宇宙通信が耐災害性の新予約システムを構築
日本オラクル株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:新宅正明)は宇宙通信株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:安念彌行 以下 宇宙通信)がオラクルのデータベースを採用し、衛星回線のWebでの予約・確認システムを稼動したことを発表いたします。
宇宙通信は、スーパーバードA、B2、C、D号機という4機の高性能通信衛星を保有、運用し、民間企業、放送局、官公庁、地方自治体、教育機関、公益企業と幅広いユーザーに付加価値の高い通信・放送サービスを提供しています。同社は昨年11月、衛星運用の領域においてわが国で初めて情報セキュリティマネジメントシステム(Information Security Management System :ISMS)認証を取得。信頼性確保とQoS(Quality of Service)の向上に努める同社が新たに構築した衛星回線の予約・確認システムの狙いは以下のとおりです。
1. Webからの衛星回線の予約状況確認と予約受付を実現し、処理の迅速化による顧客満足度の向上、業務の効率化を図る。
2. 主系・冗長系に加え100km以上離れた拠点にバックアップサーバーを配し、常に同期させることにより耐災害性を向上する。
3. それぞれ独立していた回線の予約・確認システムと課金/請求システムを連携し、相互補完機能を持たせることによる業務の一元化、データの信頼性・安全性向上を図る。
これらを実現するために宇宙通信は、衛星回線の予約・確認システムの基盤に「Oracle Database」と、そのオプション機能であり、データ保護機能とリカバリ機能を併せて提供している「Oracle Data Guard」を採用しました。100キロ以上離れた拠点間で本番機とバックアップ機を設置することが可能であり、耐災害性の高いシステムを実現できることが「Oracle Database」の採用のポイントとなりました。また、「Oracle Data Guard」は、本番機のトランザクションを記録した完全なログファイルを、障害、自然災害あるいは人的災害から保護します。このログファイルがバックアップ機へ転送されることにより、本番機とバックアップ機のデータベースの完全な一貫性を実現しています。また、同社はこれまで予約業務と課金/請求業務を離れた場所で、独自に開発したシステムを別々に運用して処理していました。今回のシステムの刷新に併せて回線の予約・確認システムと課金/請求システムを統合することにより業務の効率化を目指します。
今後、同社はシステムを拡張し、衛星回線の予約・確認のみならず、顧客のサポートの受け付けや情報発信への展開を検討しています。
● 宇宙通信株式会社について
宇宙通信株式会社は三菱グループ28社の出資による衛星通信会社で、1985年に設立されました。地上36,000km上空に静止衛星スーパーバードを4機所有し、衛星通信・衛星放送事業を展開しています。2004年3月からは飛行機とその乗客向けのブロードバンドインターネット接続サービスへの衛星、ゲートウェイの提供を開始しました。 http://www.superbird.co.jp/
●日本オラクル株式会社について
日本オラクル株式会社は、オラクル・コーポレーションの日本法人として1985年に設立されました。国内を拠点とした情報システム構築のためのソフトウエア製品、ソリューション、コンサルティング、サポートサービス、教育の事業を展開しています。1999年2月5日に店頭市場へ株式公開、2000年4月28日に東証一部上場。従業員数1,448名。(2004年5月末現在)
●「Oracle Database」について
「Oracle Database」は小規模サーバから最大規模のSMPサーバ、クラスタからエンタープライズ・グリッドまで、全ての環境において効率的に実装できるように設計されたデータベース管理ソフトです。自動化されたチューニング・管理機能により、作業の効率化とコスト削減を可能にします。ビジネス上の情報からOLAP、XML文書、空間・位置情報まで、全ての既存データをネイティブで管理し、オンライン・トランザクション処理、ビジネス・インテリジェンス、データウェアハウス、コンテンツ管理アプリケーションなどでの活用を支援します。
●「Oracle Data Guard」について
Oracle Data Guard は、本番データベースのスタンバイ・コピーをセットアップおよび保持し、あらゆるOracle Databaseの障害時リカバリ計画の基盤となります。REDOログを転送・適用して、物理的に本番データベースと同一にするフィジカル・スタンバイは、障害やデータ・エラーからの保護機能として有効です。REDOログからSQLトランザクションに変換し、それをスタンバイ・データベースに適用するロジカル・スタンバイでは、スタンバイ側にも検索処理を実行することが可能で、さらに索引やマテリアライズド・ビューを設定することで高パフォーマンスの検索環境も実現します。
■本件に関する報道関係お問合せ
日本オラクル株式会社
コーポレート・コミュニケーションズグループ 広報 北川
TEL:03−5213−6687 FAX:03−5213−6990
e-mail:natsuko.kitagawa@oracle.com
プレスルーム URL:http://www.oracle.co.jp/press/