「夜中に何度も目が覚める」「悪夢ばかり見る」のはストレスのせい? 呼吸低下による二酸化炭素蓄積が引き起こす“脳の緊急覚醒”を解説
メンタルの問題や加齢で片付けられがちな中途覚醒の盲点。睡眠中の隠れ酸欠が交感神経を跳ね上げ、強制的に浅い眠りを作り出す生理プロセスをレポート
トラタニ株式会社(本社:石川県かほく市、代表:虎谷 生央)は、アパレル3D立体パターンの設計技術で培った人体構造と呼吸生理学の知見をもとに、夜間に何度も目が覚めてしまう「中途覚醒」や「浅い眠り・多夢」が、就寝中の換気量低下に伴う脳の緊急防御反応によって引き起こされているメカニズムをまとめた解説レポートを発表しました。
「夜中の2時や3時に決まって目が覚めてしまう」 「朝までぐっすり眠れず、一晩中追われるような嫌な夢ばかり見ている」
こうした浅い眠りは、「日頃のストレス」「自律神経の乱れ」「歳のせい」と片付けられがちです。しかし生理学の観点から見ると、脳が自ら望んで覚醒しているのではなく、「酸欠の危険から身を守るために強制的に起こされている」ケースが少なくありません。

■ 息が浅くなると、脳幹が「窒息警報」を鳴らす
仰向け時に胸郭が沈み込み、換気量が極端に低下すると、体内の酸素()が減少し、二酸化炭素()が過剰に蓄積していきます。
延髄にある呼吸中枢は、血液中の二酸化炭素濃度の上昇を感知すると、生命の危機を回避するために自律神経の交感神経を一気に興奮させます。心拍数を跳ね上げ、アドレナリンを放出して「今すぐ呼吸を立て直せ」と指令を出すため、脳は深いノンレム睡眠から急激に引きずり出され、中途覚醒や心拍の上昇、焦燥感に伴う悪夢として現れます。
■ 睡眠薬やリラクゼーションでは解決しない「物理的ブレーキ」
中途覚醒の引き金が「物理的な換気不足」にある場合、どれほどリラックスを心がけても、身体が横たわって胸郭が潰れた瞬間に警報装置が作動してしまいます。身体は休まりたいのに、呼吸が止まりそうになるたびに脳が叩き起こされるため、朝起きたときには強い疲労感と倦怠感が残ることになります。
■ 深い眠りを守るための「無音の換気維持」
朝まで途切れずに深い睡眠を維持するためには、交感神経を刺激させないよう、一晩を通じて十分な換気量を物理的に担保することが不可欠です。
トラタニでは、就寝中の胸郭を沈み込ませず、脳幹に警報を出させない立体的な寝具環境の重要性を提示しています。睡眠の分断に潜む呼吸生理の真実について、今後も客観的な情報発信を続けてまいります。
呼吸は変えられる
細胞の働きは呼吸の質に強く依存しています。 睡眠中の呼吸構造を整えることは、 細胞・臓器・体内環境を守る最も根本的なアプローチです。
会社情報
トラタニ株式会社は、睡眠中の呼吸環境という未踏領域に挑み、呼吸・睡眠・生理学・物理学・解剖学を横断した研究を進めています。 立体構造技術を応用し、体内環境に関する特許技術を30件以上保有。 人類の健康に新しい選択肢を提供することを目指しています。
著書:『すごい睡眠呼吸』(あさ出版)