【クルマの「買い方」に関する意識調査】 残価設定ローン、月々が安くなる「理由」を説明できるのは3人に1人

~金利上昇も過半数が知らず、総支払額を確認しない人も4割超~

2026-06-25 10:00
リセールバリュー総合研究所

リセールバリュー総合研究所(所在地:東京都港区港南)は、全国の男女624人を対象に「クルマの『買い方』に関する意識調査」を実施しました。

本調査では、現金一括やマイカーローンに加え、残価設定ローンやカーリース、サブスクなど多様化が進む「クルマの買い方」をめぐり、生活者の理解度や金利への意識、購入後・売却時の行動を多角的に分析しました。本リリースでは、残価設定ローンの仕組みや金利上昇が十分に理解されていない実態や総支払額の確認や買取査定の比較など、リセールバリューに関わる行動の実態を明らかにします。

調査概要

実施内容:クルマの「買い方」に関する意識調査
調査対象:男女624人(20~69歳)
集計方法:インターネット調査(サーベロイド)
調査期間:2026年6月15日~16日

リリースサマリー

・「残価設定」の内容を理解する女性はわずか1割 男性とは3倍以上の差
・ローンで最も重視するのは「金利」がトップ 一方その約半数は金利上昇を知らず
・契約前に総支払額(利息込み)を確認したのは6割未満 4割超は確認せず・記憶になし
・4割超が買取査定を「比較しない」 リセールバリューを確かめない人が一定数

残価設定ローンが安くなる「理由」、正しく説明できるのはわずか3人に1人

Q. 残価設定ローンやサブスクで月々の支払いが安くなる理由について、あなたの理解に最も近いものを教えてください。

Q. 残価設定ローンやサブスクで月々の支払いが安くなる理由について、あなたの理解に最も近いものを教えてください。

調査によると、残価設定ローンやサブスクで月々の支払いが安くなる理由を正しく理解している人(「残価分を後で精算するから」)は36.9%にとどまり、最も多かったのは「分からない」の53.5%でした。実に半数以上が、月々の安さの仕組みを説明できないまま受け止めている実態が浮き彫りになりました。月々の負担が軽く見える一方で、その背景にある「後払い」の構造が理解されていないことは、契約後の認識ギャップにつながりかねません。

残価の「中身」まで知る女性はわずか10.3%、男性とは3倍超の開き

Q. 「残価設定(残価)」という言葉を知っていますか?

Q. 「残価設定(残価)」という言葉を知っていますか?

調査によると、「残価設定」という言葉の内容まで知っていると答えた人は、男性32.4%に対し女性はわずか10.3%にとどまり、3倍以上の差が開きました。一方で「言葉だけ知っている」は男性33.3%・女性38.1%とほぼ同水準で、女性も言葉そのものには一定程度触れているものの、その中身までは踏み込めていない様子がうかがえます。さらに「知らない」と答えた人を見ると、女性は51.6%と過半数に達し、男性(34.3%)を大きく上回ります。

さらに、月々が安くなる理由を正しく理解していた人の割合(前問)も男性47.1%・女性26.6%と差が見られ、残価をめぐるリテラシーには明確な男女差が存在することがわかりました。

自動車ローンの金利上昇、知らなかった人が過半数 特に女性は6割超

Q. 自動車ローンの金利が上昇していることを知っていますか?

Q. 自動車ローンの金利が上昇していることを知っていますか?

調査によると、自動車ローンの金利が上昇していることを「知らなかった」と答えた人は、女性で61.9%と6割を超え、男性の47.8%を大きく上回りました。逆に「はっきり知っている」と明確に認識していた人は、男性16.7%に対し女性は8.0%と、男性の半分以下にとどまっています。また、「はっきり」「なんとなく」を合わせた“何らかの形で知っていた”割合で見ても、男性が半数を超えるのに対し、女性は38.1%と4割に届きません。

金利上昇という同じ事実に対して、知っている側でも知らない側でも、一貫して女性の認知が低いという結果が表れています。金利は返済総額に直結する要素であり、この認知差は、ローンを選ぶ際の判断材料の持ち方そのものに男女で違いが生じている可能性を示すものと言えます。

「金利を最も重視」する人の約半数が、その金利上昇を知らない

Q. ローンや残価設定ローンを利用する(利用するとしたら)場合、最も重視する点を教えてください。/Q. 自動車ローンの金利が上昇していることを知っていますか?

Q. ローンや残価設定ローンを利用する(利用するとしたら)場合、最も重視する点を教えてください。/Q. 自動車ローンの金利が上昇していることを知っていますか?

調査によると、ローンを利用する際に最も重視する点は「金利」が30.1%でトップとなり、「月々の支払額」(26.9%)や「総支払額」(20.2%)を上回りました。多くの人が、ローン選びにおいて金利を判断の軸に置いていることがわかります。

