マクニカ、国内モビリティ領域に向け RTI Connext DDS製品の提供を開始

~独自のトータルサポートにより次世代モビリティ開発の加速に貢献~

2026-04-03 09:00
株式会社マクニカ

株式会社マクニカ(本社:神奈川県横浜市、代表取締役社長:原 一将、以下マクニカ)は、リアルタイム通信技術のリーディングカンパニーであるReal-Time Innovations, Inc.(本社:米国カリフォルニア州、CEO:Stan Schneider、以下RTI)と国内代理店契約を締結し、DDS*1に準拠したリアルタイム分散通信ミドルウェア「RTI Connext DDS製品」をモビリティ領域向けに提供を開始することを本日発表いたします。同製品は「リアルタイム性」「高信頼性」「安全性」「拡張性」を備え、SDV*2、自動運転、ADAS*3など次世代車載システムの大規模データ通信基盤として活用されています。マクニカは、独自のエンジニアリングサポート・フルフィルメント力を通じて、次世代モビリティ開発の加速に貢献してまいります。

■課題
従来の車載開発は、特定のハードウェアに強く依存したウォーターフォール型の開発スタイルであるため、開発効率の向上やソフトウェアの拡張性に制約があります。そのため、新たなアプリケーション機能の開発や取り込む場合において、厳密なウォーターフォール開発プロセスに従い長期の開発期間を要するなど、将来的な市場ニーズを不確実な状況で予測しながら開発を進めなければなりません。
また、モビリティ領域における車載システムでは、ADASや自動運転機能の高度化に伴い、センサーやECU、高性能コンピュータ間において、膨大なデータをリアルタイムに処理する必要があります。さらに、従来の車載アーキテクチャでは、低遅延通信や柔軟な機能追加が困難なことに加え、量産後のOTAアップデート*4や複雑化する安全規格(ISO 26262*5)への対応なども課題となっています。

■モビリティ領域におけるSDV開発とRTIの役割
RTIは、30年以上にわたる市場導入実績と、200万台を超える量産車両への搭載実績を誇り、世界のDDS市場で70%超のシェアを持つ高い信頼性を備えたベンダーです。RTIが提供するDDS技術は、車載(乗用車・商用車・建機重機)、医療、交通、エネルギー、防衛、スマートシティなど、社会インフラを支える基盤として世界中で活用されています。
RTI Connext DDS製品は、ソフトウェアとハードウェアのデカップリング*6を実行できるため、ソフトウェア資産の拡張性・流用性を大幅に向上させるとともに、QoS*7機能やセキュリティ機能による開発コスト削減、開発期間短縮、継続的なOTAアップデートを実現することで、市場競争力強化を可能にします。

■RTIとマクニカによるモビリティ領域への独自トータルサポート
マクニカは、技術商社として車載市場向けに、半導体及びその上に搭載されるソフトウェアの提供・開発支援・サポートに携わってきました。この過程で培ったエンジニアの技術力と、車載半導体・リアルタイムOS・ミドルウェア・開発環境まで一貫して提供するフルフィルメント力を活かし、RTI Connext DDS製品の導入検討から量産までを一気通貫でサポートします。

RTI Connext DDS製品は、以下のような用途で活用いただけます。

●自動車のE/Eアーキテクチャ進化(ゾーンアーキテクチャ、セントラルアーキテクチャへのシフト)
●SDV開発
●Vehicle OS*8開発

いずれも、自動車の電気・電子構成(E/Eアーキテクチャ)を変革し、車両販売後にも車載ソフトウェアの追加・変更を容易にします。そのため、これまでは車両開発の完了時点で決まっていた車両の商品価値を、販売開始後でも継続的に高めることが可能になります。

