眠りづらさの正体──寝ると呼吸が弱くなる"体の構造"をやさしく解説するシリーズ第1回
横向き・仰向け・重力の向き。人だけが持つ"睡眠時の呼吸ハンディキャップ"をわかりやすく紐解く
猫や犬は、お腹を下にして気持ちよさそうに眠ります。 しかし、人間が同じ姿勢をすると、すぐに苦しくなります。
この「当たり前の違い」が、 実は 人だけが眠れなくなる理由の大きなヒント です。
トラタニ株式会社(石川県かほく市)は、 世界的にも研究が進んでいない「睡眠中の呼吸の質」に着目し、 不眠症の根本原因を従来と全く異なる視点で解析してきました。
その結果、 人は寝ると呼吸が弱くなる"構造的な理由" がほぼ見極められました。
本シリーズでは、 医学が触れてこなかった「睡眠中の呼吸の中身=質」を、 やさしい言葉で解説していきます。
■動物は、息がしやすいように体ができている
猫や犬は、うつぶせが一番ラクな姿勢です。 理由はとてもシンプルで、
呼吸に必要な場所が、どこもつぶれないから。
お腹がつぶれない
背中(脊柱)がつぶれない
胸(肋骨)がつぶれない
起きても寝ても重力の向きが同じ
つまり、 動物は寝ても呼吸が弱くならない体のつくり です。

■人はうつぶせで寝られない体のつくり
人がうつぶせになると、すぐに苦しくなります。
① お腹が床に押しつけられて苦しい
猫や犬は両足で体を支えるので、お腹がつぶれません。 人は支えられないため、お腹がそのまま床に押しつけられます。
② 鼻で息ができない
顔が床に近づきすぎて鼻がふさがり、空気が入りにくくなります。
③ 頭と首の置き場がない
顔を横に向けると首がねじれる
顔を下に向けると鼻がふさがる
顔を上に向けることはできない
つまり、 頭と首の"置き場所"がない。
呼吸はどんどん浅くなり、続けられません。
■まとめ:人はこうなる
うつぶせになると──
お腹がつぶれる
鼻で息ができない
頭の置き場がない
首が痛くなる
呼吸が浅くなる
つまり、
人はうつぶせで寝られない体のつくり。
うつぶせができないため、 人は横向きか仰向けになります。
しかし── 横向きも仰向けも、呼吸が弱まりやすい姿勢です。
●横向き
体の片側がつぶれて胸が広がりにくい。
●仰向け
背骨・肋骨・仙骨・頭に体重がのしかかる。 動物ではゼロの圧力が、人間には全部かかります。
●重力が90度変わる
起きているときは縦方向の重力。 寝ると横方向の重力。
人間だけが、 寝ると重力の向きが変わる"呼吸のハンディキャップ" を持っています。
これが睡眠の質を低下させる物理的要因です。この弱い呼吸こそ悪循環を招くのです。
寝姿勢の構造(物理) → 呼吸の弱まり(生理) → 酸素不足(細胞) → 不調(臓器・心身)

しかし、これは あなたの体が悪いわけではありません。 人間の体のつくりがそうなっているだけです。
そして構造が分かれば、 呼吸をラクにする方法も、 睡眠を深くする方法も、 ちゃんと見えてきます。

■呼吸は変えられる──健康の最上流を整える
体内環境の乱れは、細胞や臓器に負荷を与え、心身の不調につながる可能性があります。
だからこそ、睡眠中の呼吸の質を整えることは、健康の最上流にある対策です。
呼吸は変えられます。構造を理解し、呼吸の質を高めることは、体内環境を守る最も根本的なアプローチです。
■会社情報
トラタニ株式会社は、世界的にも研究が進んでいない 「睡眠中の呼吸環境」という未踏領域に挑み、 呼吸・睡眠・生理学・物理学・解剖学を横断して研究を進めています。
アパレル3D設計で培った立体構造技術を応用し、 体内環境に関する特許技術を30件以上保有。 人類の健康に新しい選択肢を提供することを目指しています。
著書:すごい睡眠呼吸(あさ出版)