日本人唯一のファイナリストが世界の頂点へ-二本柳志津香、 フランス国際フラワーコンクール 「CHALLENGE PIVERDIE 2026」 プロ部門グランプリ受賞

2026-10-09 17:30
株式会社空間スタイリング社

広告、CM、ホテル、商業空間などのスタイリング・装花装飾を手がけるデコレーターでプロップスタイリストの二本柳志津香(株式会社空間スタイリング社 代表取締役)が、フランスの国際フラワーコンクール「CHALLENGE PIVERDIE 2026」シニア部門(プロフェッショナル部門)において、2026年10月4日(現地時間)、グランプリを受賞、同日の授賞式に出席いたしました。

2次審査作品

2次審査作品

(フラワー装飾:二本柳志津香/ モデル:船越理恵/ スチール撮影:塚越真澄/ ムービー撮影:masahiko kawama)

世界のプロが集う同大会で、日本人として唯一ファイナリスト8名に選出されたうえでの頂点。
2027年春、フランス・ロワール地方のブリサック城で開催される「CONCOURS PIVERDIE 2027」フランスカップ出場権を競う戦いへの出場権も併せて獲得しました。

授賞式は2026年10月4日(現地時間)、フランス・ランスで開催されたフローラル産業見本市「Novafleur」の会場内で行われ、二本柳も現地で出席しました。

フランスにて授賞式の様子

フランスにて授賞式の様子

THE COMPETITION ー 大会概要

2026年大会のテーマは「BACK ON STAGE ― セリーヌ・ディオンの象徴的なスタイルにインスパイアされて」。
プロ部門には世界各国から20名が参加。第1次審査のブーケ課題を通過した8名がファイナリストとして第2次審査に進みました。ファイナリスト8名のうち、現地フランス人を除く海外選手は二本柳とエストニアのフローリスト1名のみでした。
最終順位は、フランス国家最優秀職人章(MOF)保持者を含む5名の審査員による評価60%と、公式Instagram・Facebookを通じた一般投票40%を合わせて決定されました。二本柳は、その総合評価においてシニア部門のグランプリを受賞しました。

二つの作品が繋いだ、フランスへの道

1次審査作品のブーケ

1次審査作品のブーケ

第1次審査作品 二本柳は作品テーマ「Applaudissements ― 拍手 ―」としました。
大会側からの課題は「アーティストへ贈る構造つきブーケ」セリーヌ・ディオンの過去のステージ衣装から1つ選び衣装をテーマに構造付き花束を作る事とされました。

二本柳はセリーヌのグリーンの衣装から透明感のあるガラス花器と白・グリーンを基調とした繊細な花々を構成し、舞台に立つアーティストへ観客から送られる「拍手」を、花の動きと余白によって表現しました。

2次審査作品

2次審査作品

第2次審査作品 二本柳は作品テーマを「Entre elegance et audace ― エレガンスと大胆さの間で ―」としました。
課題は大会側から幾つかの衣装写真が公開されその中より1枚選び「エリゼ宮殿の公式レセプションで、セリーヌ・ディオンが身につけるフローラルアクセサリー」を作る事とされました。

二本柳はチキンワイヤーから制作した帽子型の構造体を1から作り、黄色の胡蝶蘭、紫色のオーキッド、スターチスなどを構成。
グレーのテーラードスーツが持つ直線的な強さに、黄色と紫の花が持つ生命感を重ねました。帽子から襟元へと流れる大胆な造形によって、エリゼ宮殿という公式な場に求められる「エレガンス」と、世界的アーティストであるセリーヌ・ディオンを象徴する「大胆さ」を共存させています。

制作の舞台裏 ― 花を選ぶ前に、フランス文化を研究

二本柳が最初に取り組んだのは、花材選びではありませんでした。まず、フランスの歴史や文化、エリゼ宮殿という場所の意味、さらにフランスにおける公式行事のフォーマルウェアについて研究。そこから着想を得て、フランスの格式を象徴する「帽子」を、花によって再構築することを決めました。
これは普段大手企業を中心とした広告のプロップスタイリストや大手企業やブランドの展示会やディスプレイ装飾が多い二本柳ならではで、企業やブランドの仕事をする際には必ず企業の歴史とデザイナーの歴史を調べる事から仕事にあたっています。

