≪慶應義塾大学×WillBooster ×リンクアンドコミュニケーションの共同研究≫ 健康アプリにおけるプッシュ通知の 最適化による利用促進への影響を調査 ~情報処理学会IoT行動変容学研究グループ 第2回研究会で、 本研究について報告~
慶應義塾大学 環境情報学部 中澤・大越研究室(准教授:大越 匡)及び、WillBooster株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:坂本 一憲)、株式会社リンクアンドコミュニケーション(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:渡辺 敏成)は、ライフログ入力を必要とするサービスにおける適応的プッシュ通知型情報提示とユーザーのサービス利用促進への影響を調べる実証実験(以下、本研究)を共同で行いました。
この度、本研究に関する報告を、情報処理学会IoT行動変容学研究グループが主催する「情報処理学会IoT行動変容学研究グループ 第2回研究会(BTI2)」にて行いました。
本研究を行った背景と目的
昨今、食事や運動など生活における行動や心身の状態を記録する健康アドバイスアプリが、個人や企業・自治体などで積極的に活用されています。健康アドバイスアプリは、ユーザーが記録したライフログに対してアドバイスや情報提供がフィードックされることで、健康維持・増進をサポートします。そのため、ユーザーがライフログ記録を継続することが重要となります。
しかし、このようなサービスが普及する一方で、ユーザーにライフログの入力や健康行動を継続させるための効果的な手法が課題になっています。そこで本研究では、健康アドバイスアプリの中でも、ライフログを記録するとAIによるアドバイスがリアルタイムに提供される「カロママ プラス」を用いて調査することといたしました。
本研究では、対象者422名を以下4群にランダムに割り付け、ライフログ記録が継続するか調査しました。なお、対象者のほとんどが、「カロママ プラス」の使用が習慣化していないユーザーが占めていました。
A群:ユーザー個人のパーソナリティに対するメッセージ文言の最適化
B群:ユーザーの情報受容性が高まるような、メッセージを配信するタイミングの最適化
C群:A、B両方を最適化
D群:介入なし(以下、「対照群」)
研究の結果
対照群と比較して、A群とC群のユーザーは有意にアプリの起動回数が多いことが分かりました(p

