代替駆動系車両に対する米国国防総省の支出額が2020年までに9億米ドルを超える見通し

株式会社グローバルインフォメーション
2013-07-18 13:30

株式会社グローバル インフォメーションは、米国の市場調査会社Navigant Research (formerly Pike Research)が発行した報告書「Alternative Drive Vehicles for Military Applications: Hybrid, Plug-In, and Biofuel Vehicles for Tactical and Non-Tactical Military Markets (軍用代替駆動車(ADV)市場:戦闘・非戦闘用ハイブリッド・プラグイン・バイオ燃料車)」の販売を開始しました。

米軍はエネルギーと化石燃料の地球上で最大の消費者であり、35カ国を除いてその他のどの国の消費量よりも多くの石油を消費しています。不安定で、また米国の利害と相反するような地域から化石燃料を調達し、さらにその燃料をはるか離れた敵対地域に展開している軍隊まで輸送することにつきまとう安全保障や物資運搬、また経済上の問題は生易しいものではありません。その結果として米軍は代替燃料と代替駆動系車両(ADV)の開発に莫大な投資を行っています。Navigant Research のレポートによれば、米国国防総省(DOD)のADVに対する支出額は2013年の支出額である4億3600万米ドルから、2020年までにはその倍以上に増大し9億米ドルを超えるものと見られています。

Navigant ResearchのリサーチアナリストであるScott Shepard氏は、「国防総省は代替駆動系車両の最大の支援者の一つとなっており、2015年の年末以降は軽量非戦闘車両についてはADVだけを調達する計画でいます。国防総省は2020年までには155,000台のADVを調達している見込みであり、年間の燃料コストの内、9200万米ドル以上を節約できるものと期待されています。」と述べています。

国防総省保有の自動車の55パーセントは既に代替燃料で走れるようになってはいますが、米国一般調達局(GSA)の報告によれば、非戦闘車両の燃料消費の内のほとんど70パーセントを今もなおガソリンが占めています。非戦闘行動における化石燃料消費量の削減を目指す米軍の手法としては、より多くの台数のバイオディーゼル車やエタノール車、またハイブリッド車やプラグイン電気自動車を調達することが挙げられます。また、上記調査レポートによれば、米軍はADVに対する燃料補給や充電のためのインフラ開発の迅速化に努めています。

同調査レポートは、軍用の戦闘用ならびに非戦闘用車両に関する、代替駆動系車両の市場について精査を行っています。この市場の成長促進要因ならびに成長阻害要因を詳細に分析しており、また当業界の主要企業の企業プロファイルを提供しています。また、自動車ならびに燃料消費量、さらに燃料コストの節約額に関して2020年までに至る市場予測を展開しています。

市場調査レポート: 軍用代替駆動車(ADV)市場:戦闘・非戦闘用ハイブリッド・プラグイン・バイオ燃料車
Alternative Drive Vehicles for Military Applications: Hybrid, Plug-In, and Biofuel Vehicles for Tactical and Non-Tactical Military Markets
http://www.gii.co.jp/report/pike274761-alternative-drive-vehicles-military-applications.html
出版日: 2013年06月27日
発行: Navigant Research (formerly Pike Research)

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