茨城県取手市が「災害用トイレトラック」を県内自治体初導入! ~災害派遣の協定も締結~

取手市 総務部 安全安心対策課
2025-05-28 10:30

茨城県取手市が「災害用トイレトラック」を導入し、令和7年5月8日に、取手市役所にて披露しました。また同日、一般社団法人助けあいジャパン災害派遣の協定締結式を行いました。災害用トイレトラックの導入と、この協定についていずれも茨城県内では初となります。

災害用トイレトラックの車体

災害用トイレトラックの車体

災害用トイレトラック導入の背景

大規模災害が全国各地で頻発している中で、避難所における衛生環境、特にトイレ環境の整備については、令和6年1月の能登半島地震でも大きく報道がありました。取手市から被災地に派遣され、業務に従事した職員からもトイレの重要性について多くの報告があり、被災時の衛生環境の確保や被災者の健康を維持するため、取手市では令和6年9月に災害用トイレトラックの導入を決定しました(導入費用は、ふるさと取手応援寄附金や緊急防災・減災事業債を利用)。

災害用トイレトラックの仕様

・全長6.98メートル×全幅2.23メートル×全高3.24メートル
・入り口単独の洋式水洗トイレ室4室、多機能トイレ1室(合計5室)
・多機能トイレはオストメイト対応で、電動車イスリフターやおむつ交換台も配備
・各室温水洗浄便座、洗面台、換気扇、暖房等を設置
・清水・汚水タンク、ソーラー発電システムを備え、断水や停電時も活動可能
・一回の給排水で約950回から1,300回使用可能

災害派遣トイレトラックの写真

災害用トイレトラック車体(扉が開いている様子)

災害用トイレトラック車体(扉が開いている様子)

災害用トイレトラック車体(後ろ)

災害用トイレトラック車体(後ろ)

内部(多機能トイレ)

内部(多機能トイレ)

多機能トイレに車椅子が乗った様子

多機能トイレに車椅子が乗った様子

多機能トイレ内のベビーベッド・ベビーチェア

多機能トイレ内のベビーベッド・ベビーチェア

内部(洋式水洗トイレ)

内部(洋式水洗トイレ)

一般社団法人助けあいジャパンと災害時協定を締結

災害用トイレトラックの導入により、一般社団法人助けあいジャパンが企画する災害派遣トイレネットワークプロジェクト『みんな元気になるトイレ』に参画し、有事の際に災害用トイレトラックを迅速に活用するとともに、プロジェクトに参画している全国の自治体(令和7年4月30日時点32自治体※取手市含む)との相互支援体制の構築を図ります。
プロジェクト参画にあたり、令和7年5月8日に取手市役所で災害時協定の協定締結式が行われました。協定の締結は茨城県で初となります。
同プロジェクトは、大規模災害時における全国的な受援、応援の仕組みで、全国の自治体が1台ずつ災害派遣トイレトラックを常備し、大規模災害時に被災地にトイレトラックを派遣することで、被災地でのトイレ不足を解消することを目的としています。

協定締結式の様子

協定締結式の様子

協定締結式の様子

災害用トイレトラックの前で撮影

災害用トイレトラックの前で撮影

今後の活用方法

◆災害時
・避難所での活用(被災状況や避難所の状況により設置)
・災害派遣トイレネットワークプロジェクトに参加することにより、市が被災した場合の受援、被災地への支援

◆平常時
・各種イベントや防災出前講座で展示し、防災意識の啓発に活用

車体広告を募集しています

災害用トイレトラック車体広告を募集しています。詳しくは市ホームページをご覧ください。
https://www.city.toride.ibaraki.jp/anzen-anshin/jigyosha/kokoku/toiretorakku.html

関連サイト

・取手市ホームページ「災害用トイレトラックを導入しました」
https://www.city.toride.ibaraki.jp/anzen-anshin/kurashi/anzen/bosai/sonaeru/saigaiyoutoiretorakku.html
・一般社団法人助けあいジャパンホームページ「災害派遣トイレネットワークプロジェクト『みんな元気になるトイレ』」
http://corp.tasukeaijapan.jp/toilet/