スマートグリッド用M2M通信ノード、2020年までに累積7,300万台出荷: 公衆セルラーネットワークをユーティリティ企業がスマートグリッド用に採用

株式会社グローバルインフォメーション
2011-11-14 10:30

株式会社グローバル インフォメーションは、パイクリサーチが発行した報告書「Public Carrier Networks for Smart Grids: 2G, 3G, and 4G Cellular Networks for Smart Meters, Distribution Automation, Substation Automation, and Mobile Workforce Communications 」の販売を開始しました。

公衆セルラーネットワークは世界中に遍在し、膨大なデータ容量、高い転送速度、さらにほぼリアルタイムのデータ通信を支える高い反応性を特徴としています。

これまでユーティリティ企業は多様なアプリケーション用に公衆セルラーネットワークを利用してきましたが、価格構造や技術的な制約によってその導入は限られたものとなっていました。

現在、各ユーティリティー企業は、スマートメーター、送電オートメーション、および変電所オートメーションなど、スマートグリッドインフラの拡充を図るなか、そのマシンツーマシン(M2M)通信インフラとしてますます公衆セルラーネットワークを活用するようになっています。また、多くの場合、多様な技術を用いたプライベートネットワークも合わせて利用しています。

世界中でユーティリティ企業による公衆ワイヤレスネットワークの採用が増加し、2011年から2020年の間に累積で7,300万台のセルラーM2M通信ノードがスマートグリッドアプリケーション用として出荷されると、当報告書では予測しています。

世界のセルラーM2M通信ノードの出荷数は、2015年にピークを迎え、1,070万台になる見通しです。これは、スマートメーター接続向け近隣エリアネットワーク(NAN)の構築時期と重なっており、その後、徐々に減少し、2020年には出荷数は820万台になると推定されています。

ユーティリティ企業へのセルラー通信ノードの販売収益は、当報告書の予測期間内に19億米ドルに達する見通しです。

「公衆ワイヤレスネットワークは、ユーティリティ企業の専用通信ネットワークを補完するものとして、浮上しています。」と、リサーチ・ディレクターのBob Gohnは述べています。

「ひとつのネットワークにのみ依存するユーティリティー企業はほとんどありません。セルラーネットワークの接続性は、近隣エリアネットワークや広域ネットワークにおけるスマートメータにとって重要な役割をしめるでしょう。配電オートメーション、変電所オートメーション、モバイルワークフォース向け通信といった主要なアプリケーションも同様です。」

当報告書では、今後10年間に、UMTS/HSPAや EV-DO を含む3Gネットワーク技術は、スマートグリッド部門のセルラーM2Mノード出荷市場において、およそ54%を占めると予想しています。

GSM/GPRS/EDGEや1xRTTといった2G無線インターフェース技術は、スマートグリッド市場の25%を獲得するでしょう。

新興の4Gネットワークは、スマートグリッド市場で、最も急速に成長する見通しです。LTEネットワークが2011年から2020年のユーティリテイ市場において19%のシェアを占め、さらに、WiMAXネットワークはスマートグリッドアプリケーション向け公衆キャリア市場で、2%のシェアを獲得すると予想されています。

市場調査レポート: スマートグリッド用公衆キャリアーネットワーク:スマートメーター、送電オートメーション、変電所オートメーション、およびモバイル労働力通信向け2G、3G、および4Gセルラーネットワーク
Public Carrier Networks for Smart Grids: 2G, 3G, and 4G Cellular Networks for Smart Meters, Distribution Automation, Substation Automation, and Mobile Workforce Communications
http://www.gii.co.jp/report/pike221324-public-carrier-networks-smart-grids-2g-3g-4g.html
出版日 2011年11月
発行: Pike Research

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