JMDC、国内最大級の医療ビッグデータを活用した 「2026年度版 JMDC健康経営KPIガイドブック」を発行

~ ホワイト500認定企業の健診結果は良好、 「治療放置群」も少なく受診勧奨の成果を示唆 ~

2026-09-16 09:00
株式会社JMDC

株式会社JMDC(本社:東京都港区、代表取締役社長兼CEO:野口 亮、以下「JMDC」)は、集積した国内最大級の医療ビッグデータのうち、健康保険組合の被保険者約800万人を対象にした分析集「2026年度版 JMDC健康経営KPIガイドブック」を発行いたしましたので、以下のとおりお知らせいたします。

2026年度版 JMDC健康経営KPIガイドブック
https://stories.jmdc.co.jp/kenkokeieiguide

本ガイドブックは、国が主導する「日本再興戦略」「未来投資戦略」にて位置づけられた「国民の健康寿命の延伸」に関する取り組みの一つである「健康経営」の促進を目的としております。具体的には、JMDCが医療保険者より許諾を得て取得した匿名加工情報を活用し、健康経営銘柄企業・ホワイト500認定企業・その他企業(認定企業以外)の企業群別に、2025年度の健康診断・レセプトデータを性年代別に分析しています。

発行の背景

JMDCは2002年の創業以来、健康保険組合を中心とした保険者の保健事業を推進するため、保険者が保有するデータの分析サービスを基に、多面的・多角的に健康保険組合およびその加入者を支援してまいりました。また2023年6月に発足した、業界団体を超えた健康経営の実践に取り組む企業・団体が集結した「健康経営アライアンス」に代表幹事会社の一社として参画し、健康経営の推進・労働寿命の延伸に向け、コーポレートヘルス領域における事業を推進しております。
2024年12月に発行した「2024年度版 JMDC健康経営KPIガイドブック」は、経済産業省「第1回 健康経営推進検討会」(2024年12月19日開催)の事務局資料に分析事例が掲載されるなど、健康経営の成果を客観的に検証するデータとして広くご活用いただいてまいりました。
一方で、健康経営銘柄・ホワイト500などの認定法人群別の健康度分析は依然として限定的にしか公開されておらず、また40歳未満については厚生労働省のNDBオープンデータ分析サイトにもベンチマークとなり得るデータが存在しないなど、「認定取得が本当に従業員の健康に繋がっているのか」を継続的に検証できる指標は本ガイドブック以外にほとんどない状況です。こうした声にお応えするため、JMDCでは2025年度の健康診断・レセプトデータを反映した「2026年度版 JMDC健康経営KPIガイドブック」を発行いたしました。

2026年度版 JMDC健康経営KPIガイドブック
https://stories.jmdc.co.jp/kenkokeieiguide

主な分析結果

  1. 健診結果は認定企業が良好
    多くの健診項目で、認定企業はその他企業と比べて有所見者割合が低い結果となりました。例えばHbA1c(5.6%以上)の有所見者割合は、男性ではすべての年代で健康経営銘柄企業・ホワイト500認定企業・その他企業の順に低く、全体では健康経営銘柄企業36.2%、ホワイト500認定企業36.9%に対し、その他企業は40.0%でした。

HbA1c 有所見者割合(男性)

HbA1c有所見者割合(男性)

HbA1c有所見者割合(男性)

(出典:2026年度版 JMDC健康経営KPIガイドブック)

  1. 運動習慣は企業群を問わず7割以上が課題、睡眠も3人に1人が非良好
    運動習慣については企業群を問わず7割以上の従業員が課題を抱えており、睡眠習慣も約3人に1人が非良好と、認定企業においても改善余地の大きい項目が明らかになりました。一方、喫煙習慣や生活習慣改善意欲の非良好者割合は、認定企業がその他企業より低い傾向にありました。
  1. 認定企業では「治療放置群」が明確に少なく、受診勧奨の仕組みが機能
    JMDCが提唱する生活習慣病の鳥瞰図「健康課題マップ」を用いたリスク分布の分析では、医療機関を受診すべき状態にありながら未受診である「治療放置群」の割合が、健康経営銘柄企業3.1%・ホワイト500認定企業3.0%に対し、その他企業では4.6%となりました。この傾向は男女別に見ても同様で、性別を問わず認定企業で明確に低い結果です。これは受診勧奨による適正な早期受診の促進など、健康経営の取り組みが一定の成果をあげていることを示唆しています。他方、重症化群以降では企業群による大きな差が見られず、重症化予防は引き続きの課題であることも明らかになりました。
    ※認定情報は当社保有データに基づくため、全ての認定企業を表すものではありません。

