分散型再生可能エネルギー発電所の年間新設件数、2017年には約3倍に

株式会社グローバルインフォメーション
2012-08-30 19:30

株式会社グローバル インフォメーションは、Pike Researchが発行した報告書「Renewable Distributed Energy GenerationDistributed Solar Photovoltaics, Small Wind Power, and Stationary Fuel Cells: Demand Drivers and Barriers, Technology Issues, Competitive Landscape, and Global Market Forecasts」の販売を開始しました。

人口増加に伴って増加する電力需要を満たすための設備拡充に必要な費用はもちろんのこと、現在の集中型の発電・送電・配電モデルの維持にかかる費用は、増加を続けています。規模は小さいものの、送電のニーズが少なく、排出量がほとんどない分散型太陽光発電(PV)、小型風力発電、定置用燃料電池発電などの分散型再生可能エネルギー発電(RDEG)源は、従来型の電力供給を一新させ得る唯一の存在です。Navigant社の「Energy Practice」の一部をなすPike Research社の最新の報告書によると、分散型再生可能エネルギー発電が世界の発電容量に占める割合は現在、1%未満ですが、向こう5年間で急速に拡大する見通しです。

2012~17年には、年間の分散型再生可能エネルギー発電施設の新設件数が約3倍になり、2017年の発電量は63.5ギガワット (GW)に達する見込みです。分散型再生可能エネルギーによる発電量は、今後5年間で約232 GW増加すると予想されます。

「世界各地で設置件数が増加しており、分散型再生可能エネルギー発電技術は今後、人口密集地への送電を必要とする集中型の施設よりコスト効率が高いものになる」とアナリストのデクスター・ガントレット氏は言います。「消費者が生産し、消費する電力について、分散型で再生可能な発電源は消費者により多くのコントロールを提供するものであり、様々な意味で、推進力は分散型再生可能エネルギー発電へとシフトしていくでしょう。しかし、この分野が今後、その潜在力を最大に活用するためには、先行き不透明な経済環境のなかでも、ビジネスモデルと技術開発、公益事業への参入、投資におけるイノベーションを継続していくことが必要です」。

新設される発電施設の大半は、太陽光発電(PV)施設です。太陽光PVのメーカー各社は、コスト削減と生産拡大を掲げ、それを実現しました。報告書によれば、世界の太陽光PVモジュールの生産能力は、2011年末時点で約50GWに達しています。モジュールの費用は1ワットあたり約4ドルだった2006年から、2011年には同1ドルにまで低下しました。2012~17年に計画されている太陽光PV設備の新設により、発電量は210GW増加すると見込まれています。

市場調査レポート: 再生可能エネルギーによる分散型発電:分散型太陽光発電・小型風力発電・定置型燃料電池
Renewable Distributed Energy GenerationDistributed Solar Photovoltaics, Small Wind Power, and Stationary Fuel Cells: Demand Drivers and Barriers, Technology Issues, Competitive Landscape, and Global Market Forecasts
http://www.gii.co.jp/report/pike139754-renew-distr-energy-gen.html
出版日: 2012年08月
発行: Pike Research

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