作品のベースとなる帽子は、ヨーロッパのフラワー装飾でも用いられるチキンワイヤー(ワイヤーメッシュ)を使い、骨格から一つひとつ手作業で制作しました。さらに、作品の主役となる花々には、装着した状態でも鮮度を維持できる独自の構造を採用。花を一本ずつ小型のウォーターチューブに挿せる構造とすることで、水分を供給しながら長時間美しい状態を保てるよう工夫しています。
この発想の背景にあるのが、二本柳が長年携わってきた広告撮影やイベント、ホテル、商業空間などの装飾現場での経験です。炎天下で行われるイベント、長時間にわたる広告撮影、限られた設営時間など、さまざまな条件下で「花を最も美しい状態に保つ」ための工夫を積み重ねてきました。

また二本柳は、日々新しく発表されるフラワーの最新技術や資材を学ぶため、10年前より毎年短期でフランスに足を運んでいます。フランスで活躍する日本人フローリスト兼デコレーターに師事し、フランスの職業専門学校の日本校「PIVERDIE Japon」、世界的フローリストのエリック・ショバンやクリスチャン・トルチュを輩出してきたフランスの専門学校「CNPH-PIVERDIE」で技術を学びました。こうした学びと、プロップスタイリスト/デコレーターとして培った実務経験が、国際フラワーコンクールの作品へと結実しました。

フランスにて受賞発表の様子

フランスにて受賞発表の様子

前年はファイナリストに選ばれるも敗退

今回の受賞の背景には、前年の挑戦があります。その経験をもとに、作品構造、花材の扱い、フランス文化、そして公式な場における装いについて改めて研究。再挑戦となった2026年大会では、日本人で唯一ファイナリスト8名に選出され、最終的にグランプリを獲得しました。前年の敗退から始まった挑戦は、2027年、ブリサック城という次の国際舞台へとつながりました。

昨年の作品テーマはART 二本柳は北斎で挑戦

昨年の作品テーマはART 二本柳は北斎で挑戦

二本柳志津香 コメント

長年学んできた日本のいけばな、デコレーターでフローリストの師事しております先生から学んだ美しい配色、「PIVERDIE」で学んだ構造技術その二つが出会う場所に、私自身の表現があると思っています。前年の挑戦で最終選考に届かなかったからこそ、今回のグランプリ受賞をとてもうれしく感じています。そして、一般投票で応援してくださったクライアント様・フラワーアートアワード事務局の皆様・ピベルディジャポン事務局の皆様・世田谷市場関係者の皆様、知人友人の皆様・そして作品に関わってくれた友人でモデルのRIE・カメラマン・当社の皆の一票一票にも、心から感謝しています。
2027年はブリサック城の舞台で、日本人だからこそ生み出せる花と空間の表現を、世界へ届けたいと思います。

NEXT STAGE ― 2027年、フランス・ブリサック城で世界に挑戦

グランプリ受賞によって出場権を獲得した次の舞台は、2027年春にフランス・ロワール地方のブリサック城で開催される「CONCOURS PIVERDIE 2027」。二本柳は、これまで培ってきたプロップスタイリング、空間装飾、フラワーデザインの技術に、日本独自の美意識を融合。フランスの歴史ある城を舞台に、新たなフローラル表現に挑戦します。

二本柳志津香 PROFILE

二本柳志津香プロフィール写真

二本柳志津香プロフィール写真

デコレーター・プロップスタイリスト
青森県むつ市出身 東京都在住
株式会社空間スタイリング社 代表取締役。
一般社団法人テーブルウェアスタイリスト連合会 代表理事。
広告、CM、雑誌、EC、ホテル、店舗、展示会、イベントなどにおいて、プロップスタイリング、インテリアスタイリング、装花、空間演出を手がける。2014年「スタイリングの学校」を開校。国内外12カ国から、累計9000名以上が受講。
著書に『好きなものと上手に付き合うインテリア』(主婦と生活社)
『今の時代のうつわ選び』(主婦の友社)。
2026年4月「Flower Art Award 2026 in TOKYO MIDTOWN」フローリスト オブ フランスチャレンジ部門 準グランプリ受賞。
Instagram:@nippon.shizuka

2次審査作品

2次審査作品

フランスにて受賞発表の様子

フランスにて受賞発表の様子

作品の作品 テーマはART

作品の作品 テーマはART