Boston Scientific社の「WATCHMAN」承認で成長が加速する心臓欠損閉鎖機器市場

株式会社グローバルインフォメーション
2013-06-17 14:30

株式会社グローバル インフォメーションは、米国の市場調査会社Millennium Research Groupが発行した報告書「Global Markets for Heart Defect Closure Devices 2013 (世界の心臓欠損閉鎖デバイス市場)」の販売を開始しました。

Millennium Research Group(MRG)によると、FDA(食品医薬品局)によるBoston Scientificの機器「WATCHMAN」の承認が、今後の心臓欠損閉鎖機器の世界市場を急成長させる見通しです。

心外膜の左心耳(LAA)閉鎖機器は世界中で数多く入手可能ですが、WATCHMANは2013年後半に市場に登場すれば、初めてのFDA認可の心膜内LAA機器となります。心膜内用機器が承認を得るのは難しく、その理由は、心外膜機器が心臓の外側から機能するのに対し、LAA内部に直接設置されるためです。

MRGのシニアアナリスト、Sean Messenger氏は次のように述べています。「心内膜LAA閉鎖機器の世界市場には多大な潜在力があります。これらの機器は、欧州と同じく、米国でも単体での使用が承認されるため、LAA閉鎖手術を受けられる患者を拡大させます。一方で、患者が他の症状のため心臓手術を受ける場合、心外膜用機器の大部分は併用でのみ承認されています。外科医はまた、介入する心臓専門医が、長年良く似た機器を使ってきたため、心膜用機器にも慣れています。」

PROTECT-AFおよびPREVAILの研究による臨床試験結果が機器の承認を支持し、外科医によるWATCHMAN機器の導入を促進することになる米国において、市場の成長は特に強まる見通しです。FDAの承認は欧州でも高い関心を集めており、結果として、WATCHMAN機器は欧州市場でも導入が進むと見られます。心内膜LAA機器が一度参入すれば、大幅な成長が期待されているものの、日本市場には、米国、欧州での確立が済むまでは参入しない見込みです。

現在、心臓欠損閉鎖機器市場をリードするSt. Jude Medicalも、最終的には心内膜LAA閉鎖機器分野への参入が予想されており、同社は最近、米国を拠点とした機器の試験を始めました。当面の間、動きはないものと見られますが、Boston Scientificは最初の市場参入を謳歌し、数年は市場を潜入する見通しです。

市場調査レポート: 世界の心臓欠損閉鎖デバイス市場
Global Markets for Heart Defect Closure Devices 2013
http://www.gii.co.jp/report/mrg77984-heart-defect.html
出版日: 2013年05月13日
発行: Millennium Research Group

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