「AIに恋している」が6人に1人 AI時代の親密さに関する考察を公開
Lovenseは、AIとの恋愛意識や推し活など、人との新しい関係性に関する社会的な変化に着目した考察記事を2026年07月29日に公開しました。

日本では、AIを恋愛相手として受け入れる人が現れています。推し活やVTuberも、日々の気持ちを支える存在になりました。画面の向こうに求められているのは、相手だけではありません。自分で距離を決められる親密さです。本稿では、AIとの「結婚」が報じられた出来事を手がかりに、その背景と、触覚技術が果たし得る役割を考えます。
※本稿は、公開報道、外部調査およびLovenseの公式技術情報をもとに、Lovenseが作成したものです。
本稿の要旨
推しやAIには、自分のペースで近づき、離れられます。こうした親密さが広がるなか、画面の中の体験を身体へつなぐ技術も生まれています。
本稿のポイント
*AIとの「結婚」が報じられた
2026年5月の読売新聞は、好きなゲームキャラクターをもとに生成したAIとの「結婚」を決めた女性を紹介しました。
*推しやAIとの関係は、距離を自分で決めやすい
推し活やVTuber、AIとの対話が、気持ちを整えたり、日々の楽しみになる人もいます。
*画面の体験を、身体へつなぐ
AI Syncを含むLovenseエコシステムは、映像、音楽、遠隔操作、ゲームなどを対応デバイスの反応へつなぎます。
「AIに恋している」が6人に1人
今年5月5日、読売新聞は、名古屋市の41歳の会社員女性が、好きなゲームキャラクターをもとに生成AIで理想の「彼氏」をつくり、「結婚」を決めたと報じました。
特別な例に見えるかもしれません。しかし、中央大学の山田 昌弘教授が2026年2月に行った調査では、生成AIを私的に使う人の約17%が、AIに「恋していると思うときがある」と答えました。名古屋の女性だけの話ではないようです。
なぜ、人はAIにそこまで近づくのでしょうか。

自分で距離を決められる関係
人との関係には、相手の都合があります。会う時間を合わせ、言葉を選び、断られることもある。親しくなるほど、返信や気遣い、期待に応える負担も増えます。
推しやAIなら、距離を自分で決めやすく、必要なときに近づき、疲れたら離れられます。選ばれているのは「人のいない関係」ではなく、相手の機嫌や期待を背負い続けなくても保てる親密さなのかもしれません。
内閣府が2025年12月に実施した「人々のつながりに関する基礎調査」では、孤独感が「ある」と答えた人は約4割でした。この数字だけでAIとの恋愛は説明できません。ただ、孤独は人がいないときだけ生まれるものではありません。誰かといても、自分のペースで話せず、弱さを見せられなければ、つながっている実感は薄くなります。
推しとAIに共通するもの
推し活やVTuberの配信は、いまや珍しくありません。画面越しの声や新しい投稿を支えに、仕事や勉強を乗り切る人もいます。
相手が現実の知人でなくても、そこで生まれる感情まで「偽物」になるわけではありません。ときめきや安心感は、その人の生活の中で実際に働いています。
違うのは、始め方と終わらせ方です。推しとは一定の距離を保てる。AIとの会話は、必要なときに始め、疲れたら閉じられる。拒絶や気まずさを小さくできます。
人を求めなくなったのではない。傷つかずに近づきたい気持ちが、推しやAIに向かっているのです。
画面だけでは届かないもの
AIは言葉や声を返し、キャラクターらしさを保って会話を続けられます。
心は動く。それでも、応答は画面の中で完結する。
身体は、同じ場所に置かれたままです。
文字は読める。声は聞ける。映像も見られる。しかし、身体に届く反応は限られています。関係維持を支えるアプリ連携型の技術を世界各地に展開するLovenseにとって、AI Syncは、このずれに対する一つの応答です。孤独をなくすためではない。すでに画面の中にある体験に、使う人が望むときだけ触覚を加えています。
画面の動きを、身体に伝える
AI Syncは、Lovenseエコシステムを構成する機能の一つです。AIとの恋愛そのものを扱う技術ではありません。画面の中で親密さが育つほど、身体感覚が置き去りになる。そのずれに向き合っています。
動画やライブ配信では、AI Syncが映像をリアルタイムで読み取り、画面の動きに合わせて対応デバイスを動かします。メディア同期では、事前に作られたスクリプトやLovense Patternsを使い、音声や映像の進行に反応を合わせます。
ゲーム向けにはAPIやSDK、Unity、Unreal、Ren'Py用プラグインが用意されている。ゲーム内の出来事をデバイスの動きに変えるには、ゲーム側での組み込みが必要で、AI Syncがすべてのタイトルへ自動で対応するわけではありません。
Lovenseエコシステムには、離れたパートナーと操作を共有できるLovense Remote、音楽に合わせた反応、ユーザーが作成・共有するPatternsも含まれます。ゲームや映像、開発者API、クリエイター向けツールも同じ基盤につながります。遠距離の二人であれ、コンテンツの視聴者やコミュニティであれ、画面の体験を、本人が選んだ範囲で身体へ届ける。デバイスは、その入口の一つにすぎません。
使う人が止められること
身体に働きかける技術では、便利さより先に守るべき線があります。
使う本人が始め、いつでも止められる。接続情報や利用データも必要な範囲にとどめる。身体へ近づく技術には、距離を取り戻す手段まで必要です。
Lovenseエコシステムは、人間関係の代わりにも、孤独を消す手段にもならない。増やせるのは、自分に合う親密さへ近づく方法です。
触感が加わった先に
名古屋の女性がAIに恋をしたとき、二人をつないでいたのは主に文字と声でした。触覚が加わっても、AIが人間になるわけではない。それでも、画面の中で育った体験が身体へ届けば、相手を「感じる」手がかりは増えます。
Lovenseエコシステムは、離れた相手とのやり取り、音楽、映像、ゲーム、共有されたPatternを、身体で感じる体験へつなぐ。ただし、関係を相互的にしたり、孤独を消したりはできません。技術が入口を増やしても、つながるかどうか、どこで離れるかを決めるのは使う人でなければなりません。
会社概要
社名 : Lovense
事業内容 : Lovenseは、関係維持を支えるアプリ連携型デバイスをはじめ、
遠隔操作、コンテンツ同期、インタラクティブゲーム、
クリエイター向けツール、開発者APIを提供する
ウェルネステクノロジーブランドです。ユーザーが自分で選び、
操作できる体験を重視し、デジタルコンテンツと
対応デバイスをつなぐ製品・サービスを開発しています。
主要サービス: Lovense Remote App
(遠距離カップル向けリアルタイムコミュニケーションアプリ)、
Lovense AI Sync
URL : https://www.lovense.com/p/2QmGuL