オルネッライア、世界的な芸術家、マリーナ・アブラモヴィッチと コラボしたアートボトルを制作 6/11よりボナムズにてオークション開催
芸術とワインが響き合う「第18回 ヴェンデミア・ダルティスタ」 オルネッライア2023年のテーマ「ラ・ヴィタリタ(生命力)」に着想した アートボトルを6月23日まで出品、収益は全額アート修復支援へ

ワインと芸術の融合である「ヴェンデミア・ダルティスタ」は今年で18回目となり、世界の現代美術界を牽引する巨匠、マリーナ・アブラモヴィッチを迎え、オルネッライア2023年ヴィンテージのテーマ、「ラ・ヴィタリタ (生命力)」をモチーフに、アート作品を制作しました。サルマナザールを含む限定ビッグフォーマットボトルは、ボナムズ主催のオンラインオークションに出品されます。
ボナムズ オークションページ
https://www.bonhams.com/ornellaia2023
オルネッライア公式WEBサイト
https://www.ornellaia.com/ja/

制作に当たり、オルネッライアのテロワールが持つ生命力を映し出す2023年ヴィンテージを起点に、アブラモヴィッチは、「自己」というテーマを追求します。それは、自らの内なる意思と存在を見つめ直し、自身のイメージを主体的に築き上げていくことだと解釈しました。これまで、アブラモヴィッチの作品は、自らの身体を表現の中心に据えてきました。今回のオルネッライアとのコラボレーションでは、あえて、「変容」のプロセスの中にある自身の姿を描写することで、芸術と生命の境界線を、絶えず再定義していきました。
プロジェクトの核となるのが、ギリシャ神話のメドゥーサの姿をしたセルフポートレートです。この神話的存在を、現代的な視点から再解釈しています。本来は髪の毛一本一本が毒蛇ですが、恐ろしい毒蛇をブドウの房に置き換え、凄みを「豊穣」へ、恐怖を「生命のエネルギー」へと昇華させました。ヴェンデミア・ダルティスタのための本作品は、芸術を通じて自らを「再生」させ、力強さと活力を再発見する人間の能力を深く表現しています。
アブラモヴィッチは次のように語っています。「この作品の制作に着手したとき、まず原点である生の素材、即ち、『ブドウ』を描くことから始めました。顔の周りをブドウの房で埋め尽くした瞬間、ブドウの葉の鮮やかな緑と、果実の深い黒が、命を持って『振動』し始めたのです。精神から開花したエネルギーの花びらのような、生命力そのものでした」
750mlのレギュラーボトル用のラベルには、メドゥーサの姿をしたアブラモヴィッチをシンプルなドローイングで描き、100本限定の3リットルボトル(ダブル・マグナム)のラベルには、顔を完全にブドウの房で埋め尽くした生々しい姿を克明に映しています。
ドローイングから、写真へ。生産本数が10本のアンペリアル(6リットル)では、アブラモヴィッチは真のメドゥーサの装いで表れます。首の周りで髪の毛を三つ編みにし、顔を覆うブドウの房は生命力と躍動感にあふれ、飛び出しそうなエネルギーがあります。連続した一連のイメージの中で、アブラモヴィッチの顔は徐々にブドウで覆われ、最終フレームでは、片方の目だけになります。この眼差しは見る者に強烈な印象を与え、セルフポートレートは、全てのディテールがエネルギーで脈動し、2023年ヴィンテージのテーマである「ヴィタリティ(生命力)」を祝福する「濃密な視覚体験」へとつながります。
作品群の象徴であり1本の限定制作のサルマナザール(9リットルボトル)では、人間の「五感」と自然の「要素」を融合させました。ボトルの上部には、アブラモヴィッチの代表作、『エナジー・ハット』から着想を得た円錐形の赤いキャンドルを配し、実際に火を灯すことができます。ラベルには、「目を閉じて、ゆっくりとワインを飲み、音楽に耳を傾けて」と記されています。このボトルの横には、映画『甘い生活』のサウンドトラックを手掛けた作曲家、ニーノ・ロータの45回転シングル・レコードが添えられており、音楽を通じて空間そのものを変容させています。全ての要素が、芸術と生命が交錯する一つの「パフォーマンス」へ融合しているのです。
オルネッライアの最高責任者、ランベルト・フレスコバルディは次のように語りました。
「畑で、ブドウの生育サイクルの全てのステージは、まさに『変容』のプロセスそのものです。そこには、忍耐が不可欠であり、同時に、機を逃さないことも重要です。マリーナ・アブラモヴィッチ氏は、大自然のエネルギーを見事に捉えて作品にしました。我々の日々の営みを見つめ、我々全員をアブラモヴィッチ氏の世界へ巻き込むことで、私たちの情熱とワインを一つの『芸術』へ昇華させたのです。ワインと芸術のコラボレーションを心から誇りに思うとともに、2023年ヴィンテージの様々な大きさのボトルのためにデザインした特別なラベルを通じて、世界中の全てのオルネッライア愛好家の皆様とこの感動を分かち合えることを、この上なく嬉しく思います。」
アブラモヴィッチがデザインしたアンペリアル(6リットル)やサルマナザール(9リットル)を含む特別ボトルは、わずか14ロットで、世界で最も歴史あるプライベート・オークション・ハウスである「ボナムズ」が競売を主催。オンライン・オークションは、2026年6月11日から23日まで、専用サイトにて開催します。
オークションの収益金は全て、8年前から強いパートナーシップを続けているソロモン・R・グッゲンハイム財団に寄贈いたします。寄付金は、2026年6月から2027年1月まで、ニューヨークのグッゲンハイム美術館で開催する展覧会、『グッゲンハイム・ポップ:1960年代から現在まで』の支援に充て、同展覧会に出品する作品の保存・修復のために活用します。ランベルト・フレスコバルディは、次のように締めくくりました。「未来に向けて、可能な限り長く、あらゆる人々が芸術作品に触れる環境を整えることに役立てられます。」