ところが、その「金利」を最重視すると答えた人(188名)に絞って金利上昇の認知状況を見ると、「知らなかった」が47.9%と約半数を占めました。「はっきり知っている」はわずか17.6%にとどまり、最も気にしているはずの金利について、その動きを正確につかめている人は少数派という結果です。最も重視すると答えた項目でありながら、その動向を正確につかめている人は限られており、重視していることと実際に情報を把握できていることが必ずしも一致しない実態が表れる結果となりました。

クルマの買い方、3人に1人が「違いが分からず選べない」若い女性では4割を超え最多

Q. クルマの買い方として、あなたの考えに最も近いものを教えてください。

Q. クルマの買い方として、あなたの考えに最も近いものを教えてください。

調査によると、自分の買い方の考え方として「総額・現金型(総支払額を抑え現金で買いたい)」を選んだ人が42.1%で最多となりました。一方で「選べない型(違いが分からず選べない)」も約3割を占め、月々の負担を抑える「月額・残価活用型」(19.1%)や「お任せ型」(8.5%)を上回って2番目に多い結果となっています。買い方が多様化するなかで、そもそも違いが分からず選べないという層が一定数いる実態がうかがえます。

この傾向は、男女・年代別で見るとより鮮明になります。「選べない型」と答えた割合は女性の20代で41.5%、30代で44.1%と高く、男性が各年代で30%前後にとどまるのとは対照的でした。特に女性の20~30代では、4つの買い方の中で「選べない型」が最も多く選ばれており、若い女性層で「選べない」が際立つ結果となりました。

ローン等で購入しても、4割以上が総支払額を「見ていない」

Q. 契約前に総支払額(利息込み)を確認しましたか?

Q. 契約前に総支払額(利息込み)を確認しましたか?

調査によると、ローンやリースなどで購入した人(98名)のうち、契約前に総支払額(利息込み)を「確認した」と答えた人は57.1%でした。一方で「確認しなかった」が19.4%、「覚えていない」が23.5%となり、これらを合わせると42.9%と、4割以上が支払う総額を把握しないまま契約に至っている実態がうかがえます。利息を含めた総支払額は、最終的に負担する金額そのものであり、契約内容を判断するうえで重要な情報といえます。

注目されるのは、「確認しなかった」と明確に答えた人(19.4%)よりも、「覚えていない」と答えた人(23.5%)の方が多い点です。確認したかどうかすら記憶に残っていないということは、総額が契約時の判断材料として強く意識されていなかった可能性を示しており、「確認しなかった」層と合わせれば、総額への意識が向いていない人は決して少数ではないことがうかがえます。

クルマを手放すとき、4割超が買取査定を「比較しない」

Q. クルマを手放す際に、複数の業者で買取査定を比較しますか?

Q. クルマを手放す際に、複数の業者で買取査定を比較しますか?

調査によると、クルマを手放す際に複数業者で買取査定を「必ず比較する」と答えた人は25.4%にとどまりました。これに「たまに比較する」(32.0%)を加えても、比較する習慣がある人は6割弱です。一方で「比較しない」と答えた人は35.2%にのぼり、「残価設定だから不要だと思う」(7.4%)と合わせると、42.6%が査定の比較に消極的という結果になりました。買取査定の額は業者によって差が生じることも少なくありませんが、4割を超える人が複数社を比較していない現状からは、クルマのリセールバリューを十分に確かめないまま手放している人が少なくない実態がうかがえます。

■ リセールバリュー総合研究所(通称:「リセバ総研」)とは?
リセールバリュー総合研究所(通称「リセバ総研」)は、「中古車選びの価値基準をアップデート!」をコンセプトに、株式会社IDOMが運営する「中古車のガリバー」で蓄積された、年間約45万件を超える膨大なクルマの買取価格査定データや調査結果に基づき、クルマの売却価格や中古車相場を見える化するメディアです。

また中古車のリセールバリューを透明性高く、かつわかりやすく公開していくだけでなく、「中古車のリセールバリュー」について、自動車業界に限らず様々な分野の専門家やプロをお呼びし、多角的な視点から研究を行い、その成果を発表していきます。

私たちリセバ総研は、生活者の皆様がこのリセバ総研を通して「今買いたい」「今売りたい」クルマのリセールバリューを正しく掴めるようになることを目指します。

今後、皆様の中古車選びの価値基準をアップデートし、日々の生活がより豊かになるような情報を提供してまいります。

リセールバリュー総合研究所(通称:リセバ総研)

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