アグリビジネスマイスター5期生が新たに誕生! 産官学が連携した実践的なプログラムで人材を育成
近畿大学農学部(奈良県奈良市)農業生産科学科では、産官学が連携した実習などを通してアグリビジネスに必要な技能を修めた4年生(40人)を、アグリビジネス(農業関連産業)の現場で活躍する「アグリビジネスマイスター※」に認定し、平成30年(2018年)4月18日(水)に認定書授与式を開催します。
※アグリビジネスに求められる一連の知識・技術を習得した人材
【本件のポイント】
●農産物の生産から加工・販売までの過程を実践的に学び、アグリビジネスのプロを養成
●地域の企業・自治体と連携し、日本酒、金時いもジェラート、ほし芋等を商品化
●5期生として新たに40人をアグリビジネスマイスターに認定
【本件の概要】
近畿大学農学部農業生産科学科では、平成23年(2011年)4月に、アグリビジネスマイスター認定制度を開設しました。農産物の生産から加工・販売までの過程について、現場での作業を通して実践的に学び、アグリビジネスの現場で活躍する人材を育成しています。地域の企業や自治体と連携した実習を導入している点が大きな特徴で、これまでに、地域の企業や自治体と協力し、日本酒平群シリーズや金時いもジェラート「へぐりっこ」、近大農学部平群実習農場産芋ジェラート(金時いも)、ほし芋「みんながほしいもん」を商品化しました。
今回は平成29年(2017年)度に所定の単位を修得した現4年生(40人)に対して、近畿大学農学部長 重岡 成より認定書を授与し、アグリビジネスマイスターに認定します。
■日 時:平成30年(2018年)4月18日(水)12:20~12:50
■会 場:近畿大学奈良キャンパス 213教室(奈良県奈良市中町3327-204)
■出席者:近畿大学農学部長 重岡 成、
アグリビジネスマイスター認定対象者 4年生40人、農業生産科学科教員
【アグリビジネスマイスター認定制度】
時代の流れとともに、アグリビジネスの形態も大きく変わってきました。作物を作って終わりではなく、「いかに売れるものを作っていくか、付加価値を高めていくか」という発想の転換が、農業にも求められてきています。そのような社会のニーズに応える人材の育成を目的に、近畿大学農学部農業生産科学科では、アグリビジネスマイスター認定制度を平成23年(2011年)4月に開設しました。これまでに計102人を認定しており、今回は5期生として40人を新たに認定します。認定された学生には、生物現象の知識とともに、農産物の生産から加工、販売までをトータルに学修した証として、近畿大学農学部からマイスターの称号が与えられます。
アグリビジネスマイスター認定制度の特徴的なカリキュラムとしては、「アグリビジネス実習」、「アグリビジネス起業論」、「農業実習」などが挙げられます。
アグリビジネスマイスターに認定された卒業生は、自ら就農するほか、農協や農機具メーカー、食品会社などに就職し、アグリビジネスに貢献しています。
【アグリビジネス実習】
アグリビジネスマイスター認定取得のための必修科目となっている「アグリビジネス実習」では、奈良県平群町の耕作放棄地を再生した圃場を中心に、農産物の生産から加工、販売までをトータルに学びます。学生たちが自らの生産計画に基づき栽培・収穫した農産物は、平群町の道の駅「大和路へぐり くまがしステーション」にて定期的に販売しています。また、実習を通じた産官学連携により、様々な商品開発を行っています。
■産官学連携商品
平成26年(2014年)度:奈良県平群町、八木酒造(株)と共同で「日本酒平群シリーズ(純米大吟醸 平群、純米酒 平群)」
平成27年(2015年)度:(株)テンダーボックス、奈良県平群町と共同で金時いもジェラート「へぐりっこ」
平成28年(2016年)度:(株)近鉄リテーリング、(株)テンダーボックス、奈良県平群町と共同で「近大農学部平群実習農場産芋ジェラート(金時いも)」
平成29年(2017年)度:(株)奈良祥樂、奈良県平群町と共同でほし芋「みんながほしいもん」
※学生は原材料となる農産物の生産に加え、商品のデザインやPR・販売促進などにも関わっています。
【関連リンク】
農学部バイオサイエンス学科 教授 重岡 成(シゲオカ シゲル)
http://www.kindai.ac.jp/meikan/325-shigeoka-shigeru.html