在留外国人428万人、暮らしと職場に「言葉の壁」 英語前提の清掃・家事サービスが法人にも

外国人社員・外国人客を迎える企業に新たな需要

2026-11-01 09:00
Ayasan.jp

日本で暮らす外国人が過去最多を更新するなか、生活を支えるサービスの「言葉の壁」が改めて浮き彫りになっている。家事代行やベビーシッターといったサービスの多くは、日本語でのやりとりを前提に作られてきた。英語で使えるサービスへの需要は、個人の家庭にとどまらず、外国人社員や外国人客を迎える企業にも広がり始めている。

過去最多の428万人、首都圏に集中

出入国在留管理庁によると、2026年6月末の在留外国人は428万1026人で、2025年末から3.8%増えて過去最多を更新した。総人口に占める割合は約3.5%に達する。在留資格別では永住者が約96万人と最も多く、専門職として働く「技術・人文知識・国際業務」も約52万人と半年で8.5%伸びた。2025年末時点で東京都に約80万人、神奈川県に約32万人が住み、首都圏への集中が目立つ。
数年で帰国する一時滞在者ではなく、日本に根を下ろし、共働きで子育てをする外国人世帯が増えている。外国人の増加は人手不足を補う「働き手」の文脈で語られることが多いが、428万人は同時に日本の生活者であり、消費者でもある。

「頼みたいのに頼めない」構造

家事代行やベビーシッターを利用しようとすると、外国人はいくつもの壁にぶつかる。予約は電話や日本語のフォームが中心で、利用前に日本語での面談を求める事業者も多い。長期契約が前提のサービスでは、試しに1回だけ頼むこともしにくい。言葉の壁によって、本来生まれるはずの需要が埋もれている。
Ayasan.jpはこの課題を出発点にサービスを設計した。英語を前提にしたアプリとウェブで24時間予約・決済ができ、1回だけの利用も可能だ。依頼内容を文章で入力すれば、AIが予約フォームを自動で埋める。清掃は1時間3300円(税別)から依「頼みたいのに頼めない」構造頼できる。

企業にとっての「英語対応スタッフ」

同じ課題は職場にもある。外国人社員が多い外資系企業のオフィス、外国人客が増えるホテルや飲食店、スパなどでは、現場で働く清掃スタッフにも英語でのやりとりが求められる場面が増えている。日本人社員を介さなければ清掃の指示ひとつ伝えられない状況は、外国人が多い職場ほど負担になる。
Ayasan.jpは神奈川県と東京都で、オフィスや宿泊施設、店舗向けの定期清掃サービスを手がける。清掃スタッフは自社で直接採用し、専任トレーナーによる研修を経て現場に入る。英語で対応できる人材をそろえているのが特徴だ。料金は月額制で、週1回・2時間の小規模オフィス向けプランが月2万4800円(税別)から。最低契約期間は3カ月で、初回の現地調査と見積もりは無料で受け付ける。

東南アジアで外国人家庭と外資系企業を支えてきた

Ayasan.jpを運営するAyasan Holdings (https://ayasan.jp)は、横浜に本社を置くスタートアップだ。東京・銀座のほか、タイ、インドネシア、ベトナム、ラオスにも拠点を持ち、駐在員など外国人家庭向けの家事サービスと、外資系企業を含む法人向けの清掃サービスをすでに手がけている。累計利用者は100万人を超え、法人顧客は1000社以上、法人顧客の定着率は97%にのぼる。
伊勢康太郎CEOは「日本で暮らす外国人は、働き手であると同時に生活者でもある。家事や育児を気軽に頼めること、職場で言葉の壁なく働けることは、外国人に選ばれる国であるための生活インフラだ。東南アジアで培ったノウハウを、外国人が増え続ける日本で生かしたい」と話す。