あっという間に読み終わる 「幸せな実家じまい」のお話【後編】|property technologies

株式会社property technologies
2025-06-19 04:00

2025年6月17日に公開した【前編】に続き、実家の売却(実家じまい)を行い生活の質を劇的に向上させた「実家じまい事例」を紹介します。

https://newscast.jp/news/9361773

また最後には、「実家じまいの流れ」、体験者に学ぶ「やっておいてよかったこと」等も紹介していきますので、最後までお読みください。

教えて。 実家じまい(売却~住み替え)後の明るい生活

③ 実家を売却し駅チカマンションに住み替え|便利な生活を送ることができ、より良い老後の第一歩に

【背景:住み慣れた実家での暮らしに限界を感じて】

長年住み慣れた実家で母と二人暮らしを続けてきましたが、母が他界してからは一人での生活となりました。実家は最寄り駅まではバスでの移動が必要で、日常の買い物も妹夫婦に車で送迎してもらわなければならない立地でした。建物自体も築年数が経過し老朽化が進んでおり、これから一人で生活を続けていくことに大きな不安を抱えるようになりました。

【実行したこと:実家を売却し、駅徒歩1分のマンションに住み替え】

熟慮の末、長年住み慣れた実家を売却し、駅徒歩1分という好立地のマンションに住み替えることを決断しました。

【生活の変化、気持ちの変化】

カフェでの朝食、気軽なショッピング、定期的な通院など、これまで人に頼らなければできなかったことが、すべて徒歩圏内で完結するようになり、住み替え後の生活は想像以上に快適で充実したものになりました。利便性がもたらす心の余裕と生活の質の向上は想像以上でした。これからの人生をより積極的に、そして安心して歩んでいけそうです。

④ 実家を売却し憧れの田舎暮らし|都会の喧騒を離れ心にゆとりのある暮らし

【背景:決断のきっかけ 築50年の実家が重荷に】

両親から受け継いだ実家は、築50年を超える木造住宅でした。広々とした間取りは魅力的でしたが、一人で住むには持て余す広さ。年月を重ねるごとに、老朽化した設備の修繕や広い庭の手入れが大きな負担となっていきました。また都市部特有の騒音や人混みにも、ストレスを感じるようになりました。
「このまま一人で大きな家を維持し続けるのは現実的ではない」―そんな思いが頭をよぎる中、心の奥底では自然に囲まれた静かな環境への憧れが芽生えていました。

【実行したこと:新天地への移住 軽井沢のシニアコミュニティ】

思い切って実家を売却し、軽井沢のシニア向け住宅エリアへの移住を決断しました。都心からのアクセスも良く、移住先としては理想的な立地でした。

【自然と共に歩む新しい生活は心と体にゆとりをもたらした】

移住後の生活は、想像以上に充実したものとなりました。毎朝、清々しい空気の中を散歩することから一日が始まります。季節の移ろいを肌で感じながら歩く道のりは、都市部では決して味わえない贅沢な時間です。
小さな畑を借りて野菜作りにも挑戦しています。土に触れ、種を蒔き、成長を見守る。収穫の喜びは格別で、自分で育てた野菜の味は格別でした。
地域のシニア向けサークル活動にも積極的に参加するようになりました。同世代の仲間たちとの交流を通じて、新しい友人関係も築けました。

教えて。 実家じまいの流れ

  1. 専門家への相談

実家じまいは不動産、金融、介護など多岐にわたる専門知識が必要となります。まずは信頼できる相談窓口を見つけることから始めましょう。不動産会社やファイナンシャルプランナーなど、ワンストップで対応してくれる専門家を選ぶことで、手続きの煩雑さを軽減できます。地域の包括支援センターでも相談を受け付けている場合があります。

  1. 査定と資金計画の立案

実家の価値を正確に把握することは、今後の選択肢を検討する上で欠かせません。不動産会社による訪問査定やWeb上での査定を実施し、売却価格の目安を確認します。その上で、新居の購入、賃貸物件への入居、有料老人ホームへの入所など、それぞれの選択肢における資金計画をシミュレーションしておくことが重要です。

  1. 新居選びのポイント

新しい住まいを選ぶ際は、利便性と安全性を最優先に考えましょう。「駅徒歩5分以内」「段差のないバリアフリー設計」「病院・スーパーが1km圏内」を最低条件として設定することをお勧めします。条件に合う物件が見つかったら、実際に足を運んで生活動線を確認し、日常生活に不便がないかチェックしましょう。

