全日本スーパーフォーミュラ選手権との併催大会は 斎藤愛未と翁長実希が勝利を分け合う

2025 KYOJO CUP Rd.2レポート

株式会社インタープロトモータースポーツ
2025-07-21 10:30
#1 斎藤愛未(BigBoss W TOM’S KYOJO with AIWIN KC-MG01)

#1 斎藤愛未(BigBoss W TOM’S KYOJO with AIWIN KC-MG01)

#7 翁長実希(Kids com KDDP KC-MG01)

#7 翁長実希(Kids com KDDP KC-MG01)

2025年のKYOJO CUP Rd.2が7月18日(金)~20日(日)に富士スピードウェイで開催され、#1 斎藤愛未(BigBoss W TOM’S KYOJO with AIWIN KC-MG01)がKYOJO Sprint、#7 翁長実希(Kids com KDDP KC-MG01)がKYOJO Finalを制し、それぞれ今季初優勝を飾った。

昨年に引き続き、Rd.2は国内最高峰フォーミュラカーレース「全日本スーパーフォーミュラ選手権」との併催となり、開幕戦を上回る観客でサーキットが賑わいをみせるなか、レースウイークが幕を開けた。

19日(土)、8時から行われた公式予選は好天に恵まれ、17日(木)・18日(金)の専有走行を総合トップで終えた斎藤がまずはトップに立つ。セッション後半を迎えると、#7 翁長実希(Kids com KDDP KC-MG01)がトップタイムを更新。ここでチェッカーフラッグが振られ、このまま予選が終わるかに思われたが、斎藤がラストアタックで1分45秒343を叩き出し、前年王者が公式予選をトップで終えた。

#1 斎藤愛未(BigBoss W TOM’S KYOJO with AIWIN KC-MG01)

#1 斎藤愛未(BigBoss W TOM’S KYOJO with AIWIN KC-MG01)

#1 斎藤愛未(BigBoss W TOM’S KYOJO with AIWIN KC-MG01)

#1 斎藤愛未(BigBoss W TOM’S KYOJO with AIWIN KC-MG01)

KYOJO Sprint

10時45分から10周で争われたKYOJO Sprintはローリングスタートとなり、ポールシッターの斎藤をパスした下野がトップに浮上する。その後方では、予選での走路外走行によるグリッド降格ペナルティを受け、5番グリッドからスタートを迎えた翁長が#17 白石いつも(AIWIN Re-Kobe KC-MG01)をパス。翁長は2周目に#37 バートンハナ(BigBoss W TOM'S KYOJO KC-MG01)を攻略し、3番手に浮上した。

2番手に順位を下げた斎藤は積極的に下野に仕掛け、4周目のホームストレートで斎藤がトップの座を奪取する。2台が首位争いを繰り広げる間に翁長、バートンが追いつき、5周目のホームストレートで下野をかわした翁長が2番手に浮上した。そんななか、4番手のバートンがブレーキをロックさせ、3番手の下野に接触。下野は走行を続けたが、フロントウイングを破損したバートンはピットに戻り、ここでレースを終えることとなった。

終盤、翁長に間合いを詰められる斎藤だったが、レースペースをコントロールして翁長の接近を阻む。そのまま斎藤がトップチェッカーを受け、ポール・トゥ・ウインで今季初優勝を飾った。斎藤はファステストラップも記録し、KYOJO Sprintを完勝した。

KYOJO CUP Rd.2 KYOJO Sprint

KYOJO CUP Rd.2 KYOJO Sprint

KYOJO CUP Rd.2 KYOJO Sprint

KYOJO CUP Rd.2 KYOJO Sprint

KYOJO CUP Rd.2 KYOJO Sprint

KYOJO CUP Rd.2 KYOJO Sprint

Sprint 優勝:#1 斎藤愛未(BigBoss W TOM’S KYOJO with AIWIN KC-MG01)

「勝てたことは嬉しいですが、明日もあるのであまり喜びすぎないようにしています。後半に自信があったので、スタートで抜かれても落ち着いていけば大丈夫だと思っていました。トラクションのかかりも良く、タイムも最後まで落ちなかったので、その点は良かったと思います」

左から#1 斎藤愛未、三浦愛監督

左から#1 斎藤愛未、三浦愛監督

KYOJO CUP Rd.2 KYOJO Sprint 表彰式

KYOJO CUP Rd.2 KYOJO Sprint 表彰式

KYOJO Final

昨日に続いて好天に恵まれた12周のKYOJO Finalは13時10分から行われ、ローリングスタートで開始された。
ポールシッターの斎藤がスタートで好ダッシュを決め、2番手の翁長を引き離すなか、隊列後方では#87 山本龍(ARF☆おさきにどうぞ☆KC-MG01)がスピンを喫してマシンを止める。さらに#10 天谷伶奈(TODOROKI KDDP KC-MG01)、#9 ケルシーピンコウスキー(SatisPie KDDP KC-MG01)が接触し、ダンロップコーナーで複数台のマシンが停止。3台は自力で走行を再開したが、2周目にセーフティカー(SC)が導入された。
4周目にリスタートを迎えると、SCで間合いを縮めた翁長がTGRコーナーで斎藤を仕留める。斎藤は首位奪還を試みるが、翁長がトップの座を死守した。
セッション後半を迎えると、最後尾スタートから11番手までポジションを上げたバートンが先行車両を着実にかわし、入賞圏内の8番手に滑り込む。隊列先頭では翁長、斎藤による首位争いが白熱し、斎藤が0.4秒差まで翁長の背後に迫った。しかしオーバーテイクは叶わず、トップチェッカーを受けた翁長が今季初優勝。2位に斎藤、3位に下野が続き、ドライバーズランキングは下野と翁長が同点でトップに立っている。

次戦は8月16日(土)・17日(日)に、2025インタープロトシリーズと併催予定だ。

KYOJO CUP Rd.2 KYOJO Final

KYOJO CUP Rd.2 KYOJO Final

KYOJO CUP Rd.2 KYOJO Final

KYOJO CUP Rd.2 KYOJO Final

KYOJO CUP Rd.2 KYOJO Final

KYOJO CUP Rd.2 KYOJO Final

Final 優勝:#7 翁長実希(Kids com KDDP KC-MG01)

「長い12周でした。気を抜いたらすぐに追いつかれてしまう位置に斎藤選手がいたので、プレッシャーとの戦いでした。後半は手足が石のように硬くなったりもしましたが、 VITA-01でのレースから数えると自力での優勝は久しぶりで、待ちに待った優勝だったので本当に嬉しいです」

#7 翁長実希(Kids com KDDP KC-MG01)

#7 翁長実希(Kids com KDDP KC-MG01)

KYOJO CUP Rd.2 KYOJO Final 表彰式

KYOJO CUP Rd.2 KYOJO Final 表彰式