これらの結果は、認定企業における多様な取り組みが従業員の健康意識向上や行動変容に繋がり、早期受診・適正治療の仕組みが機能していることを示しています。

今後の展開

本ガイドブックは、健康経営に取り組むあらゆる企業・団体の方々に参照いただくことで、自社の健康課題の特定や目標値の設定に活用いただくことが可能です。また、JMDCが提供しているPHRサービス「Pep Up(ペップアップ)」を用いた健康行動促進(ウォーキングラリーや各種チャレンジ施策)や、健康保険組合向けに提供している特定保健指導や重症化予防プログラムなどの提供を通じ、特定した健康課題や設定した目標値に対するご支援が可能と考えております。さらに「Pep Up」だけではなく、企業向けに提供している健康管理サービス「Pep Up for WORK(ペップアップフォーワーク)」も含めた包括的なデータ管理・分析ができる環境づくりに加え、従業員の身体と心の健康増進を支援するサービスの提供など、企業が求めるソリューションの提供を推進してまいります。
JMDCでは今後も、年齢にかかわらず長く健康に働き続けられる社会の実現に向け、企業全体の健康経営の実践を底上げするとともに、400を超える健康保険組合様と共に培ってきたノウハウやデータを用いて、企業の健康経営の標準となるデータ分析手法や健康増進・重症化予防に必要なソリューションの開発・社会実装に取り組んでまいります。

2026年度版 JMDC健康経営KPIガイドブック

・「2026年度版 JMDC健康経営KPIガイドブック」(無料サンプル版)
以下のURLからダウンロードいただけます。
URL: https://stories.jmdc.co.jp/kenkokeieiguide

・「2026年度版 JMDC健康経営KPIガイドブック」(完全版)
有償にてご提供しておりますので、ご所望の方は上記URLのお問い合わせ先、または担当営業にお問い合わせください。
※「健康経営」は、NPO法人健康経営研究会の登録商標です。「健康課題マップ」は株式会社JMDCの登録商標です。

株式会社JMDCについて

医療ビッグデータ業界のパイオニアとして2002年に設立。独自の匿名化処理技術とデータ分析集計技術を有しています。26億件以上のレセプトデータと9,400万件以上の健診データ(2026年3月時点)の分析に基づく保険者向け保健事業支援、医薬品の安全性評価や医療経済分析などの情報サービスを展開しています。また、健康度の単一指標(健康年齢)や健康増進を目的としたWebサービス(Pep Up)など、医療データと解析力で健康社会の実現に取り組んでいます。
URL: https://www.jmdc.co.jp/

Pep Up for WORKについて

Pep Up for WORKは、JMDCが提供するPHR統合型の企業向け健康管理システムです。健康診断管理、ストレスチェック、過重労働対策、面談・フォロー管理、従業員サーベイといった産業保健業務を一元管理できるほか、PHRサービス「Pep Up」と連動し、データに基づいた行動変容を促進します。
URL: https://work.pepup.life/

Pep Upについて

Pep Up(ペップアップ)は、JMDCが開発・提供し、保険者を中心にご利用いただいているPHRサービスです。Pep Upユーザーにおいては、スマートフォンアプリ等の手元の健康診断の結果や医療費のデータから自らの健康状態に関する気づきをご提供することができ、活動量計や様々な健康増進メニューによる意識変容や行動変容を促進しております。また、保険者においては、紙や対面で実施してきた業務の負荷軽減に貢献しています。
URL: https://stories.jmdc.co.jp/pepup