2013年、個人医療管理の考えがアジア太平洋でも漸く認知される:IDC Health Insights

株式会社グローバルインフォメーション
2012-12-20 18:00

株式会社グローバル インフォメーションは、IDC Health Insightsが発行した報告書「Asia/Pacific Healthcare 2013 Top 10 Predictions (アジア太平洋地域のヘルスケア市場:10大予測)」の販売を開始しました。

医療ITの中心は、個人が自分の保健と健康に関する問題への対処の主導権を取ることにシフトすると、IDC Health Insightsは予測しています。このためには、救急処置、一次医療、長期医療、そして社会医療構造など、医療業界に関わるすべての協調が必要となります。

アジア太平洋において、医療ITは着実なペースで進化を続けており、2012年も重要な年となりました。シンガポールは生涯電子カルテ(NEHR)プロジェクトの第2段階に入り、一方でオーストラリアの個人管理電子保健記録(PCEHR)プロジェクトも昨年開始され、NEHTA(国立電子医療推進機関)は2012年7月までに10万5,000人の消費者が登録したと発表しています。現在のところのねらいは、医療機関がよりよい医療を提供できるようにすることです。

「2012年はアジア太平洋の医療ITにとって興味深い年でした。予測されていたように、オーストラリアは医療情報セキュリティ基準を持つ医療提供者の支援に活発に取り組み、セキュリティやプライバシー、情報アクセスについての問題点に関するガイダンスを提供し始めています。これにより多くの消費者が電子カルテを登録する準備が整い、このことが個人医療管理を推進することになります。」

「シンガポールでも、焦点が救急医療分野から一次医療分野や個人へシフトし、個人医療管理が現実のものになると考えられます」と、IDC Health Insightsのアジア太平洋調査マネージャ、Sash Mukherjeeは述べています。

「技術的観点からは、医療ITの管理者は統合医療ソリューションの方へ向かう見込みです。それにより今後ニーズが表れた際に、一歩先に進んだ能力を利用することができるからです。たとえば、アジア太平洋でシェアを争っている電子カルテベンダーは判断力のあるIT管理者のために、医療情報交換(HIE)や治療意思決定、ケア管理、分析能力などをポートフォリオに加えることに成功すると見られます」と、Mukherjeeは付け加えます。

市場調査レポート: アジア太平洋地域のヘルスケア市場:10大予測
Asia/Pacific Healthcare 2013 Top 10 Predictions
http://www.gii.co.jp/report/heal225293-asia-pacific-healthcare-2012-top-10-predictions.html
出版日: 2012年12月09日
発行: IDC Health Insights

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