国内の戸建住宅の約3割は太陽光パネルの設置が困難? アイチューザー、設置できる屋根・できない屋根の違いを解説

2026-11-06 13:00
みんなのおうちに太陽光 事務局

 アイチューザー株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:廣瀬 彬、以下、アイチューザー)が運営する太陽光パネル・蓄電池の共同購入事業『みんなのおうちに太陽光』は、現在全国24都道府県で展開しています。
 日本政府は、2050年までにCO₂排出量を実質ゼロとする「カーボンニュートラル」の実現を目指しています。こうした中、環境省が公表した調査結果によると、2023年度(令和5年度)の1世帯当たりの年間CO₂排出量(電気・ガス・灯油の合計)は2.47トンに上り、そのうち電気の使用に伴う排出量が全体の67.6%を占めることが明らかになりました。※1この結果から、家庭におけるCO₂排出量の削減に向けて、電力使用に伴う環境負荷の低減が重要な課題となっています。
 一方、日本国内に約2,800万戸ある戸建住宅のうち、太陽光パネルの設置が可能な住宅は約6割にとどまり、約3割の住宅では、屋根の形状や構造などの制約により、設置が困難とされています。※2
 家庭における電力使用に伴うCO₂排出量の削減に向けては、太陽光パネルの導入などが有効な手段の一つとなります。そのため、まずは自宅の屋根に太陽光パネルを設置できるかどうか、住宅ごとの設置条件や適性を把握することが重要です。
 そこで今回は、同社でサプライヤーマネージャーを務める鳥畑 弦太が、太陽光パネルを設置できる屋根と設置が難しい屋根の特徴について、具体的な事例を交えながら解説します。   

※1 環境省 令和5年度 家庭部門のCO2排出実態統計調査 結果について(確報値), P.1
https://www.env.go.jp/content/000323408.pdf
※2 一般社団法人 太陽光発電協会「住宅用太陽光発電の普及活動について (電気は買うよりつくる方が安い)」, P.3
https://www.jpea.gr.jp/wp-content/uploads/session2_03_jpea_takahashi.pdf    

■ 本ニュースレターのサマリー

・ 屋根の築年数や構造、屋根材によっては設置が困難な場合がある
・ 屋根の向きや周辺環境も設置可否に影響を及ぼす
・ 技術の進歩により設置の選択肢が拡大しつつある    

■ 太陽光パネルの設置が困難な屋根の種類

① 築年数が古く構造が弱い屋根

 築年数が古く構造が弱い屋根は、太陽光パネル等の荷重に耐えられず、家屋の歪み等のリスクがあります。
 一般的な住宅用太陽光パネルは、強化ガラスやアルミフレームなどを使用しており、1枚あたりの重量は約20kgです。例えば、出力4kW相当の太陽光パネルを設置する場合、パネル本体の総重量は約200kgとなり、架台や固定金具などを含めると約250~300kgに達する場合があります。
 
 ただし、太陽光パネルの重量は屋根全体に分散されるため、必ずしも建物に過度な負担がかかるわけではありません。4kW相当のパネルを約20㎡の屋根に設置した場合、1㎡あたりの荷重は約12.5~15kgとなります。設置の可否については、築年数だけでなく、屋根材や建物の構造、劣化状況などを踏まえた確認が必要です。
 
*パネル1枚あたりの重量を約20kg、出力を400W、架台・固定金具などの重量を1枚あたり約5~8kgとして試算。実際の重量は、製品や屋根材、施工方法によって異なります。    

② 粘土瓦屋根(特に和瓦・釉薬瓦)

 作業時に瓦の踏み割れリスクが高く、施工に高度な技術と特殊な工法(瓦に穴を開けずに架台を固定する特殊金具など)が必要になるため、対応できる施工業者が限られ設置が出来ない場合があります。また、工事費用も高くなります。    

③ 急勾配(傾斜が急)または複雑な形状の屋根(寄せ棟・入母屋など)

 屋根の勾配が急な場合(6寸勾配/約30度以上)と、施工時に屋根足場の設置などが必要となり工事費用が上がるほか、作業の危険性から施工自体を断られる場合があります。    

■ 太陽光パネルの設置が困難な環境

① 北向きや日陰、狭小屋根

 北向きの屋根や近隣の建物によって日陰が生じる屋根、面積が極端に小さい屋根などは、十分な発電量を確保することが難しく、設置条件の確認段階で太陽光パネルの設置が困難と判断される場合があります。また、北向きの屋根については、太陽光パネルからの反射光が近隣住宅に影響を及ぼす可能性もあるため、設置には慎重な検討が必要です。
 
