【名城大学】チャレンジ支援プログラム 海外研修成果報告会を開催
7期生31人がハワイとネパールで現地の課題を解決するプロジェクトに挑む

時代を主体的に生き抜く人材の養成を目指し、各学部の成績上位者や課外活動で顕著な実績のある学生を選抜して展開する正課外の全学的なプログラム「チャレンジ支援プログラム」の7期生が2月にハワイとネパールで海外研修を実施し、天白キャンパスの共通講義棟東で3月3日、成果報告会を開催しました。
ハワイ組3チームとネパール組5チームが7日間、試行錯誤して得た成果を発表
チャレンジ支援の海外研修は、コロナ禍のため3、4期生はオンラインでの交流、5期生は日本で学ぶ留学生との交流となり、2024年に4年ぶりに実施され、6期生がハワイとカンボジアを訪問。今年の7期生はハワイに14人が2月16日~24日、ネパールに17人が2月17日~25日の日程で訪れました。

昨年に続いてこの海外研修では、学生たちがチームで課題解決に挑むプロジェクト型の研修として実施しました。このため、3カ月前から職員や社会人フェローによるアドバイスを得ながら、現地課題の発掘や訪問先の学生とのオンラインミーティングなどの国内研修を繰り返して準備を進めました。
ハワイ組はビーチ用品のシェアボックスや旬の野菜のカレンダーなど提案
この日の報告会では、ネパールでの研修を引率した大野栄治副学長やハワイでの研修を引率した学務センターの伊川正樹センター長(法学部教授)ら教職員らを前に、ハワイ組が3チーム、ネパール組は5チームがいずれも英語で、どのような課題を見つけ、どう解決策を模索し、その結果と解決策としてのプロトタイプ(試作品)を発表しました。

ハワイ大学の学生の協力を得たハワイ組では、ハワイの学生たちの食習慣の改善策としてヘルシーで安くておいしい旬の野菜を紹介するカレンダーや、アニメ好きの学生たちが一緒に共感できるアニメ上映会のハワイ大学内での開催、帰国の際に持って帰るのが面倒な浮き輪などのビーチ用品のシェアボックスの設置を提案しました。
ネパール組は竹炭を使った川の悪臭対策や野犬の情報を伝える絵本など提案
カトマンズ市にあるキングス・カレッジが協力したネパール組は、汚いトイレに荷物を置くスペースがない課題解決のための荷物を扉にかけるフックや、竹炭を使った川の悪臭対策グッズ、旅行者に野犬の正しい情報を伝える絵本の作成、バイクのゴムなどを活用した家具の耐震対策、狭い家でも勉強が集中してできるパーソナルスペースを提案しました。

各チームは発表の最後にそれぞれ、研修で得た気づきや学び、今後に生かしていきたいことなども紹介。「先入観や思い込みで判断していないか、立ち止まって考えたい」「人に頼ることも大切」「思考の整理や情報共有するため、ブレインストーミングが効果的」「一つのアイデアに固執せず、代替案も考えることが大切」などと振り返っていました。


「失敗の過程も自分のものにして今後に生かしてほしい」と大野副学長
発表後、伊川センター長は「悩み、もがき苦しんだ7日間だったと思うが、自分たちで乗り越えて自信につながったと思う」と学生たちを称えました。大野副学長は「研修の中では失敗したこともあったと思うが、そうした過程も自分のものにして今後に生かしてほしい」と今後の活動に期待しました。


【ハワイでの研修】




【ネパールでの研修】



