日本オラクル、C、C++、COBOL開発者向けアプリケーション・サーバー「Oracle Tuxedo 10g R3」を発表
日本オラクル(本社:東京都港区北青山、代表執行役社長 最高経営責任者:遠藤 隆雄、以下 日本オラクル)は本日、C、C++、COBOL開発者向けアプリケーション・サーバー「Oracle Tuxedo 10g R3」の提供を開始しました。「Oracle Tuxedo 10g R3」は、オラクルがBEAシステムズ統合後「Oracle Fusion Middleware」として発表する最初のバージョンです。本製品では標準規格への対応や他のオラクル・ミドルウェア製品との統合が強化されており、顧客はSOA(サービス指向アーキテクチャ)への対応を加速することができます。また、日本オラクルは、「Oracle Service Architecture Leveraging Tuxedo (SALT) 10g R3) と 「Oracle Tuxedo System and Application Monitor(TSAM)10g R3」を同時に発表しました。
Tuxedoアプリケーションは、標準のAPI(Application Program Interface)を使用してC, C++, COBOL で開発されており、主要な商用UNIX、 Windows、Linux上で、メインフレームクラスの信頼性、性能、および管理性で動作します。「Oracle Tuxedo」 は、複数のプラットフォーム、データベース、およびOS(オペレーティングシステム)で構成される複雑な企業システムに対応するため、異機種分散コンピューティング環境で実行される大規模アプリケーションのインフラとしてすでに世界中で豊富な実績があります。また、「Oracle Tuxedo」は分散オープン環境に最適化されているため、きわめて高いスケーラビリティを発揮します。これにより「アプリケーション・グリット型」の次世代システム基盤に堅牢なアプリケーション実行環境を提供します。
メインフレームを使用している企業にとっては、メインフレームのソフトウェア資産を「Oracle Tuxedo 10g R3」環境に移行することにより、レガシー資産を最新化できるため、運用コストを削減することができます。さらに、SOA環境との連携が可能になるので、これまでのIT投資を無駄にすることなく将来にわたって最大限に活用できます。
「Oracle Service Architecture Leveraging Tuxedo(SALT)10g R3」は「Oracle Tuxedo」のオプション製品であり、各種のプログラミング言語やプログラミングモデルで書かれたWebサービスのクライアントとTuxedoサービスの連携機能を提供します。新規にプログラミングする必要なくコンフィグレーションの設定を変更するだけで、WebサービスとTuxedoサービスを連携できるので、新しい業務サービスを開始するまでの時間と工数を大幅に短縮します。
本製品では、「SCA(Service Component Architecture)コンテナ」を実装しているので、TuxedoアプリケーションとSCAアプリケーションの相互の連携が可能になります。ミッションクリティカル環境で実績の豊富なTuxedoアプリケーションと、プログラミング言語やプロトコルに依存しないSCAアプリケーションを環境設定するだけで、相互に連携したアプリケーションを構築できます。
「Oracle Tuxedo System and Application Monitor(TSAM)10g R3」は、「Oracle Tuxedo」のオプション製品です。動的に各種の設定を変更しながらTuxedoアプリケーションの詳細なパフォーマンスデータの収集、エンド・ツー・エンドでのサービス要求の状況監視、ならびに異常時の運用管理者への通知機能を提供します。本製品を利用することで「Oracle Enterprise Manager Grid Control」から直接「Oracle Tuxedo」を監視することができます。
◆試用版のダウンロード
http://www.oracle.com/technology/global/jp/software/jp/products/tuxedo/index.html
◆製品マニュアル
http://www.oracle.com/technology/global/jp/documentation/products/bea/index.html
◆製品価格
「Oracle Tuxedo 10g R3」:
6,521,700円/1プロセッサ(税込み)、195,700円/ Named User Plus(税込み)
「Oracle Jolt 10g R3」:
978,300円/1プロセッサ(税込み)
「Oracle Service Architecture Leveraging Tuxedo(SALT)10g R3」:
1,304,300円/1プロセッサ(税込み)
「Oracle Tuxedo System and Application Monitor(TSAM)」10g R3」:
652,200円/1プロセッサ(税込み)
*価格は予告無く変更される場合があります。
価格の計算方法として「Processorライセンス」と「Named User Plusライセンス」があります。
Processor:ハードウェアの仕様(CPU数)に応じて価格設定をするライセンスです。
Named User Plus:オラクル製品に対して使用する権利を与えられている個人が何名いるかによって価格を設定する「指名ユーザー」ライセンスです。
●日本オラクルについて
日本オラクル株式会社は、オラクル・コーポレーションの日本法人として1985年に設立されました。国内を拠点とした情報システム構築のためのソフトウェア製品、ソリューション、コンサルティング、サポートサービス、教育の事業を展開しています。1999年2月5日に店頭市場へ株式公開、2000年4月 28日に東証一部上場。従業員数2,135名(2008年11月末現在)。
■本件に関する報道関係お問い合わせ先:
日本オラクル株式会社 広報部 野見山
TEL:03-6834-4835 E-mail:Yuko.Nomiyama @oracle.com
プレスルーム http://www.oracle.co.jp/press
*Oracleは、米国オラクル・コーポレーション及びその子会社、関連会社の米国及びその他の国における商標または登録商標です。
【参考資料】
◆「Oracle Tuxedo 10g Release 3」発表に関する各社からのコメント(五十音順)
OKIは日本オラクル株式会社様による「Oracle Tuxedo10g R3」の発表を歓迎します。
OKIは、日本で初めて「Tuxedo」を販売開始して以来、Tuxedo/WebLogicベースのWebトランザクションシステム構築を数多く手がけてきました。おかげさまで日本における「Tuxedo」のリーディングベンダとして高い評価をいただいており、OKIによる直接販売以外にも数多くのSIパートナの皆様にOracle社プロダクトをご提供してきております。
今回の「Tuxedo」のバージョンアップにより、OLTPシステムのSOA化を加速させることが可能となります。これにより、お客様のこれまでの資産を最大限に活かしたシステム構築が可能になります。
また、弊社は近年メインフレームマイグレーションにも注力してまいりました。パートナ企業と共に「WebLogic」, 「Tuxedo」, 「Oracle Database」を利用したオープンシステム環境をご提供させていただき、お客様より好評を頂いております。今回のリリースによりさらに強固かつ継続活用可能なシステムの構築が可能になると確信しております。
沖電気工業株式会社
システムプラットフォームセンタ
センタ長 平沼 雄一郎
日本ヒューレット・パッカード株式会社は、「Oracle Tuxedo 10g R3」の出荷開始を歓迎します。
弊社ではこれまでに数多くのお客様に「Tuxedo」を用いたミッションクリティカルシステムを構築してまいりました。特に弊社はIT Modernization の領域に非常に注力しており、レガシー化してしまったシステムを「Tuxedo」を用いて近代化、最適化した数多くの事例を持っております。
「Oracle Tuxedo」製品群と弊社のハードウェア製品群を組み合わせることによって、オープンシステムの信頼性とパフォーマンスは飛躍的に向上させることができます。弊社は日本オラクル様を初めとするさまざまな業界のパートナ様と強い協業体制を築き、今後もお客様の基幹システムの近代化をご支援してまいります。
日本ヒューレット・パッカード株式会社
エンタープライズストレージ・サーバ営業統括本部
統括本部長
大月 剛