特別展「小林徳三郎 福山が生んだ異才の洋画家、その豊かな軌跡」開催

小林徳三郎(1884–1949)は、広島県福山町(現・福山市)に生まれ、大正から昭和にかけて活躍した洋画家です。
東京美術学校(現・東京藝術大学)を卒業後、若い芸術家たちが自由な表現を求めて集った前衛的なグループ・フュウザン会に参加し、新しい絵画のあり方を模索しました。
その後、劇団「芸術座」の舞台装飾や雑誌の挿絵・装幀など幅広い仕事に携わりながら、院展洋画部や円鳥会などで作品を発表します。
1923年以降は春陽会を中心に活動し、鰯や鯵といった身近な魚を描いた作品を多く発表し、「鰯の徳さん」と呼ばれ、高く評価されます。40代半ばからは、こどもたちの日常を描きとめた作品が増え、柔らかな色合いの親しみのある画風を確立しました。晩年には江の浦(沼津市)などの自然風景に関心を寄せ、入り江や渓流などを繰り返し描き、死の直前まで精力的に作品制作に打ちこみました。
温かな日常の何気ない瞬間をとらえた徳三郎の絵は、「個性の時代」を駆け抜けた画家としては決して主張が強いものではありませんが、同時代の多くの文化人や芸術家たちに愛され、現代の私たちにも静かに心に染み入ってきます。本展は、300点を超える作品と資料から、その豊かな画業をたどる初めての大規模な展覧会となります。
展覧会詳細
展覧会名
「小林徳三郎 福山が生んだ異才の洋画家、その豊かな軌跡」
会場
ふくやま美術館1階企画展示室(広島県福山市西町二丁目4番3号)
会期
2026年4月11日(土)〜6月7日(日)
前期:5月6日(水・休)まで、後期:5月8日(金)から
休館日
月曜日 ※5月4日(月・祝)は開館、5月7日(木)は休館
開館時間
9:30~17:00
観覧料
一般1,500円(1,200円) 高校生以下無料
※( )内は有料20名以上の団体料金

















福山市について
福山市(市長:枝広 直幹)は、瀬戸内海沿岸のほぼ中央、広島県の東南部に位置し、高速道路網のアクセスが良く新幹線「のぞみ」も停まる、人口約45万人の拠点都市です。
福山市には四季折々の美しさを見せる自然、温暖な気候、海・山・川から得られる恵みがあります。100万本のばらが咲き誇る「ばらのまち」としても知られ、2025年には世界バラ会議福山大会が開催されました。また、潮待ちの港として栄え日本遺産に認定された景勝地「鞆の浦」や、JR福山駅の新幹線ホームから見え、2022年に築城400年を迎えた「福山城」、2つの国宝をもつ寺院「明王院」などの名所があります。
産業としては、鉄鋼業や繊維産業など多様な製造業が集積し、ものづくりのまちとして発展してきました。デニム生地は、世界のハイブランドにも活用されるなど高い品質が評価されています。