廃校になった学校の校歌をよみがえらせ卒業生らと歌う 「廃校歌フェスティバル in 河内長野 滝畑・南花台」を初開催

2026-10-07 15:00
学校法人近畿大学
左から、旧・南花台西小学校、旧・南花台東小学校、旧・滝畑小学校

左から、旧・南花台西小学校、旧・南花台東小学校、旧・滝畑小学校

「道の駅 奥河内くろまろの郷」(大阪府河内長野市・指定管理者:一冨士ケータリング株式会社)と近畿大学(大阪府東大阪市)は、株式会社吉デ(大阪府河内長野市)とともに、河内長野市、エイチ・ツー・オーまち元気パートナーズ株式会社(大阪府大阪市)の協力のもと、令和8年(2026年)11月14日(土)15時から「廃校歌フェスティバル in 河内長野 滝畑・南花台」を開催します。これは、全国各地で進む地域の少子化・過疎化に伴い多くの学校が廃校になる中、学校や街で過ごした思い出を共有しそのレガシーを未来へ伝えていこうと、総合社会学部総合社会学科社会・マスメディア系専攻教授 村松秀ゼミが企画したもので、廃校になった学校の校歌を「廃校歌」と名付け、廃校歌にまつわる取材を進めイベント内容を立案しました。廃校歌イベントは、この河内長野市での開催が第1回目となります。今回は、市内にかつて存在していた3つの小学校の「廃校歌」に焦点を当て、会場に集まった卒業生たちなど市民の皆さんと一緒に3つの廃校歌を歌い、思い出を皆で語り合いながら、地域の文化を未来へと伝えていきます。

【本件のポイント】
●廃校が全国で増える中、「廃校歌」を手掛かりに消えゆく街の記憶とレガシーを共有するイベントを初開催
●学生が自ら廃校関係者に取材し、「廃校歌」の掘り起こしや思い出のリサーチ、映像制作を通じて地域活性化に貢献
●近畿大学総合社会学部生と河内長野市、いくつもの企業による産官学連携の新たな取り組み

【本件の内容】
近畿大学総合社会学部の村松ゼミは、「人々の心を動かし豊かにしていく『コトづくり』プロデュース」を研究テーマとして掲げており、その一環として、新たに「廃校歌プロジェクト」を立ち上げました。文部科学省の「廃校施設活用状況実態調査」によると、平成16年度(2004年度)から令和5年度(2023年度)までの20年間に、全国の公立学校8,850校が廃校となっており、毎日1校が廃校になっているともいわれています。
こうした中、村松ゼミでは、廃校になった学校の校歌に注目し、「廃校歌」と名付け、地域社会の再活性化を促す基軸として活用しようと考えました。「廃校歌」には、その学校や地域が大切にしてきた風景や名所、歴史、吹き抜ける風、日差し、空気感、学び舎での語らいなど、さまざまな記憶が刻まれています。また世代を超えてともに歌うことで、歌詞に描かれた文化や歴史を一瞬にして共有でき、地域記憶の「タイムマシン」としての役割を果たします。
一方で、河内長野市にある「奥河内くろまろの郷」は市の地域情報発信の拠点としての取り組みを広げたいとの思いがありました。この道の駅は、和歌山県境の山々から大阪・大和川へと注ぐ石川が脇を流れ、古くから高野山への高野街道と金剛寺へ至る参詣路が交差する河内長野市の結節点近くに位置しており、地域文化を守りつないでいく「廃校歌」イベントを行う舞台としてふさわしい地理的特性を持っています。
そこで株式会社吉デとともに、河内長野市、エイチ・ツー・オーまち元気パートナーズ株式会社の協力のもと、初めての廃校歌イベント「廃校歌フェスティバル in 河内長野 滝畑・南花台」を11月14日(土)15時より、奥河内くろまろの郷内にある「ビュッフェレストラン奥河内」にて開催することとなりました。
今回は、市内にかつて存在していた3つの小学校、旧・滝畑小学校、旧・南花台東小学校、旧・南花台西小学校の「廃校歌」に焦点を当て、会場に集まった卒業生や市民の皆さんと一緒に「廃校歌」を歌います。また、村松ゼミの4年生4名が、奥河内くろまろの郷や河内長野市などの協力を得ながら、各小学校の卒業生や元教員など関係者への取材を行いました。当日はその取材をもとに制作した「思い出映像」の上映も行います。

さらに、会場周辺の「バザール広場」では、地元産野菜をつかった給食の定番のカレーや、むささびパン工房のコッペパンを使った昔懐かしい揚げパンの販売、子ども向けの昔遊びブースなども設け、地域の記憶を楽しみながら体験できる場をつくる予定です。
本イベントを通して、河内長野市の歴史や地域の記憶を未来へ継承します。道の駅 奥河内くろまろの郷では、今回のフェスティバルを機に、市の情報発信の拠点としての役目を高めていきます。また村松ゼミでは今後、「廃校歌プロジェクト」を全国各地で実施することをめざしていきます。