 一方で、近年は狭い面積でもしっかり発電できる「高効率パネル」*が普及しているほか、反射光を抑える「防眩(ぼうげん)パネル」*を採用したり、蓄電池を併用して自家消費効率を高めたりすることで、都心部の住宅密集地でも上手に太陽光を取り入れるご家庭が増えています。
  
*防眩パネル:光の反射を抑え、近隣への光害(ひかりがい)トラブルを防ぐパネル
*高効率パネル:面積あたりの発電量が高く、狭い屋根でもしっかり発電できるパネル    

■ 共同購入事業「みんなのおうちに太陽光」で、再生可能エネルギー普及を支援

 私たちが「共同購入事業」を通じて目指すのは、生活者が自ら納得して判断する「能動的な選択」の機会を提供することです。 まだ馴染みの薄い太陽光パネルや蓄電池を、「一部の先進的な選択」から「誰もが検討できる現実的な選択肢」へと定着させ、安心して手軽に導入できる環境づくりを重視しています。 本事業では、普及を阻む「3つの壁」を解消することで、再生可能エネルギーのさらなる普及を支援してまいります。    

■ 解説者プロフィール

鳥畑 弦太(とりはた げんた)
アイチューザー株式会社 サプライヤーマネージャー
 
2024年にアイチューザーに入社。「みんなのおうちに太陽光」の事業運営において、販売施工事業者との連携推進を担当し、住宅から法人施設まで幅広い分野で太陽光パネルの導入を支援している。

■ みんなのおうちに太陽光 実施地域・お申し込みについて

 「みんなのおうちに太陽光」は、自治体と連携し、太陽光パネルや蓄電池の共同購入を通じて、家庭への再生可能エネルギーの導入を支援する事業です。

 現在の事業実施地域については、以下のウェブサイトからご確認いただけます。
 事業実施地域はこちら:https://switchtogether.jp/   

■ みんなのおうちに太陽光 共同購入事業について

 「みんなのおうちに太陽光」は、太陽光パネルや蓄電池の導入に必要な「事業者選び」や「条件比較」の不安を解消し、誰もが迷わずに設置検討できる場を提供する事業です。
 太陽光発電は「情報が錯綜しており選びにくい」「提示された価格や施工業者が信頼できるかわからない」といった不安がつきものです。単に集まって安く買う「まとめ買い」とは異なり、本事業では事務局が消費者に代わって施工事業者と製品の選定を行い、参加者が内容を確認し設置するかを自由に選べる環境を整えています。  

共同購入事業|3つのポイント

共同購入事業|3つのポイント

 事前審査と入札のプロセスだけでなく、事業への参加、検討から導入までの消費者の検討行動を第三者の立場でしっかりサポートすることで、安心してご自身のペースで再生可能エネルギーの検討・導入を実現できる仕組みを提供しています。  

■「みんなのおうちに太陽光」ロゴ

「みんなのおうちに太陽光」 事業ロゴ

「みんなのおうちに太陽光」 事業ロゴ

   

■ アイチューザー株式会社について

 2008年に設立された iChoosr Ltd.は、オランダアムステルダムに本社をおき、オランダ、ベルギー、イギリス、アメリカ、日本において、再生可能エネルギーの普及を支援するサービスを提供・運営している会社です。
 行動経済学に基づき、「消費者が、手間をかけず、安心して再生可能エネルギー製品の検討を進め、ご自身で選択する機会」を提供することを軸に、各国で再生可能エネルギー製品の共同購入事業を展開しています。
 その日本法人であるアイチューザー株式会社は、2017年の設立以来、日本国内で事業を展開しており、2019年から開始した、住宅用・事業者向け 太陽光パネル・蓄電池の共同購入事業において、累計13万世帯を超える参加登録があり、今後もさらなる拡大を見込んでいます。 アイチューザーは、今後も共同購入の仕組みを通じて、再生可能エネルギーの普及促進と、地域に根ざした持続可能な社会づくりを支援してまいります。     

アイチューザー株式会社 企業ロゴ

アイチューザー株式会社 企業ロゴ

当社は下記の自治体と協定を結びパートナーの関係を築いています。
(2026年10月現在)
 
都道府県:
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山梨県 岐阜県 静岡県 三重県 大阪府 和歌山県 奈良県 兵庫県 山口県
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市町村:
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リリースに関するお問い合わせ

担当:善養寺
Mail: marketing.jp@ichoosr.co.jp