電気料金は2010年度比で約53%上昇※1 アイチューザー、HEMSの基本からメリットまでを解説 家庭のエネルギーを「見える化」し、電気代削減とレジリエンス向上を実現
アイチューザー株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:廣瀬 彬、以下、アイチューザー)が運営する太陽光パネル・蓄電池の共同購入事業『みんなのおうちに太陽光』は、現在全国24都道府県で展開しています。
資源エネルギー庁によると、2024年度時点の家庭向け電気料金の平均単価は、2010年度と比較して約53%上昇しています。※1 燃料価格の高騰や国際情勢の変化などを背景に、エネルギーコストの上昇が続く中、限りあるエネルギー資源を効率的に活用するとともに、家庭における電気料金の負担軽減が重要な課題となっています。加えて、年々、FIT(固定価格買取制度)の買取価格や制度の見直しが進む中、発電した電力を「売る」から「自家消費する」への転換が加速しています。※2
そうした中、太陽光パネルや蓄電池をより効果的に活用する方法の一つとして、「HEMS(ホーム・エネルギー・マネジメント・システム)」の導入が注目されています。HEMSとは、家庭のエネルギー使用量を見える化し、家電や電気設備を効率よく管理・制御するシステムのことです。
今回は、同社でシニアプロジェクトマネージャーを務める西原 一憲がHEMSの基本的な仕組みや役割に加え、導入によって期待できるメリットについて解説します。

本ニュースレターのサマリー
⚫ HEMSは、家庭のエネルギーを最適化するシステム
⚫ 太陽光パネル・蓄電池・EVとの連携で、家庭の電力コスト削減に貢献
⚫ 災害時のレジリエンス強化にも貢献
⚫ HEMSの導入にあたって、政府や地方自治体が実施する補助金制度を活用できる場合がある
※1 経済産業省 資源エネルギー庁 日本のエネルギー 2025年度版 「エネルギーの今を知る10の質問」 3.経済性
https://www.enecho.meti.go.jp/about/pamphlet/energy2025/03.html
※2 経済産業省 資源エネルギー庁 買取価格・期間等(2026年度以降)
https://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saiene/kaitori/fit_kakaku.html
■HEMSとは何か――家庭のエネルギー最適化システム
HEMS(ホーム・エネルギー・マネジメント・システム)は、家庭内で使用しているエネルギーの使用量をリアルタイムで「見える化」し、家電や電気設備を自動で最適に制御するシステムです。家庭内の消費電力をスマートフォンやモニター画面で確認できるだけでなく、太陽光発電や蓄電池、エアコン、エコキュート、電気自動車など複数の機器を連携させ、エネルギーの無駄を削減します。
電力会社が設置するスマートメーターは、電力使用量の計測・送信を主な役割とする計量器です。一方、HEMSは家庭内のさまざまな機器と連携し、エネルギーの見える化に加え、機器の自動制御や最適な運転を実現するエネルギーマネジメントシステムとして機能します。
HEMSは新築住宅を中心に導入が進んでおり、2023年時点では、2021年以降に建築された住宅の12.7%に導入されています。一方、住宅全体での導入率は2.7%にとどまっています。※3その背景には、導入時の初期費用に加え、既存の家電や住宅設備との対応状況を事前に確認する必要があることなどが挙げられます。また、導入による効果は各家庭の電力使用状況によって異なるため、政府や自治体などが実施する補助金制度を活用しながら、導入を検討することが望まれます。
※3 環境省 令和5年度 家庭部門のCO2排出実態統計調査 資料編(確報値), p.97-98
https://www.env.go.jp/content/000323423.pdf
■太陽光パネル・蓄電池・EVとの連携が鍵
HEMSは、太陽光発電や蓄電池などの再生可能エネルギー設備と連携することで、その効果を最大限に発揮します。太陽光パネルや蓄電池との連携により、自家消費率の向上を実現し、売電価格の低下が進む中でも※2 ※4家庭の電力コスト削減に貢献します。また、蓄電池と組み合わせることで、夜間の割安な電力を充電して日中に活用したり、太陽光発電による余剰電力を蓄えて夕方以降に使用したりするなど、発電・充電・放電を自動で最適化します。
さらに、停電などの非常時には、蓄電池に蓄えた電気や太陽光発電による電気を効率的に活用できるため、家庭内で必要な電力を確保しやすくなり、防災・減災の観点からもレジリエンスの向上に寄与します。このようにHEMSは、エネルギーの効率的な利用による自家消費率の向上や電気料金の削減に加え、非常時の電力確保を支えるエネルギーマネジメントシステムとして期待されています。
HEMSの導入にあたっては、国や地方自治体が実施する補助金制度を活用できる場合があります。補助制度の内容や対象設備、補助金額、申請期間は年度や自治体によって異なるため、導入を検討する際は、お住まいの自治体や最新の補助金制度を確認し、活用することをおすすめします。
※4 経済産業省 資源エネルギー庁 買取価格・期間等(2012年度~2025年度)
https://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saiene/kaitori/kakaku.html

■解説者プロフィール
西原 一憲 (にしはら かずのり)
アイチューザー株式会社 シニアプロジェクトマネージャー/新規事業開発
2024年8月、Huawei Japanのデジタルパワー事業本部で住宅用PCS・蓄電池事業を担当
販売施工事業者への営業・アライアンス推進、国内外パネルメーカーとの協業を経験
現在は自治体連携と新規事業立ち上げを推進
■ みんなのおうちに太陽光 共同購入事業について
太陽光パネルおよび蓄電池の共同購入事業は、多くの参加者が集まることで生まれるスケールメリットを活かし、適正かつ透明性の高い価格で再生可能エネルギー設備を導入できる仕組みです。消費者が個別に業者を探す手間を省きつつ、公平で信頼性の高い条件で導入できる点が大きな特長で、単なる「まとめ買い」とは異なります。
情報の多さや製品への馴染みのなさから生じる「選べない」「信じられない」「分からない」といった購買行動の障壁も、「包括的なサポート」によって取り除きます。

財務状況や施工実績などの審査と入札を経て選ばれる信頼性の高い販売施工事業者と製品、明確な保証、そしてスケールメリットをいかした適正な価格。これらを通じて消費者が安心して再生可能エネルギーの導入を実現できる仕組みを提供しています。
■ アイチューザー株式会社について
2008 年に設立された iChoosr Ltd., は、オランダアムステルダムに本社をおき、オランダ、ベルギー、イギリス、アメリカ、日本において、再生可能エネルギーの普及を支援するサービスを提供・運営している会社です。 行動経済学に基づき、「消費者が、手間をかけず、安心して再生可能エネルギー製品の検討を進め、ご自身で選択する機会」を提供することを軸に、各国で再生可能エネルギー製品の共同購入事業を展開しています。
その日本法人であるアイチューザー株式会社は、2017年の設立以来、日本国内で事業を展開しており、2019年から開始した、住宅用・事業者向け 太陽光パネル・蓄電池の共同購入事業において、累計11万世帯を超える参加登録があり、今後もさらなる拡大を見込んでいます。
アイチューザーは、今後も共同購入の仕組みを通じて、再生可能エネルギーの普及促進と、地域に根ざした持続可能な社会づくりを支援してまいります。

当社は下記の自治体と協定を結びパートナーの関係を築いています。
(2026年7月現在)
都道府県:
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