『家に帰ったらクマがいた』4/17発売。3000回以上遭遇し、9回襲われた研究家の数奇な科学ノンフィクション
株式会社PHP研究所(京都市南区・代表取締役社長 瀬津要)は、PHP新書『家に帰ったらクマがいた』(米田一彦著/税込1,320円)を2026年4月17日に発売します。著者の米田一彦氏は、秋田県生活環境部自然保護課に1986年まで在職し、通算50年以上クマを追い続ける研究家です。クマとの遭遇3000回以上、9回襲われて生還した猛者が紹介する研究成果と日常生活を通じ、"駆除か保護か"という二項対立に一石を投じます。ほんとうのクマの姿や、鉢合わせてしまったときの対処法を学び、本来あるべき自然の姿を考えさせる科学ノンフィクションです。

冬眠明け、穴持たずに注意。市街地にクマが出没する理由
2020年初夏以降、全国で体長約1メートルのクマの目撃や人身事故が相次ぎました。主因は2018年生まれの「2歳グマ」とみられ、同様の傾向は2023年、2025年にも確認されています。2歳グマは群れの中で弱い立場にありながら行動が活発なため各地へ移動。青森県津軽半島や秋田県男鹿半島、石川県能登半島など、従来生息が少なかった地域にも出没していると、米田氏は指摘しています。また、大量出没年には母子グマによる事故も増加しています。クマが市街地で見られるようになった理由について米田氏は、「特にその年に生まれた子グマを連れた母グマは警戒心が強く、人との接触リスクが高まっている。さらに親離れしたばかりの1歳子は他のオスに排除されやすく、安全を求めて人間社会周辺へ移動する傾向があり、騒音や車両の多い場所に生息域を求める実態もある」と解説し、注意喚起もしています。
「石のように固まり、クマが去るのを待つ」
米田氏は、クマと対峙する時の姿勢を「クマがうなったときは、私はとにかく石のように固まり、クマが去るのを待つようにしている。私がクマを追って55年間、鋭い爪で引っかかれることがなかったのは、目の前のクマの情動の意味を見切れたからだ」と振り返っています。そして、特に注意すべき点として、「クマが食事をしているとき」と「近くに子グマがいる場合は母グマに警戒されないことが重要」と指摘。遭遇した場合は、こちらが動かないと無視され続けるので、クマを刺激しないよう警告しています。
『家に帰ったらクマがいた』について
【目次より一部抜粋】
目の前3メートルまでクマ接近
クマが頭上から襲ってきた
家に帰ったらクマがいた
手負いグマの逆襲
135キログラムのオスグマは恐ろしい
メスグマにも襲われた
クマの頭の上で弁当を食った
クマと一緒に眠ってみた
山でクマの死体が見つからない理由
クマは首を吊って死ぬ?
密猟して高値で売られていた
樹上からクマが降ってくる
クローバーを食う理由
兄弟が長く一緒に行動するということ
老練な母グマは子育てがうまい
【著者プロフィール】
米田一彦(まいた・かずひこ)
日本ツキノワグマ研究所所長。1948年、青森県生まれ。秋田大学教育学部卒業。秋田県生活環境部自然保護課勤務。86年に同庁を退職し、フリーのクマ研究家となる。島根県、山口県、鳥取県からの委託によるツキノワグマ生息状況調査(2000~04年)のほか、環境省のもとでも調査を行なってきた。青森県十和田市民文化賞受賞(98年)、第14回日韓国際環境賞受賞(08年)。著書に『クマ追い犬 タロ』(小峰書店)、『山でクマに会う方法』(ヤマケイ文庫)、『熊が人を襲うとき』(つり人社)など。
【書誌情報】
書名:家に帰ったらクマがいた
著者:米田一彦
定価:1,320円(税込)
判型・製本・頁数:新書判・並製・208ページ
ISBN:978-4-569-86107-4
レーベル:PHP新書
発行:PHP研究所
発売日:2026年4月17日
