京都発「構造用セルロースナノファイバー強化樹脂」の 開講について
集中講義
2019-09-25 12:45
植物由来の新素材として注目される「セルロースナノファイバー(CNF)」は,「高機能バイオ素材(軽量性,耐久性,環境性)」の一つとして,とりわけ輸送機器,家電,建築材料など構造用途への期待が高まっています。
(地独)京都市産業技術研究所及び京都大学生存圏研究所は,平成17年度から構造用CNF強化樹脂材料について「京都プロセス」の開発など多くの成果を挙げてきました。
この度,構造用CNF材料の更なる実用化に向けて,15年間にわたる成果の概説と研究開発の詳細について説明する集中講義を,京都,東京の2箇所で開催しますので,お知らせします。


京都プロセス
耐熱性と樹脂との相溶性に優れた軽量,高強度の新たなCNF材料と,このCNFで補強した樹脂複合材料を高効率で連続的に製造するプロセスで,コスト面からも優位である。その一部は世界中で500万足を売り上げたランニングシューズの部材として実用化されているほか,環境省プロジェクトによるCNFコンセプトカーの様々な部材にも活用されている。