朝の不調の原因は"夜間の低呼吸"だった──血流では説明できない体内環境の落差を可視化した新レポート
── 深部酸素不足が“朝のだるさ”を生む、呼吸の物理的メカニズム。
「朝起きても疲れが取れない」「だるさが残る」「頭が重い」。
多くの人が抱える"朝の不調"は、これまで
「血流が悪い」「寝具が合わない」「加齢」
などの理由で語られてきました。
しかし、トラタニ株式会社が睡眠中の呼吸データを解析したところ、
朝の不調の核心は"夜間の低呼吸(浅い呼吸)"にある ことが明らかになりました。
血流だけでは説明できない、
酸素・自律神経・細胞環境の落差 を可視化した新レポートです。

■ 朝の不調は「血流」では説明できない
朝の不調は、血流の問題とされがちです。
しかし実際には、次のような声が多く寄せられています。
リカバリーウェアで「疲れが取れた気はする」が、朝のだるさは残る
血流を上げても、風邪をひきにくくなった実感は少ない
寝ても疲れが抜けない
これは、
体表の血流は変わっても、深部の体内環境が改善していない
ことを示唆しています。
朝の不調の正体は、
夜間の呼吸の浅さによる"深部酸素不足" にあります。
■ 夜間の呼吸が浅くなると何が起きるのか
呼吸が浅いと、次のような"体内の落差"が生まれます。
酸素が細胞に届きにくい
迷走神経が働かず、副交感神経が整わない
深部の血流が安定しない
微小循環(毛細血管レベル)が低下
免疫が働きにくい
つまり、
朝の不調は「酸素 × 自律神経 × 微小循環」の問題 であり、
リカバリウェアの血流だけでは説明できません。
■ 11名の計測で見えた"夜間の低呼吸"の実態

当社が ResMo(テレメトリー式生体信号測定装置)で計測したところ、
通常寝具では次の傾向が見られました。
呼吸回数が多い(浅い呼吸)
呼気時間が短い
胸郭の動きが小さい
酸素交換が不十分
一方、呼吸が深くなる環境では、
呼吸回数が減少
呼吸の深さが増加
呼気時間が平均50%以上延長
酸素バランスが安定
自律神経が整いやすい
という変化が確認されました。
朝の不調は、夜間の呼吸の質で決まる
ということです。
■ なぜ夜間に呼吸が浅くなるのか
現代人の生活習慣には、呼吸を浅くする要因が多くあります。
スマホ・PC姿勢で胸郭が硬くなる
ストレスで交感神経が優位
横隔膜が動きにくい
口呼吸になりやすい
寝返りが減る
これらが重なると、
睡眠中の呼吸が浅くなり、深部酸素化が低下 します。
その結果、
朝のだるさ・頭の重さ・疲労感が残るのです。
■ お風呂では改善するのに、寝ている間は悪化する理由
多くの人が
「お風呂に入ると楽になる」
と感じます。
これは、温度ではなく
水圧で呼吸が深くなり、横隔膜が大きく動くため です。
横隔膜が動く
→ 迷走神経が刺激される
→ 副交感神経が優位になる
という 呼吸の物理反応 が起きています。
しかし、睡眠中はこの刺激がありません。
そのため、
呼吸が浅い状態が続き、副交感神経が整わず、朝の不調につながる のです。
■ 医学研究でも「血流 ≠ 深部酸素化」が報告されている
複数の研究で、
末梢血流の増加と深部組織の酸素供給は一致しない
ことが示されています。
De Backer et al., 2013
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/21906305/
Ellis et al., 1990
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/2337194/
McDonough et al., 2005
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/16751329/
→ 深部の酸素環境は、血流ではなく"呼吸の質"で決まる。
■ 朝の不調を改善する"上流(根本)の対策"
朝の不調を根本から改善するには、
夜間の呼吸の質を高めること が最も重要です。
胸郭が動く姿勢を意識
スマホ・PC姿勢の見直し
日中に深い呼吸の時間をつくる
ストレス時は"吸うより吐く"
1日30分の連続歩行
寝具・寝姿勢で横隔膜が動く環境をつくる
これらはすべて、
深部酸素化 × 自律神経 × 微小循環 を整える"上流の行動"です。
■ 調査概要
当社では、睡眠中の呼吸の深さや胸郭の動きが
酸素供給や自律神経にどのように影響するかを整理するため、
バンドー化学社製の ResMo(テレメトリー式生体信号測定装置)を用い、
成人数名の仰臥位・覚醒状態で12分間の呼吸・姿勢の変化を観察する取り組みを継続しています。
少人数での観察であり、統計的な有意性を示すものではありません。
研究論文としての発表を目的としたものではなく、
呼吸の変化を理解するための社内の取り組みです。
■ まとめ(第3回)
朝の不調は「血流」ではなく「夜間の低呼吸」が原因
深部酸素化は血流では決まらない
呼吸 × 自律神経 × 微小循環が朝の体調を左右する
お風呂で楽になるのは"呼吸が深くなる"から
夜間の呼吸の質を高めることが、最も根本的な改善策
■ 締め
医学は「壊れた後」を治す力に優れていますが、
その根幹にあるのが、無意識で続く"呼吸の質"です。
当社は、体にわずかな物理的負荷がかかるだけで
呼吸が自然に深くなる仕組みを発見しました。
呼吸が整うと、酸素・血流・毛細血管が開き、
睡眠・代謝・免疫など、生命の土台が静かに整っていきます。
当社はアパレル3D設計で培った立体構造の知見をもとに、
この"呼吸の物理学"を体系化し、体内環境の改善に応用しています。
【会社情報】
トラタニ株式会社
代表:虎谷 生央
所在地:石川県かほく市
事業内容:
・ショーツ(アパレル)の企画・製造・販売
・睡眠中の呼吸・酸素環境・身体構造に関する研究
・寝具および関連技術の開発
特徴:
ショーツ開発で培った立体構造技術を応用し、
24時間の「呼吸の質を高め」体内環境適正化する。特許技術を30件以上保有。
公式サイト:https://toratani-kokyu.jp/