日本スペースイメージング、 見えない“熱情報”を捉える高精細衛星画像データとして 英国SatVu社のHotSat-2中間赤外画像データの販売を開始
~分解能3.5mの中間赤外センサーにより地表面からの熱分布を高精細に把握~
日本スペースイメージング株式会社(所在地:東京都中央区、代表取締役社長:菊池 雅浩)は、Global Satellite Vu Ltd.(本社:英国、CEO:Anthony Baker、以下「SatVu社」)が2026年3月30日に打ち上げた地球観測衛星HotSat-2により取得される中間赤外画像データおよび関連サービスの販売を、2026年7月より開始しました。
従来の地球観測衛星によって取得される熱画像情報は、空間分解能が数十メートルから100メートル程度に留まっていました。これに対し、SatVu社が開発した分解能3.5mの中間赤外センサーにより、建物や設備単位での詳細な熱放射状況の把握が可能となります。
この高精細な熱画像情報の活用により、重要施設やインフラ設備の状況把握の他、産業活動のモニタリングや設備管理の高度化など、幅広い用途が期待されています。
HotSat-2撮影事例


上記は、西オーストラリア州バロー島にあるゴーゴンLNGプラントを夜間に撮影した事例です。本画像から、フレア設備から放出される熱情報を捉えることで、設備ごとの稼働状況を把握できます。同プラントには4基のフレア設備が設置されていますが、本画像では2基のみから熱が放出され、設備全体として約50%の稼働状況であることが読み取れます。
バロー島のようなアクセスが困難な地域においても、中間赤外センサーにより取得した高精細な熱画像情報を活用することで、現地に立ち入ることなく、夜間を含めた産業活動の把握が可能となります。


上記は、世界最大の石油精製施設であるリライアンス・ジャムナガル製油所を午後に撮影した事例です。本画像から、複数のフレア設備が稼働している様子に加え、同製油所に設置されている6基のガスタービン発電機のうち、3基のみから排気ガスの痕跡が確認できます。これにより、製油所がフル稼働していないことが推察できます。
SatVu社HotSat-2衛星画像の特長
(1) 3.5m分解能による高精細な熱放射観測能力
直下視時に1ピクセルが3.5mに相当する中間赤外センサーから取得した熱画像情報により、建造物や設備単位での熱分布を面的に把握できます。従来は低解像度により画像ピクセルごとに平均化されていた対象領域の熱放射情報についても、より詳細に把握することが可能です。
(2) 太陽光に依存しない地表面情報の取得能力
中間赤外センサーは地表面から放射される熱エネルギーを観測するため、太陽光の反射を利用する可視光・近赤外とは異なり、昼夜を問わず熱放射の強さを把握することが可能です。
(3) 高再訪性による継続的なモニタリング能力
SatVu社は今後、HotSat-3衛星を含む複数衛星を打ち上げ、合計9機の衛星コンステレーションの構築を計画しています。これにより、同一地点で昼夜合わせて1日10~20回観測することが可能となり、時間的な状況変化などの把握頻度が大幅に向上します。
販売開始にあたっての両社コメント
日本スペースイメージング 代表取締役社長 菊池 雅浩
この度、HotSat-2衛星による中間赤外画像データの提供を開始できたこと、大変嬉しく思っております。当社はこれまで、光学衛星およびSAR衛星に加え、HotSat-1衛星による中間赤外画像データの提供に取り組んでまいりました。今回、HotSat-2衛星の運用開始により、中間赤外画像データの安定的な提供が可能となり、それらから得られる熱放射情報の活用は、さまざまな分野・場面での情報分析や状況把握などにおいて、さらに進展していくものと期待しております。
今後も、これまで培ってきた知見を生かしながら、複数の衛星データを組み合わせた高度な解析・分析ソリューションのご提案などを通じて新たな価値創出に貢献してまいります。
SatVu社 CEO Anthony Baker氏
HotSat-2は、熱放射情報を活用した分析をさまざまな業務に拡大していく上で、重要な一歩となります。
日本スペースイメージングは、日本市場における信頼できるパートナーであり、専門的な知見と強固なネットワークを有しています。同社は、高解像度の中間赤外画像データを、意思決定のためにタイムリーで確実な情報を必要とする組織に提供する上で、極めて重要な役割を担っています。
今後、日本における熱放射情報の需要はさらに高まると見込まれます。SatVuの衛星網の拡大により、活用領域は一層広がるとともに、さまざまなデータとの融合により分析能力の向上が期待されます。この新たな機会を通じて、日本スペースイメージングとの提携がさらに発展していくことを楽しみにしています。
会社概要
商号 :日本スペースイメージング株式会社
代表者 :代表取締役社長 菊池 雅浩
所在地 :〒104-0031 東京都中央区京橋2-2-1 京橋エドグラン20階
設立 :1998年5月
事業内容:地球観測衛星画像データ・地球観測衛星関連サービス販売
資本金 :4.9億円
URL :ホームページ https://www.jsicorp.jp/
SatVu衛星製品ページ https://www.jsicorp.jp/product/satellite/SatVu.html
本件に関する一般のお客様からのお問い合わせ先
日本スペースイメージング株式会社 業務企画本部 企画総括部
jsi-mktg@jsicorp.jp