  1. 荷物整理と引越し準備

長年住み慣れた家には多くの思い出の品があります。思い出深い写真や書類は、デジタルデータ化して保存することで、物理的な荷物を減らしながら大切な記憶を残すことができます。不要になった品物は、リサイクルショップへの売却や寄付を検討しましょう。この作業は1年程度の余裕をもって段階的に進めることで、心理的なストレスを軽減できます。

  1. 新生活への適応

新しい環境での生活が始まったら、地域との繋がりを大切にしましょう。自治会や趣味のサークル、地域の交流会などに積極的に参加することで、孤立を防ぎ、充実した生活を送ることができます。離れて住む家族は、定期的な訪問やオンライン通話を通じて様子を確認し、必要に応じてサポートを提供することが大切です。

教えて。 やっておいてよかったこと

✅家族全員で早めに話し合い、高齢の親の意思を最優先した
✅売却前に税務・相続の専門家へ相談し、特例控除の適用可否を確認
✅新居候補の防犯・医療・買い物環境を現地で体験
✅引越し後の生活費シミュレーション(管理費・医療費)を作成
✅住所変更や年金・保険の行政手続きリストを作り、担当者を決めた

よくある質問(FAQ)

Q1: 実家の売却と新しい住まいどちらを先に探せばいいの?

A1: まずは実家の価格を知ることからスタートすることをお勧めします。価格を知ることで予算感が把握でき、新しい住まい探しがスムーズになります。不動産価格は年々変化するため、定期的に確認することをお勧めします。

Q2: 売却益にかかる税金は?

A2: 売却益は譲渡所得となり所得税が発生します。しかしながら居住用財産の3,000万円特別控除や長期譲渡の軽減税率を活用すれば、税金を大幅に抑えられるため、売却時は税理士に相談することをおすすめします。

Q3: 遠方の家族と話し合いが進まない場合は?

A3: オンライン家族会議に第三者(FP・司法書士)を同席させると、感情的対立を最小化できます。

まとめ:不安を手放し、新たな幸せへ踏み出すチャンス

高齢化社会の進展により、親の実家をどうするかという問題は多くの家庭で直面する重要な課題となっています。実家じまいは単なる住み替えではなく、これまでの生活を見直し、新たなライフステージに向けた準備でもあります。
家族が同じゴールを共有し、専門家と二人三脚で進めれば、住み替えは「不安を手放し、前向きな資産活用へ踏み出すチャンス」になります。

 •健康・経済・相続の観点で実家を持ち続けるリスクを可視化
 •具体事例に学び、便利立地×バリアフリーを優先
 •5ステップを1年スパンで進め、チェックリストで漏れを防止

早めの一歩が、親世代には安心を、子世代には将来の相続トラブル回避という形で必ず返ってきます。明るい未来に向かって今こそ行動を起こしましょう。

(編集・執筆/property technologies 永江 直人)

適用に際しての具体的な注意点
・上記は令和6年10月末時点の適用法令・通達等に基づき記載しております。
・上記事例等は一例であり実際に適用する場合にはご自身が適用要件を満たしているか専門家等にご確認の上適切にご対応頂きますようお願い致します。
・本記事の記載内容にあてはめて適用することを保証するものではありませんのでご留意願います。

監修/大谷 修太(おおたに しゅうた)

齋藤久誠公認会計士・税理士事務所

1級ファイナンシャル・プランニング技能士
宅地建物取引士

2012年にみずほ銀行へ入社後、2014年みずほ信託銀行へ出向。
2024年まで相続・事業承継・不動産を専門とするコンサルタントとして毎年100家族以上のご相談に対応。現在は独立し「相続や事業承継で経済的に不幸になるご家族を一人でも減らしたい」という理念のもと、幅広い層の皆さまに最適なソリューションを提供。

株式会社property technologies(プロパティ・テクノロジーズ)について

https://pptc.co.jp/

「UNLOCK YOUR POSSIBILITIES. ~テクノロジーで人生の可能性を解き放つ~」というミッションを掲げています。年間36,000件超の不動産価格査定実績やグループ累計約13,500戸の不動産販売で培ったリアルな取引データ・ノウハウを背景に、「リアル(住まい)×テクノロジー」で実現する「誰もが」「いつでも」「何度でも」「気軽に」住み替えることができる未来に向け、手軽でお客様にとって利便性の高い不動産取引を提供しています。

<会社概要>
会社名:株式会社property technologies
代表者:代表取締役社長 濱中 雄大
URL:https://pptc.co.jp/
本社:東京都渋谷区本町3-12-1 住友不動産西新宿ビル6号館12階
設立:2020年11月16日
上場:東京証券取引所グロース市場(5527)

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