日本オラクル、Eビジネスアプリケーション製品群にワイヤレスモジュールなど、4製品11モジュールを追加
日本オラクル株式会社(本社:東京都千代田区紀尾井町4−1 代表取締役社長:新宅正明)は、企業のEビジネスを実現するアプリケーション製品群「Oracle E-Business Suite」に新たにワイヤレスモジュールなど4製品11モジュールを追加した最新版「Oracle E-Business Suite 11iリリース5」を2001年11月13日より出荷開始いたします。
携帯電話やPDAなど端末機器の多様化が進む中、CRM(Customer Relationship Management:顧客管理)製品群においては、あらゆる端末機器をインターネット環境で活用し、さらには基幹システムへの円滑な接続が要求されます。最新版「Oracle E-Business Suite 11iリリース5」では、ワイヤレス対応を強化しています。営業担当者が法人・個人顧客の管理、商談管理、タスク管理、営業予測の入力を行うための「Sales Online Wireless Option for Sales(セールス・オンライン・ワイヤレス・オプション・フォア・セールス)」とフィール
ドサービス業務担当者がタスクの参照や更新、顧客情報の閲覧、サービス要求、経費・手数料の請求のための「Service Online Wireless Option for Service(サービス・オンライン・ワイヤレス・オプション・フォア・サービス)」を新たに追加しました。新たに追加された2つのワイヤレス製品は、「Oracle9i Application Server」のもつ様々なワイヤレス機器対応アダプタを活用し、「Oracle E-Business Suite」の提供するビジネスソリューションを生かしたまま、iモードサービスなどからのアクセスを可能にし、企業の競争力強化を支援します。
なお今回、ワイヤレス製品群の機能検証にあたっては、「コンパック・オラクル・アプリケーション・コンピテンシーセンター」の協力により、同センター内の環境を利用して動作確認を行っています。
また、SCM(Supply Chain Management:サプライチェーン管理)製品群、Financials(Financials:統合会計)製品群、HRMS(Human Resource Management System:人事管理)製品群などにも新たに9モジュールを追加しています。新規モジュールの追加により、「Oracle E-Business Suite」の提供するソリューションを強化、拡張し、より迅速的で効率的なEビジネスの実現を求める企業のニーズに応えます。
日本オラクルでは、全世界で9,500社以上、国内でも300社を越える実績を持つ「Oracle E-Business Suite」を核としたEビジネスソリューション事業のさらなる拡大に向けて、積極的な取り組みを進めています。関連事業部門の増強やパートナー企業との提携強化を通じ、販売およびサポートの体制も積極的に強化しています。
■本件に関する報道関係お問い合わせ
日本オラクル株式会社 広報部 石川
プレスルーム: http://www.oracle.co.jp/press/
Oracleは、Oracle Corporationの登録商標です。
本文中の商品名または社名は、各社の商標または登録商標です。
「Oracle E-Business Suite 11i リリース5日本語版」
新規追加・拡張モジュールの機能概要
CRM(Customer Relationship Management:顧客管理)製品群
●「Sales Online Wireless Option for Sales
(セールス・オンライン・ワイヤレス・オプション・フォア・セールス)」
「Sales Online Wireless Option for Sales」 は「Oracle Sales Online(オ
ラクル・セールス・オンライン)」のオプションで、営業担当者向けのワイヤ
レスソリューションです。営業担当者はワイヤレス機器を使用して、法人・個
人顧客の管理、商談管理、タスク管理、営業予測の入力などを行います。
●「Service Online Wireless Option for Service
(サービス・オンライン・ワイヤレス・オプション・フォア・サービス)」
「Service Online Wireless Option for Service」 は「Oracle Service
Online(オラクル・サービス・オンライン)」のオプションで、サービス業務
担当者向けのフィールドサービスソリューションです。フィールドエンジニア
はワイヤレス機器を利用して、タスクの参照や更新、顧客情報の閲覧、サービ
ス要求、経費・手数料の請求などを行います。
ワイヤレスモジュール群は共通のテクノロジースタックとして、
「Oracle9iAS」の「Wireless Option(ワイヤレス・オプション)」を使用し
ています。これにWAP用、iモード用などの各種アダプタを介在させることで
XML→CHTML変換などを行い、各種ワイヤレス機器のハードウェア依存、ソフト
ウェア依存の差異を吸収し、「Oracle E-Business Suite 11i」への透過的な
アクセスを実現します。アダプタを適宜、追加・交換することで、プログラム
自身は追加開発することなく、さまざまな機器に同時に対応できるようになり
ます。
SCM(Supply Chain Management:サプライチェーン管理)製品群
●「Oracle Warehouse Management System
(WMS:オラクル・ウェアハウス・マネージメント・システム」」
●「Oracle Mobile Supply Chain Applications