<RTI Connext DDS 製品ツール>
①Admin Console
 DDSシステム全体の可視化・監視・管理ツール

② System Designer
 GUI*9ベースでDDSシステムの設計・構成が可能なツール

③Code Generator (rtiddsgen)
 IDLやXMLで定義したデータ型から各言語のサポートコードの自動生成ツール

④Connext AI
 RTIの膨大なドキュメント、トレーニング、実例、データモデル、専門知識を学習したAIアシスタント

⑤RTI Perftest
 Connext DDSアプリケーションのスループット*10やレイテンシ*11などのパフォーマンス測定ツール

*1:DDS(Data Distribution Serviceの略、データ分散サービス)とは、Object Management Group (OMG)が提供する分散システム向けの通信ミドルウェア国際標準規格
*2:SDV(Software Defined Vehicleの略)とは、車両の機能や価値が、ハードウェア(機械部分)ではなくソフトウェアの更新によって定義・進化する自動車
*3:ADAS(Advanced Driver Assistance Systemの略、先進運転支援システム)とは、自動車の安全性と快適性を向上させるために、運転者を支援する電子制御技術の総称
*4:OTA(Over The Airの略)アップデートとは、スマートフォンや自動車、IoT機器などのデバイスのソフトウェアやファームウェアを、Wi-Fiや携帯電話回線などの無線通信を利用して遠隔から更新する技術
*5:ISO26262とは、自動車の電気・電子システムにおける機能安全を確保するための国際規格で、システムや部品の故障によって発生する危険を回避し、リスクを許容可能なレベルまで低減することを目的とした、設計・開発から製造、運用、廃棄までのライフサイクル全体に適用される規格
*6:デカップリングとは、システムやソフトウェアの構成要素(コンポーネント)同士の依存関係(結合度)を減らし、それぞれを独立して設計・開発・運用できるようにする考え方や手法のこと
*7:QoS(Quality of Serviceの略)とは、ネットワーク上で通信の品質(速度、遅延、安定性など)を保証するための技術や仕組みの総称
*8:Vehicle OSとは、クルマ全体を動かすための「基本ソフトウェア」。スマートフォンのOS(iOSやAndroid)のように、車内のさまざまな機能をまとめて管理し、ソフトウェアの更新や新しい機能追加を可能にするSDV(ソフトウェアで進化するクルマ)を支える中核技術
*9:GUI(Graphical User Interfaceの略)とは、視覚的な画面操作でシステム設定や管理が可能な方式
*10:スループットとは、ネットワークやシステムが単位時間に実際に処理・転送できるデータ量を示す性能指標
*11:レイテンシとは、システムやネットワークで、データ処理・通信に要する遅延時間を示す性能指標

【製品の詳細はこちら】
https://www.macnica.co.jp/business/maas/products/148811/

【製品に関するお問い合せ先はこちら】
株式会社マクニカ モビリティソリューション事業部
TEL:045-470-9118
E-mail:auto-solution@macnica.co.jp
 
 
※本文中に記載の社名及び製品名は、株式会社マクニカ及び各社の商標または登録商標です。
※ニュースリリースに掲載されている情報(製品価格、仕様等を含む)は、発表日現在の情報です。その後予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご承知ください。

Real-Time Innovations, Inc.について

RTIは、リアルタイム通信技術のリーディングカンパニーであり、データ分散サービス(DDS)技術を通じて、モビリティや医療、交通、エネルギー、防衛、スマートシティなど幅広い分野で活用されています。主力製品「RTI Connext」は、ソフトウェアとハードウェアの分離による開発効率化や、大容量データのリアルタイム処理、豊富なQoS・セキュリティ機能を備えています。
RTIは30年以上の市場導入実績と200万台超の量産車両への搭載実績を持ち、世界DDS市場で70%超のシェアを誇る高い信頼性を有しています。ISO26262 ASIL-Dにも対応しており、自動車業界をはじめとする多様な分野で安心して利用できる製品を提供しています。
詳細はWebサイト(Real-Time Innovations, Inc.) をご覧ください。

株式会社マクニカについて

マクニカは、半導体、サイバーセキュリティをコアとして、最新のテクノロジーをトータルに取り扱う、サービス・ソリューションカンパニーです。世界28か国/地域91拠点で事業を展開、50年以上の歴史の中で培った技術力とグローバルネットワークを活かし、AIやIoT、自動運転など最先端技術の発掘・提案・実装を手掛けています。
マクニカについて:www.macnica.co.jp