圧縮空気エネルギー貯蔵が今後10年の間に飛躍的な成長を遂げる見込み

株式会社グローバルインフォメーション
2013-09-03 09:30

株式会社グローバル インフォメーションは、市場調査会社Navigant Research (formerly Pike Research)が発行した報告書「Compressed Air Energy Storage: Traditional Underground and Next-Generation CAES Technologies: Global Market Analysis and Forecasts (世界の圧縮空気エネルギー貯蔵(CAES)市場分析・予測:従来型の地下CAES・次世代のCAES技術)」の販売を開始しました。

従来型の地下圧縮空気エネルギー貯蔵(CAES)は、たった2つしかない実証済みの長時間大量貯蔵技術の内のひとつですが、これまで30年以上にわたり商業的に利用されてきました。1991年以来、新しいCAESの発電プラントは建造されていませんが、この技術に関するプロジェクトの活動状況や世の中の関心が近年高まっており、また、さらに高効率の次世代CAES技術も商業化が近づいています。同レポートによれば、2013年から2023年の間に、発電量にして11ギガワット以上のCAESが世界全体で建造される見通しです。

「エネルギー源の構成割合が急速に変動しており、また市場への再生可能エネルギーの浸透度も深まって来ていることから、今後数年のうちに電力網の中にますます多くの不安定要素が持ち込まれることになります。その一方で電力負荷の変動も大きいことから、信頼性の高い安定な電力を供給することが電力網の事業者にとって難しい課題となってきます。このようなマクロ的条件によりCAESに対する需要が高まり、これまでの20年間ほとんど休眠状態にあった業界が若返ることになるでしょう。」とNavigant Researchのリサーチディレクター、Kerry-Ann Adamson 氏は述べています。

この産業部門の成長は、等温型、あるいは断熱型CAESの技術的進歩にも後押しされています。この新技術では、CAESはモジュール化したユニットを使い、どこにでも設置でき、また必要な電力量に応じて柔軟に構成できるようになります。いくつかの企業がこの分野で技術革新を進めており、同レポートによれば、今後12ヶ月から36ヶ月で、こういった技術の商業的有効性が実証される見込みです。

同レポートでは、従来型CAESおよび次世代CAESの双方について、5つの主要な適用分野:風力発電、太陽光発電、グリッド資産の最適化、送電網および配電網設備増強、および電力品質維持運用サービスの各分野にわたり、世界市場におけるビジネス機会分析を行っています。また、CAES市場に関連した需要促進要因や政策的要因、技術課題について総合的な分析評価を提供しています。さらに、業界主要企業の企業プロファイルを掲載しており、世界全体の発電容量および収益予測については、適用分野別、使用技術別、ならびに世界の地域別に分析を加え、2023年までに至る市場予測として提供しています。

市場調査レポート: 世界の圧縮空気エネルギー貯蔵(CAES)市場分析・予測:従来型の地下CAES・次世代のCAES技術
Compressed Air Energy Storage: Traditional Underground and Next-Generation CAES Technologies: Global Market Analysis and Forecasts
http://www.gii.co.jp/report/pike278812-compressed-air-energy-storage-traditional.html
出版日: 2013年08月13日
発行: Navigant Research (formerly Pike Research)

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