欧州の泌尿器科系器具市場、新たな小型侵襲的器具の採用で活性化へ

株式会社グローバルインフォメーション
2013-08-09 18:00

株式会社グローバル インフォメーションは、市場調査会社Millennium Research Groupが発行した報告書「European Markets for Urological Devices 2013 (欧州(フランス・ドイツ・イタリア・スペイン・英国)の泌尿器科装置市場)」の販売を開始しました。

医療技術市場調査の世界的権威、Millennium Research Group(MRG)によると、欧州の泌尿器科系器具市場において小型で目立たない侵襲的器具に対する患者および病院からの需要が高まっており、そのニーズを満たす製品の導入が2021年までにかけて急速に進む見通しです。

小型侵襲的器具製品は、手術時間が短く、患者の痛みも軽減できることから、広く導入が進んでいます。例えば、2013年6月にCEマーキングを受けた、EDAP TMS社の高密度焦点式超音波療(HIFU)システム「Focal.One」は、前立腺がん治療のため、最先端の画像処理およびロボット技術を使って前立腺の特定の場所を狙うことが可能です。この製品は、前立腺がん治療に対する侵襲性を軽減する需要に対応しており、すべての腺を治療しないため合併症を減らすことが可能です。このため「Focal.One」は、2021年まで成長を続ける見込みです。

MRGのアナリスト、Jennifer Smith氏は、「小型侵襲的治療に対する需要が、多くの治療における柔軟構造の内視鏡検査への移行を後押ししています。柔軟構造内視鏡は組織損傷を減らし、硬い内視鏡よりも広い範囲に届きます。この治療方法の利用拡大が、柔軟構造内視鏡と、その治療過程で使用する、ナイチノールチップレス結石除去機器や、欠席管理治療に使われるホルミウム・レーザーなどの機器に対する需要を支えます」と述べています。

さらに、泌尿器科系器具は患者が気にする製品であるため、より目立たない器具を目指した開発が行われています。尿失禁用の器具市場は特に、より目立たない器具へと進んでおり、間欠的カテーテル法は、フォーリーカテーテル法に比べ、自己導尿が可能で、かつ、尿路感染症のリスクを軽減させるため、2012年の収益の大部分をしています。この分野の開発の一例がColoplast社の「Speedicath」コンパクトセットで、車椅子利用者がより目立たずにカテーテルをおこなうための設計された製品です。

市場調査レポート: 欧州(フランス・ドイツ・イタリア・スペイン・英国)の泌尿器科装置市場
European Markets for Urological Devices 2013
http://www.gii.co.jp/report/mrg223060-european-markets-urological-devices-2012.html
出版日: 2013年06月01日
発行: Millennium Research Group

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