世界の医療機器産業における市場動向、バイヤーの支出と調達戦略

株式会社グローバルインフォメーション
2013-07-11 13:30

株式会社グローバル インフォメーションは、米国の市場調査会社ICD Researchが発行した報告書「Global Medical Devices Survey 2013-2014 - Market Trends, Buyer Spend and Procurement Strategies in the Global Medical Devices Industry (世界の医療機器産業の分析:業界における市場の動向、バイヤー支出と調達戦略)」の販売を開始しました。

同レポートによると、世界の医療機器業界回答者のぎりぎり過半数が、2013年内の自社収益の伸びについて、「これまでより楽観的に見ている」と述べています。しかしながら市場が現在不安定な状態にあることから、米国や西欧の先進国市場と、アジア太平洋地域やラテンアメリカ諸国の新興国市場とでは成長率が異なるものと予測されています。

この市場調査で、回答者たちは新興国市場の中では中国とインドとが最も高い成長性を持つと指摘しています。これは主に、これら両国の市場でビジネスが拡大していることと、また世界の他の地域より高い経済成長を遂げていることから来ているものと見られます。さらに、消費者の生活様式の変化や医療保険の普及率の増加、また可処分所得の上昇により、質の高い医療サービスを求める需要が高まっており、その結果医療機器や他の支援サービスに対する需要も増大すると予測されています。

シンガポール、台湾、香港、米国、英国、ドイツ、ならびに韓国が、先進国市場の中で最重要な地域市場であると特定されています。米国では2013年の医療制度改革実施に関する懸念から、市場成長を楽観視する向きは減少していますが、それでも先進諸国の中では高い成長率を示すと見られています。高齢者人口の増加や、医療の必要性が未だにずいぶん満たされていないこと、また生活習慣病の罹患率の上昇などにより、米国の医療機器産業は活発なペースで成長を続けています。

同レポートの主な調査結果 :
•2013年に予測されている3つの最重要な変化とは: 「新製品と新サービスの導入」、「現行市場および海外市場の拡大」、そして「経営効率の改善」
•全体として医療機器業界の回答者たちは、「新たなビジネスを生み出すための重点的販売努力」、「一連の新製品の市場への投入」、そして「製品の品揃えと市場への位置づけの適合化」とを2013年の重要戦略と考えています。
•一般に医療機器業界の経営者層は企業の整理統合の勢いが高まると見ています。当調査における回答者の55%は2013年には少なくともM&Aの動きが活発化するものと予測しています。
•世界の医療機器製造会社の回答者の内、全部で44%が、また下請け会社の回答者の内49%が、現在の社員数に対して少なくとも2%の増員が必要となると見込んでいます。

市場調査レポート: 世界の医療機器産業の分析:業界における市場の動向、バイヤー支出と調達戦略
Global Medical Devices Survey 2013-2014 - Market Trends, Buyer Spend and Procurement Strategies in the Global Medical Devices Industry
http://www.gii.co.jp/report/icd234361-global-medical-devices-survey-2012-2013-market.html
出版日: 2013年06月29日
発行: ICD Research

【本件に関するお問合せは下記まで】
株式会社グローバルインフォメーション
Tel:044-952-0102
e-mail:jp-info@gii.co.jp
URL:http://www.gii.co.jp/medical_device_report.shtml
〒215-0004
神奈川県川崎市麻生区万福寺1-2-3 アーシスビル7F