(MSCA:オラクル・モバイル・サプライチェーン・アプリケーション)」
WMSの主な機能は、1)Oracle MSCA経由での無線ハンディ端末によるトランザク
ション処理、2)業務環境に応じて、グループ化したコスト管理、3)ロット、シ
リアルによる物品のトラッキング、4)ピッキング、受入のビジネスルールに対
応した入出庫、5)倉庫内作業管理、になります。WMSではこれらの機能を通じ
て、作業生産性の向上、コストの削減、リアルタイムで正確な在庫の把握を可
能にします。
●「Oracle Demand Planning(オラクル・デマンド・プランニング)」
「Oracle Demand Planning」はWebベースの需要予測ツールです。「Oracle
E-Business Suite」のSCM製品である「Advanced Planning and Schedule
(APS)」製品群の1モジュールとして提供されます。主な機能の特徴は、
OLAPを使用した多次元分析により、実績対需要予測の比較、ASCP計画対需要予
測の比較、いくつかのパターンでのシナリオとの比較検討を行う事が可能で
す。これにより予測値をさまざまな角度から表示でき、”What-if”シミュレー
ションも可能です。一次指数平滑法、二次指数平滑法、Hot-winters法、線形
回帰、非線形回帰などのエキスパートモードを利用した多様な統計手法を提供
しています。更に、予測精度ターゲット、例外勧告通知、ワークフロープロセ
スなどの協業的フォーキャストを実現します。
Financials(Financials:統合会計)製品群
●「Internet Time(インターネット・タイム)」
「Internet Time」は、従業員が標準のWebブラウザからアクセスする事によ
り、セルフサービスでの作業時間の入力を実現する製品です。企業全体にわた
るプロジェクトのスムーズな進行を実現する「Oracle Projects(オラクル・
プロジェクト)」 との連携により、「Internet Time」は労務費データを迅速
に収集し、管理作業の負荷を軽減します。また「Internet Time」から入力、
承認されたタイムカードは、プロジェクト管理モジュールに入力され、費用計
上されます。週、プロジェクト、タスクおよび支出タイプごとに表形式で入力
する機能をはじめ、「Microsoft Excel」のスプレッドシートによる工数のオ
フライン入力、タイムカードをある週から別の週にコピーする機能など、入力
の手間を削減するあらゆる機能を備えています。タイムカードは自動承認、ま
たは複雑な業務処理手順の自動化を実現する「Oracle Workflow(オラクル・
ワークフロー)」を使用して承認経路を指定する事が可能です。タイムカード
の検証、承認経路および承認に対し、ルールを設定することで、業務の自動化
が実現できます。
●「Internet Receivables(インターネット・レシーバブル)」
「Internet Receivables」は「Oracle E-Business Suite」売掛管理モジュー
ルと完全に連携し、請求、回収管理のソリューションを提供する製品です。従
来は債権回収部門で行われていた、顧客からの問合せ対応など管理業務の多く
をWeb経由のセルフサービスに移行する事が可能になります。顧客、自社従業
員の双方は、売掛金、未収金情報の照会等、売掛管理モジュールのさまざまな
機能を標準Webブラウザより実行する事ができます。オンライン照会に加え、
必要に応じて請求書の減額請求、請求書の再印刷、勘定残高の確認を行う事も
可能です。
HRMS(Human Resource Management System:人事管理)製品群
●「Oracle Time and Labor(オラクル・タイム・アンド・レイバー)」
「Oracle Time and Labor」は、セルフサービスのWeb入力画面、勤務計画・シ
フトなどの勤務形態の定義画面、労働時間の素データを蓄積する労働 時間管
理データベース、給与管理モジュールやプロジェクト管理モジュール などと
連携するためのインターフェース等を提供し、EBSの各製品群と連携 した従業
員労働時間の統合管理を実現します。また、タイムキーパーなど による代理
入力やExcelシートからインポート、および将来的には携帯端末 からの入力の
サポートも予定しており、全社的な勤怠管理を実現することができます。
●「Oracle Advanced Benefit(オラクル・アドバンスド・ベネフィット)」
「Oracle Advanced Benefits」は、福利厚生メニュー管理や従業員の加入管理
をサポートし、給与計算モジュールとの連携により、給付申請による給与支給
および自己負担金や財形天引控除等をスムーズに行うことができます。 ま
た、Webベースのセルフサービスアプリケーションと連携することにより、 パ
ッケージソフトではじめて、カフェテリアプランのメニュー管理やポイント計
算、従業員のセルフサービス加入登録を可能にします。
その他
●「XML Gateway(エックス・エム・エル・ゲートウェイ)」
「Oracle XML Gateway」 は、文書型定義(DTD)ベースのXML標準をすべてサ
ポートしています。「Oracle E-Business Suite」とともに提供される組込み
メッセージの大部分は、「Open Application Group(OAG)」標準を使用して
あらかじめマップされています。また、組込みメッセージは「XML Gateway
Message Designer(エックス・エム・エル・ゲートウェイ・メッセージ・デザ
イナー)」を使用して、一般に普及している標準に再マップできます。