【イベント概要】
イベント名 :「廃校歌フェスティバル in 河内長野 滝畑・南花台」
日時    :令和8年(2026年)11月14日(土)15:00~16:30
       (バザール広場でのイベント 11:00~16:00)
場所    :道の駅 奥河内くろまろの郷 「ビュッフェレストラン奥河内」
       (大阪府河内長野市高向1218-1、南海高野線・近鉄長野線「河内長野駅」から
        日野・滝畑コミュニティバスで約15分、「奥河内くろまろの郷」下車)
対象    :一般の方(事前申込不要、定員60名、先着順)
参加費   :無料
主催    :道の駅 奥河内くろまろの郷(指定管理者:一冨士ケータリング株式会社)
企画・運営 :近畿大学総合社会学部 村松秀ゼミ 4年生4名
協力    :河内長野市、株式会社吉デ、エイチ・ツー・オーまち元気パートナーズ株式会社
合唱指導  :女性3人組アカペラユニット「Echo tour choir(エコーツアークワイヤ)」
ホームページ:https://mrmt-shu.com/
お問合せ  :村松ゼミ E-mail:haikokaproject@gmail.com

【旧・滝畑小学校、旧・南花台東小学校、旧・南花台西小学校】
旧・滝畑小学校(明治31年(1898年)創立)は、「道の駅 奥河内くろまろの郷」脇を流れる石川の上流に位置し、かつては木炭の生産などで賑わっていましたが、ダム建設によって湖底に沈み、滝畑小学校も移転、その後人口減少に伴い、平成2年(1990年)に廃校となりました。
また、旧・南花台東小学校および旧・南花台西小学校が位置した「南花台地区」は、「道の駅 奥河内くろまろの郷」から石川を挟んだ対岸に広がるニュータウンで、1970年代から1980年代にかけて開発されました。児童数の急増に伴い、1982年に南花台東小学校が、続いて1990年に南花台西小学校を開校しました。しかし、その後の少子高齢化や児童数の減少を受け、平成25年(2013年)に両校は統合されました。

【道の駅 奥河内くろまろの郷 駅長 矢守伸也 コメント】
地域の情報発信と地域振興を担う拠点として、本プロジェクトに参画いたしました。今回の産学連携を通じ、近畿大学の学生の皆さんが地域に飛び込み、人と人とのつながりを生み出してくれたことを大変うれしく思います。私、駅長の矢守は、道の駅を単なる『立ち寄る場所』ではなく、地域の皆さんが集い、笑顔が生まれ、新しいつながりが育つ『地域の居場所』にしていきたいと考えています。
当日は、昔懐かしい学校給食を思い出させる食べ物を提供する飲食ブースをはじめ、市内・市外を問わず、どなたでも参加して楽しめるブースをご用意し、学生の皆さんと一緒にフェスティバルを盛り上げます。皆様のお越しを心よりお待ちしております。

【近畿大学総合社会学部社会・マスメディア系専攻 村松ゼミ4年 山下夏実さんコメント】
「廃校歌フェスティバル」に向けて、河内長野市内に以前に存在していた3つの小学校の「廃校歌」について取材を進め、かつてその地域で暮らしていた方々や学校に関わっていた皆さまにお話を伺いました。当時の学校生活や校歌にまつわる思い出、地域への想いをお聞きする中で、学校や校歌は単なる過去のものではなく、人々の人生や地域の記憶と深く結びついていることを感じました。だからこそ、皆さんからいただいた大切な言葉や想いを決して無駄にせず、それらを「廃校歌」を通じて一人でも多くの方に届けられるようなフェスティバルにしたいと考えています。かつてこの地域で過ごした方はもちろん、地域に関わりのある方、初めてこの地を知る方にも、「廃校歌」に込められた記憶や地域の魅力を、一緒に感じていただける機会となれば嬉しいです。

【道の駅 奥河内くろまろの郷】
奥河内くろまろの郷は、奥河内ビジターセンターや地産地消レストランなどをはじめ、JA直売所や、大阪府立花の文化園・森のサテライト木根館-kinkonkan-河内長野市立林業総合センター・河内長野市立ふるさと歴史学習館の施設が一緒になった、食べて・遊んで・体験できる、家族みんなの笑顔があふれるエリアです。一冨士ケータリング株式会社が指定管理者として運営・管理を行っています。
所在地   :大阪府河内長野市高向1218-1
営業時間  :9:00~17:00
ホームページ:https://kuromaro.com/kuromaro/

【株式会社吉デ】
所在地   :大阪府河内長野市西代町11-10
代表者   :代表取締役 吉年海
創業    :2019年(令和1年)7月5日
事業内容  :イベント事業、広告事業
資本金   :300万円
ホームページ:https://kichide.com/

【関連リンク】
総合社会学部 総合社会学科 社会・マスメディア系専攻 教授 村松秀(ムラマツシュウ)
https://www.kindai.ac.jp/meikan/2784-muramatsu-shu.html

総合社会学部
https://www.kindai.ac.jp/sociology/