オラクルのデータベース・マシン「Oracle Exadata」がアサヒグループのデータベース・クラウドサービスの基盤として稼働開始

日本オラクル株式会社
2012-02-16 11:00

日本オラクル株式会社(本社:東京都港区、代表執行役社長 最高経営責任者:遠藤 隆雄)は本日、オラクルのデータベース・マシン「Oracle Exadata」がアサヒグループホールディングス株式会社(本社:東京都墨田区、代表取締役社長:泉谷 直木、以下アサヒグループホールディングス)のグループ共通IT基盤に活用され、2011年11月より、グループ内の事業会社向けデータベース・クラウドサービスの提供とその基盤上で酒類営業支援システムが稼働を開始したことを発表します。

アサヒグループホールディングスはビール業界でトップシェアのアサヒビール株式会社(本社:東京都墨田区、代表取締役社長:小路 明善)を中核とするアサヒグループの持株会社です。同社は、経営環境が大きく変化するなか、本格的なグループ・グローバル経営を推進しています。その一環として、アサヒグループにおけるIT基盤の再構築による変化対応力の強化とIT投資の最適化を目的に、「3Gプロジェクト*」に取り組んでいます。
*3Gプロジェクト: 3Gはグループ(Group)/グローバル(Global)/グリーン(Green)の意。グループ全体でIT環境を最適化することを追求。グローバルでの競争力を高めるIT基盤を構築し、分散・重複するIT基盤やアプリケーションの統廃合しながら環境に配慮したグリーンを促進するプロジェクトです。

アサヒグループホールディングスは、2011年5月、「Oracle Exadata」の採用を決定し、グループ共通IT基盤の構築プロジェクトを開始しました。本プロジェクトでは、ITの資産利用をサービス化することでグループ全体のITコストの削減とITの標準化を推進し、2011年11月、「Oracle Exadata」を活用したグループ共通IT基盤を構築したことで、グループ内の事業会社が利用できるデータベース・クラウドサービスの提供を開始しました。

アサヒグループホールディングスは、新データベース・クラウドサービス上に、アサヒビールの新営業支援システムの稼働を開始しました。新営業支援システムは、全国の営業担当者など約1,300名が利用するシステムです。

新営業支援システムは、「Oracle Exadata」を活用することで、従来は2時間かかっていた販売動向分析の参照処理が30秒に短縮するなど、大幅なパフォーマンス向上により、営業活動の効率化に貢献しています。また、「Oracle Exadata」のデータ圧縮技術「Exadata Hybrid Columnar Compression」を活用したことにより、3億件の明細データを10分の1に圧縮し、ストレージの費用削減を実現しています。さらに、営業情報などを分析・レポートする基盤として「Oracle Business Intelligence」、システムの負荷テストと運用を効率化する「Oracle Application Testing Suite」、統合IT管理基盤「Oracle Enterprise Manager」も導入しています。

本プロジェクトのパートナーとしてアサヒプロマネジメント株式会社(本社:東京都墨田区、代表取締役社長:本山 和夫)がシステム企画・立案を担当、アサヒビジネスソリューションズ株式会社(本社:東京都墨田区、代表取締役社長:奥木 洋一)がグループ共通IT基盤の構築とクラウドサービスの保守・運用を担当し、グループ全体の共通IT基盤を支えています。また、日本オラクルは、「Oracle Exadata」を活用したグループ共通IT基盤と営業支援システムの構築手法について、コンサルティング・サービスを通じて、プロジェクトの円滑な推進を支援しました。

今後、アサヒグループホールディングスでは、グループ内の事業会社と連携して、清涼飲料事業における営業支援システムのグループ共通IT基盤への統合を進める予定です。また、メインフレームやオフコン*を基盤とした事業会社ごとの基幹系システムのグループ共通IT基盤への統合も進め、マスターデータの統合による情報の一元化やIT基盤の標準化による生産性向上と効率化、地球環境に配慮したC02削減を目指します。さらに、M&Aやグループ会社再編の環境変化に対して、柔軟かつ迅速に対応できるIT基盤を拡充していきます。
オフコン:オフィスコンピュータの略。企業の事務処理を行うために設計された小型のコンピュータ。

●参考資料
・「Oracle Exadata Database Machine 」製品概要
http://www.oracle.com/jp/products/database/database-machine/index.html
・「Oracle Exadata Storage Server 」製品概要
http://www.oracle.com/jp/products/database/exadata/index.html
・「Oracle Database 11g」製品概要
http://www.oracle.com/jp/products/index.html
・「テクノロジーが、ビジネスをもっと強くする」oracledatabase.jp
http://oracledatabase.jp/

●オラクルについて
オラクルは、クラウド環境と皆様のデータセンターの両方においてハードウェアとソフトウェアが連携して稼動するよう設計します。オラクル(NASDAQ:ORCL)に関するより詳細な情報については、http://www.oracle.com/jpをご覧ください。

●「Oracle OpenWorld Tokyo 2012」 概要
開催期間:2012年4月4日(水)~6日(金)
会場:グランドハイアット東京、ベルサール六本木、六本木ヒルズ アカデミーヒルズ49
公式サイトURL:http://www.oracle.co.jp/openworld/

●「JavaOne Tokyo 2012」 概要
開催期間:2012年4月4日(水)~5日(木)
会場:六本木ヒルズ アカデミーヒルズ49
公式サイトURL:http://www.oracle.co.jp/javaone/

■本件に関するお問い合わせ先
日本オラクル株式会社 広報室 小林、玉川
TEL:03-6834-4837 FAX:03-6834-6129 E-mail:pr-room_jp@oracle.com

OracleとJavaは、Oracle Corporation 及びその子会社、関連会社の米国及びその他の国における登録商標です。文中の社名、商品名等は各社の商標または登録商標である場合があります。本文書は情報提供を唯一の目的とするものであり、いかなる契約にも組み込むことはできません。

【参 考】2012年4月4日(水)~6日(金)に開催される「Oracle OpenWorld Tokyo 2012」において、アサヒグループホールディングスによる当プロジェクトの導入事例講演が決定しました。
 
トレンドセッション【S2-33】: 
2012年4月5日(木)15:20~16:05

タイトル: 
アサヒ、グループ経営を加速する企業変革とITインフラ基盤のあるべき姿
~プライベートクラウドの実装と情報の見える化を具現化~

アブストラクト: 
アサヒビールが取り扱う商品の営業支援システム「MIER実販」による情報の見える化と、プライベートクラウドによるグループ向けシェアードサービスの運用を2011年より開始。複数システムをOracle Exadataに統合/構築することで、リソースと投資を最適化しながら大幅な性能向上を実現。アサヒグループが推進するグループ全体の経営戦略を支えるITインフラのあるべき姿や具体的な取り組みについてご紹介します。

登壇者:
アサヒグループホールディングス株式会社 IT部門 ゼネラルマネジャー
(兼)アサヒプロマネジメント株式会社 業務システム部 部長 
知久龍人 氏

本イベントの申し込みサイトは、こちら: http://www.oracle.com/openworld/jp-ja/index.html