辞書博士が提案。丸暗記しない『英単語「1万語」習得法』5月18日発売
株式会社PHP研究所(本社:京都市南区西九条北ノ内町11番地、代表取締役社長:瀬津要)は、2026年5月18日、『英単語「1万語」習得法』(内田諭著/税込1,265円)を発売します。生成AIの普及や訪日外国人の増加により英語に触れる機会が広がる一方、仕事で英語を使いこなせる日本人は2~4%と限定的です。本書では、言語学者であり辞書博士でもある内田諭氏が、英単語を丸暗記する従来の学習法に代わり、英語テキストの約98%を理解できるとされる「1万語」を効率的に習得する新しい学習法を提案しています。

英語は丸暗記するな
著者の内田諭氏は、辞書執筆にも携わる九州大学大学院准教授の言語学者です。『オーレックス英和辞典(第3版)』などの編集・執筆に参加し、コーパス(*1)言語学を専門に研究してきました。従来の英単語学習は、意味を一つひとつ暗記する方法が中心でしたが、本書では高頻度語と低頻度語で覚え方を変え、メタ言語力(言葉の仕組みを理解する力)を育てながら語彙力を伸ばす方法を紹介しています。
例えば、イディオムは単語の意味だけでは全体の意味を推測できないため暗記の必要があり、学校教育でも「熟語」として扱われることが一般的です。その一方で、授業では習わないコロケーション(単語と単語の自然な組み合わせ)は、意味は理解しやすいものの、使える単語の組み合わせに決まりがあることはあまり知られていません。heavy rain(激しい雨)、make a decision(決定を下す)は「strong rain」「do a decision」とは言えないのです。こうしたコロケーションには、高頻度語が多いので「かたまり」で学ぶことで効率的に発信力を高めることができます。本書では、コロケーションの基本的な型などを紹介しながら、1万語レベルへと語彙を押し上げる具体的なステップを解説しています。
*1.実際に使用された言語を大量収集し、コンピュータで検索・処理できるように構造化したデータベース
言語学を活用した戦略的な学習法を提案
本書は、言語学の概念を「道具」として使うことで、英単語の見え方そのものを変えることを目的とした一冊です。例えば、「サッカーを見る人」は audience でしょうか、それとも spectator でしょうか。これはaudi-は「聞く」、spect-は「見る」というラテン語の語源を手がかりにすれば、自然と答えにたどり着けます。著者は本書において、コロケーション、語源、メタファー、コノテーション(単語の裏の意味)、フレームなどの言語学の考え方を活用し、英単語の学び方を「丸暗記」から「理解」へ変える7つの戦略を提案しています。
『英単語「1万語」習得法』について
目次より
◎メタ言語能力とは?
◎発信語彙を「深める」ための戦略
◎学校では習わない単語と単語の「組み合わせ」
◎コロケーションで発信力が劇的に伸びる理由
◎英語で発信するときの「フレーズ」の威力
◎runの意味は「走る」?
◎コノテーションで単語の深層を探る
◎なぜコノテーションが重要なのか
◎低頻度語を攻略する戦略としての語源
◎覚えておくべき重要な接頭辞
◎moneyの周りに広がる語彙のネットワーク
◎フレームで単語の背景を理解する
◎メタ言語能力を高める英単語の学習法
◎AIがあなたの英語学習パートナーになる時代
◎進んでいる日本の学習者向け辞書
著者紹介
内田 諭(うちだ・さとる)
1983年、福岡県生まれ。2005年、東京外国語大学外国語学部欧米第一課程英語専攻卒業。2013年、東京大学大学院総合文化研究科言語情報科学専攻にて博士号(学術)取得。東京外国語大学特任講師を経て2014年より、九州大学大学院言語文化研究院准教授。専門は英語学(認知意味論、コーパス言語学)、応用言語学(辞書学、英語教育学)。『オーレックス英和辞典第3版』(旺文社)、高校英語検定教科書『Vision Quest』シリーズ(啓林館)の共同執筆者。2025年度英語コーパス学会齊藤俊雄賞受賞。中央教育審議会教育課程部会外国語ワーキンググループ委員。
書誌情報
書名:英単語「1万語」習得法
著者:内田 諭
定価:1,265円(税込)
判型・製本・頁数:新書判・並製・288ページ
ISBN:978-4-569-86110-4
レーベル:PHP新書
発行:PHP研究所
発売日:2026年5月18日