ヴェンデミア・ダルティスタについて
ワインと芸術の融合であるヴェンデミア・ダルティスタは、2006年ヴィンテージから始まりました。毎年、国際的に著名な現代芸術家を選び、そのヴィンテージの特徴を表す一語をモチーフに、芸術作品と限定ラベルを制作します。毎回、芸術家がビッグフォーマット(ダブルマグナム、アンペリアル、サルマナザール)のスタイリングをし、チャリティー・オークションで販売します。これまで、収益金を美術館での芸術支援活動に寄付してきました。今回で18回となるヴェンデミア・ダルティスタは、国際的に有名な芸術イベントとの認識を受け、ワイン、芸術、美術家を結ぶ稀少な活動となっています。
ヴェンデミア・ダルティスタ | Ornellaia
マリーナ・アブラモヴィッチについて
1946年ベオグラード生まれ。セルビア出身のアーティスト。現代における最も革新的な芸術家のひとりである。1970年代初頭にキャリアを歩み始めて以来、25年以上にわたりヨーロッパおよびアメリカ各地で大規模な個展を開催し、パフォーマンス・アーティストとして初めて制度化された美術館の世界に受け入れられた先駆的存在の一人。2025年「第36回高松宮殿下記念世界文化賞」彫刻部門を受賞。
2023年ヴィンテージ情報
オルネッライアの醸造責任者であるマルコ・バルシメッリは、2023ヴィンテージを次のように説明しています。「冬は穏やかだったため、ブドウは例年より早く育ちました。栽培チームは、常に細心の注意で生育状況を監視し、手を入れました。春には降雨に恵まれ、水不足になる夏を前に畑の土中に水をキープすることができた一方、ブドウが過度に成長しないようコントロールし、病害を防ぐため、栽培チームは畑の管理をさらに徹底しました。」
その後、ボルゲリの夏は例年通り、暑い夏になりましたが、極端な猛暑に見舞われることはありませんでした。バルシメッリは、次のように述べています。「春の雨のおかげで、畑は水不足のストレスにさらされることはなく、ブドウの熟度がゆっくりと上がり、凝縮感の高いブドウになりました。8月下旬に雨が降り、9月には涼しい夜となったため、豊かで複雑なアロマと、美しい酸味が保持されました。これにより、表現力の豊さと、エレガントさのバランスが完璧なワインに仕上がりました。これは、オルネッライアの個性そのものです。」
オルネッライア 2023 | Ornellaia