慢性心不全患者の栄養管理 高齢患者「付加する」成人患者「制限する」 考え浸透も 栄養状態評価手法や栄養剤を用いた 栄養指導に専門医⇔非専門医に意識ギャップあり
外来慢性心不全患者の栄養管理に関する医師調査
月600万人が利用する日本最大級の病院検索・医薬品検索・医療情報サイト群ならびに医療者向けサービスを運営する株式会社 QLife(キューライフ/本社:東京都港区、代表取締役:有瀬和徳)は、兵庫県立尼崎総合医療センター 循環器内科科長の佐藤幸人先生監修のもと、心不全専門医(※1)40人、循環器専門医(※2)80人、非専門医(※3)80人の計200人の医師を対象に、慢性心不全治療における栄養管理の実態調査を実施した。調査は2017年9月10日~12日にインターネット調査で行われた。

1か月あたりの外来の慢性心不全患者のうち、「低栄養ないし低栄養のリスクが高いと思われる患者数」の割合は28.5%、「栄養剤を用いた栄養指導を行っている患者数」の割合は8.9%だった。また、「低栄養ないし低栄養のリスクが高いと思われる患者数」(2,653人)のうち、「栄養剤を用いた栄養指導を行っている患者数」(829人)の割合は31.2%だった。
外来の慢性心不全患者に対し、新規で経腸栄養剤の経口投与を行うきっかけは何ですか?

新規で経腸栄養剤の経口投与を行うきっかけについて、全体では「医師による判断」が最も多く34.0%、以下「患者本人や家族の訴え」29.5%、「メディカルスタッフによる助言」16.0%と続いた。
心不全専門医では「医師による判断」が最も多く47.5%、循環器専門医では「医師による判断」が最も多く41.3%、非専門医では「患者本人や家族の訴え」が最も多く40.0%だった。
外来の慢性心不全患者に対するエネルギー・栄養素等を「制限する」栄養療法と「付加する」栄養療法について、成人(~65歳未満)/高齢者(65歳以上)に対してどのように行っていますか。


成人患者では、39.0%が「制限する」栄養療法を重視すると回答、「付加する」栄養療法を重視するとした回答は13.5%だった。
高齢者患者では、13.0%が「制限する」栄養療法を重視すると回答、「付加する」栄養療法を重視するとした回答は44.5%だった。
外来慢性心不全患者への経腸栄養剤の経口投与実施時、重視する項目は何ですか?

「少量で高カロリー摂取できる」が最も多く73.0%、次いで「味が良い」(71.5%)、「飲みやすさ(さらっとしている)」60.5%の順となった。
なお、今回の詳細な調査結果はhttp://www.qlife.co.jp/news/171110qlife_research.pdfからダウンロード可能。
※1「所属診療科が循環器内科」かつ「日本循環器学会所属」かつ「日本心不全学会所属」医師
※2「所属診療科が循環器内科」かつ「日本循環器学会所属」医師
※3「所属診療科が一般内科・総合内科または糖尿病内科または老年内科」かつ「日本循環器学会および日本心不全学会に所属していない」医師
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▼株式会社QLifeの会社概要
会社名:株式会社QLife(キューライフ)
所在地:〒107-0052 東京都港区赤坂1-11-44 赤坂インターシティ10F
代表者:代表取締役 有瀬和徳
設立日:2006年(平成18年)11月17日
事業内容:健康・医療分野の広告メディア事業ならびにマーケティング事業
企業理念:医療と生活者の距離を縮める
URL:http://www.qlife.co.jp