北米におけるブロードバンドサービスプロバイダーによる家庭用エネルギー管理サービス加入者数、2020年までに90万人へ

株式会社グローバルインフォメーション
2013-03-06 14:00

株式会社グローバル インフォメーションは、米国の市場調査会社Pike Researchが発行した報告書「Home Energy Management from Broadband Service Providers (ブロードバンドサービスプロバイダーによるホームエネルギーマネジメント)」の販売を開始しました。

ホームオートメーションやホームセキュリティのサービスパッケージへのエネルギー管理サービスの追加を狙って、近年ブロードバンドサービスプロバイダ(BSP)が家庭用エネルギー管理(HEM)サービスを提供し始めています。こうしたサービスは消費者が消費電力、すなわち電気料金を減らしたり、より効率的に管理したりするためのものですが、導入はあまり進んでいません。それでも、同レポートでは、北米ではBSPによるHEMサービス加入者の数は徐々に増加し、2020年末には90万人近くに達すると予想しています。

Pike ResearchのシニアリサーチアナリストのNeil Strother氏は、「この市場はまだ発生期にあり、市場活性因子は存在しているものの、消費者をけん引する力がまだありません。毎月の電気料金を減らしたい、家を建てたい、改築したいという消費者の欲求が、必要なハードウェア設置の機会となり、BSP間の競争拡大が市場の妥当性を示しています。しかし、BSPはこのある意味限定的な市場機会を最大化すべく、障害を取り除いていくことが求められます」と述べています。

障害として考えられるのは、HEMハードウェアの高めのコスト、繰り返し発生するサービス料金、複数年使用が求められる契約、消費者への投資回収の不確かさ、差し当たっては比較的低く安定している電気代、技術基準の不足、混乱状態の市場、中途半端なサポートなどです。Pike Researchの調査によると、ほとんど(63%)の米国の消費者はHEMに関心があると回答していますが、BSPがHEMサービスを提供していることを知っている人は多くありません。

同レポートでは、ブロードバンドサービスプロバイダーが、一般家庭顧客に対し家庭用エネルギー管理製品の導入を進める市場機会について分析しています。また、家庭用エネルギー管理に対する消費者感情に関する米国消費者調査に基づき、進化するHEM市場における需要因子や基本技術、典型的なパッケージなどについても取り上げます。主な市場プレーヤーの分析、地域的および世界的な収益および加入者数の、2020年までの予測も盛り込んでいます。

市場調査レポート: ブロードバンドサービスプロバイダーによるホームエネルギーマネジメント
Home Energy Management from Broadband Service Providers
http://www.gii.co.jp/report/pike261433-home-energy-management-from-broadband-service.html
出版日: 2013年02月06日
発行: Pike Research

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