近畿大学工学部と赤穂市教育委員会が理科教育で連携 中学生対象の実験教室と教員対象の研修会を開催

近畿大学工学部(広島県東広島市)と赤穂市教育委員会は、令和6年(2024年)に締結した教育連携協定の取り組みの一環として、教員を対象に「赤穂市理科教育研究部会先端技術実験講習会」を開催します。また、令和7年(2025年)8月7日(木)、赤穂市立有年中学校で赤穂市内の中学生を対象に「理科おもしろ実験教室」を開催します。
【本件のポイント】
●教員向けの研修会を通じて実験実習授業の理解を深め、理科教育の質向上を目指す
●赤穂市の中学生が科学を体験する「理科おもしろ実験教室」で科学への興味関心を喚起
●将来教員を目指す大学生がサポート役となり、教育現場で実践的な学びの場とする
【本件の内容】
近畿大学工学部と赤穂市教育委員会は、約10年間の交流を経て、令和6年(2024年)に教育連携協定を締結しました。この協定は、赤穂市の中学生へ理科の楽しさを伝えるとともに、地域の理科教育の質向上を目的としています。この取り組みの一環として、赤穂市内の中学校教員を対象に「赤穂市理科教育研究部会先端技術実験講習会」を開催し、広島大学の竹下俊治教授による「観察の方法と視点 ―何をどうやって見せるのか―」と題したオンライン講演を行います。この講演では、授業の観察指導や実験実習の工夫について最新の知見を共有します。また、翌日に開催する中学生対象の「理科おもしろ実験教室」の説明や準備を行い、教員へ授業設計のポイントを理解する機会を提供します。
赤穂市立有年中学校と赤穂市立赤穂中学校の生徒を対象に開催する「理科おもしろ実験教室」では「手作りバターを作ろう」「プログラミングで理科をもっと楽しく!」の2つのテーマで、食品科学や情報技術といった身近な分野を取り上げます。中学生が自分の手で科学を体験する内容となっており、近畿大学の教員指導のもと、工学部の学生12人がサポートします。中学生に科学への興味関心を喚起するだけでなく、将来教員を目指す大学生にとっても教育実習前の実践経験を積む貴重な機会です。
今後も、ICTを活用した授業手法や実験教材の開発を含む教員研修を通じて、地域全体の理科教育力向上に寄与します。
【開催概要】
日時 :令和7年(2025年) 8月6日(水)14:00~15:30 赤穂市理科教育研究部会研修会
8月7日(木)10:00~12:00 理科おもしろ実験教室
場所 :兵庫県赤穂市立有年中学校
(兵庫県赤穂市東有年72番地、JR山陽本線「有年駅」から徒歩約26分、車約4分)
対象者:赤穂市内の中学校教員、参加を希望する赤穂市内の中学生(先着40人)
講師 :広島大学大学院人間社会科学研究所 教授 竹下俊治氏
近畿大学工学部化学生命工学科 准教授 小川智弘
近畿大学工学部情報学科 准教授 加島智子
近畿大学工学部化学生命工学科3年生7人(教職課程受講者)、情報学科4年生5人
【スケジュール】
<8月6日(水)>
14:00~15:00 赤穂市理科教育研究部会先端技術実験講習会
「観察の方法と視点 ―何をどうやって見せるのか―」
広島大学大学院人間社会科学研究所 教授 竹下俊治氏
15:00~15:30 中学生対象の実験教室に関する解説
近畿大学工学部情報学科 准教授 加島智子
<8月7日(木)>
10:00~12:00 実験「手作りバターを作ろう」(理科実験室)
実験「プログラミングで理科をもっと楽しく!」(視聴覚室)
【関連リンク】
工学部 化学生命工学科 准教授 小川智弘(オガワトモヒロ)
https://www.kindai.ac.jp/meikan/506-ogawa-tomohiro.html
工学部 情報学科 准教授 加島智子(カシマトモコ)
https://www.kindai.ac.jp/meikan/422-kashima-tomoko.html