製薬会社は医薬品の毒性判定に関して助けとなる企業を模索
株式会社グローバル インフォメーションは、Kalorama Informationが発行した報告書「Early Toxicology: Markets and Approaches (早期毒性評価:市場およびアプローチ)」の販売を開始しました。
薬剤の毒性は製薬会社にとって重要な懸念事項の一つです。比較的最近でも、VioxxやFenPhen、またBaycolといった試験期間中には全く毒性が無いと思われた製品が、発売後には服薬した患者に害を及ぼしたという恐ろしい事件が発生しています。多くの製薬会社にとって、このことは早い段階から、すなわち新薬剤の発見時点からこういった問題を検討すべきことを意味し、そのためにはアウトソーシング企業の助けを必要とすることが多くあります。ヘルスケア市場リサーチ出版社であるKalorama Information社は、早期毒性試験サービスで製薬会社を支援できる企業にとって、2015年までに11億米ドルに及ぶ市場が開ける見込みがあると予測しています。
「毒性を見出すことは化学的性質を見出すこととは異なります。毒性は生物学的なもので、また実際に使ってみないと分からないところがあり、数値で表すことも難しいものです。今はもうこういった毒性判定のプロセスを専門会社にまかせることが普通のことになっています。」Kalorama Information 社のアナリストで当市場調査レポートの著者であるMelissa Elder 氏はこのように述べています。
一見したところでは、新薬の発見とは、候補の化合物の選別から始まって、主剤の最適化、また臨床前評価に進み、そしてこういったステップがすべて完了した後に臨床試験が開始される、という紛れのないプロセスで進められているように見えます。当市場調査レポートによれば、実際のところはそれほどきれいに整頓されたものではありません。上記の作業はしばしば重複したものであったり、くっついてしまったり、また互いに矛盾するものであったりします。早期毒性試験業務は新薬発見に関して最も重要な分野のひとつとして生まれ、今や新薬の発見および開発に関する全てにわたって無くてはならないものとなっています。
「早期毒性試験は問題を持つ化学薬剤を見つけるためというだけではなく、薬剤を開発する方向性を与えるためのものでもあるのです。」とElder氏は述べています。
こういったプロセスを支援するため、試験サービス提供企業はその業務範囲を新薬発見の分野にまで広げており、今や製薬会社は早期毒性試験を他社に委ねることにずっと前向きになってきています。Kalorama 社レポートは早期毒性試験サービスを提供している企業の多くを精査しています。Covance、Accelrys、Charles River、Albany Molecular、CeeToxならびにQuintiles社のような開発業務受託企業は、それら早期毒性試験サービス提供企業のうちの数社であり、コンピュータ・モデリングやインビトロ分析、あるいはまた動物実験サービスの提供を行っています。
Kalorama Information社の市場調査レポート、「早期毒性試験: 市場と手法」は早期毒性試験に関する市場各分野の市場予測、主要企業の企業プロファイル、また製薬専門家へのインタビューを含めてお届けします。
市場調査レポート: 早期毒性評価:市場およびアプローチ
Early Toxicology: Markets and Approaches
http://www.gii.co.jp/report/kl52416-early-toxicology.html
出版日: 2012年09月12日
発行: Kalorama Information
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