弘前大学と雪印メグミルクの共同研究講座 『ミルク栄養学研究講座』 「岩木健康増進プロジェクト健診2025」に参加

乳製品摂取健診と糖化年齢健診を実施

雪印メグミルク
2025-06-23 11:00

雪印メグミルク株式会社(本社:東京都新宿区 代表取締役社長:佐藤 雅俊)は、国立大学法人弘前大学(学長:福田眞作、以下「弘前大学」)との共同研究講座『ミルク栄養学研究講座』の取組みの一つとして、弘前大学と青森県弘前市が実施する大規模健康診断「岩木健康増進プロジェクト健診2025」に参加し、「乳製品摂取健診」と「糖化年齢健診」を行いました。

弘前大学、弘前市および青森県総合健診センターが立ち上げた大規模健康診断の「岩木健康増進プロジェクト健診」は、今年で21回目を迎え、5月31日より6月9日までの期間に、弘前市岩木地区住民を中心に約1,300名が受診しました。当社は、2023年より「乳製品摂取健診」と「糖化年齢健診」を実施しています。
「乳製品摂取健診」は、牛乳・乳製品の摂取と健康状態の関連性を多角的に調べることを目的に、摂取頻度の調査やカルシウム診断などを行っています。
「糖化年齢健診」は、加齢とともに皮膚に蓄積される終末糖化産物(AGEs)を短時間で調べることができます。先行研究にて報告されている実年齢と、実測した皮膚AGEsの蓄積量より、「糖化年齢」がその場で算出されます。
当社らが行った2024年の研究発表では、2023年から集積している糖化年齢健診データと血糖マーカーや抗酸化作用を有する食品群摂取量との相関が認められています(下図)。

雪印メグミルク 糖化健診ブースの様子

雪印メグミルク 糖化健診ブースの様子

今後、「岩木健康増進プロジェクト健診」のデータをさらに蓄積することで、牛乳・乳製品の摂取が健康増進に寄与することが期待されます。
当社は、弘前大学COI-NEXTの他の参画機関と連携し、地域社会の健康課題解決に向けた取組みを推進します。乳の新たな価値を創造し、本活動により得られた知見を当社商品やサービスへ順次応用してまいります。

【過去の関連リリース】
・2023年4月14日:『ミルク栄養学研究講座の開設』
URL:https://www.meg-snow.com/news/2023/18433/
・2024年5月30日:『健康ビッグデータ解析より、骨代謝や骨強度は、日常的な牛乳・乳製品摂取と関係することが示されました』
URL:https://www.meg-snow.com/news/2024/22667/
・2024年7月11日:『「岩木健康増進プロジェクト健診」にて糖化年齢健診を実施』
URL:https://www.meg-snow.com/news/2024/22885/
・2025年1月29日:『健康ビッグデータ解析より乳製品を多く摂取する人は収縮期血圧が低いことが示されました』
URL:https://www.meg-snow.com/news/2025/25352/
・2025年3月27日:『弘前市と食生活改善を目指す取組み 弘前市の「健康とまちのにぎわい創出事業」の一環として独自の健康プログラムを実施』
URL:https://www.meg-snow.com/news/2025/25935/

●岩木健康増進プロジェクト健診
弘前大学、弘前市、青森県総合健診センターが、青森県弘前市岩木地区で2005年から継続実施している大規模合同健康調査で、今年で21回目を迎えました。約3,000項目という世界に例のない膨大な健診項目を設けることで、巨大な健康ビッグデータを記録しています。健康状態とその問題点を医学的観点から包括的かつ詳細に継続して調査し、健康の維持・増進と生活の質の向上、そして青森県の短命県返上につなげることを目的としています。

●『ミルク栄養学研究講座』の目的
弘前大学が実施してきた「岩木健康増進プロジェクト」の超多項目健康ビッグデータ解析による健康因子としての腸内菌叢の役割を解明するため、乳製品摂取をはじめとする食事パターンと腸内菌叢の関連において集団および個人の健康状態への影響を調べることを目的としています。

●糖化年齢健診
加齢とともに蓄積される終末糖化産物(AGEs)を、短時間で手軽に調べることができる「AGEs」の健診ブースを2023年より設置しています。本健診では、先行研究にて報告されている実年齢と、「AGE Reader mu」と呼ばれる一般医療機器で測定した皮膚AGEsの蓄積量(皮膚自家蛍光:SAF)より、「糖化年齢」がその場で算出されます。糖化年齢の健康における意義はまだ研究途上ですが、AGEsは骨質劣化型の骨粗鬆症にも関与すると考えられており、美容や健康を管理する一つの目安として注目されています。