<ペットの健康管理に関する実態調査> 犬猫の定期健康診断受診率は、犬55%・猫40%と横ばいが続く。
ご家族の健康意識の高まりが継続し、検査項目も増え、人間同様に画像診断が増加中。
ペットの予防医療の啓発・普及活動を展開する獣医師団体 一般社団法人Team HOPE(チームホープ、代表:上條 圭司)では、犬と猫の飼い主・ご家族(以下、ご家族と表記)412名を対象に、「ペットの健康管理に関する実態調査」を実施しました。この調査は2016年から毎年実施しており、2025年11月で10回目の調査となりました。
調査の結果、共に暮らす家族の一員として、ペットに定期的な健康診断を受けさせるご家族は、犬で55%、猫で40%にまで増えています。またお金をかけても健康診断を受けさせたいと考えるご家族は過半数を超え、検査項目においても、レントゲン(27%)や超音波検査(21%)と、画像診断の受診率が高まっていることが明らかになりました。
ペットの平均寿命は犬が14.82歳、猫が16.00歳※1と年々延びる中、Team HOPEは、定期的な健康診断を通じて疾病の兆候を早期に発見することが、ペットが健やかに長く生きる「健康寿命」の延伸につながると考えています。
※1 一般社団法人ペットフード協会 令和7年全国犬猫飼育実態調査
■2016年から2025年の10年間で大きく伸長。定期健康診断の受診率は、犬39%→55%、猫24%→40%。
定期的に受診させているご家族の割合は、犬で2016年の39%から2025年には55%へ、猫で2016年の24%から40%へといずれもこの10年間で16ポイント増加しました。一方で猫の受診率は犬に比べて低く、今後も継続的な啓発が重要と考えられます。


■「お金がかかっても健康診断を受けさせたい」と考える、健康意識の高いご家族は半数を占める。一方、「手頃な価格なら受けさせたい」方が10%増加した。昨年顕著になった物価高の影響とも考えられる。

■健康診断の検査内容は、視診以外の全ての項目が2017年に比べて受診が増加している。特に画像診断の増加率が大きい。
問診・視診・触診は受診率がいずれも90%弱と高く、ほとんどの方が受けていました。また、聴診・血液検査についても60%を超える受診率となっています。2017年に比べて増加率が大きかったのが、尿検査(増加率200%)、便検査(同153%)、レントゲン(同270%)、超音波(エコー)検査(同420%)でした。近年では、人間と同様に、犬や猫においても画像診断を通じて体の内部の状態を把握する検査が広がりつつあることがうかがえます。
Team HOPEでは、問診・視診・触診・聴診・血液検査・尿検査・レントゲンの7項目を、大切なペットの全身の健康状態を正しく把握するために、ぜひ受診してほしい重要な検査項目と考えています。
※Team HOPE健康診断解説動画
犬編: http://teamhope-f.jp/healthexam/dog.html
猫編: http://teamhope-f.jp/healthexam/cat.html

健康診断の1回当たりの金額は、2017年から大きく増加した。検査項目が増えていることも要因。
5,000円未満の割合が12ポイント減少し、1万円~2万円未満が11ポイント増加しました。1万円未満の構成比は、2017年の79%から2025年には62%へと、17ポイント減少しており、画像診断など健診技術の高度化に伴い、健康診断にかける費用が増加傾向にあることがうかがえます。

■ご自分のペットの健康に不安がある方は、8%しかいない。しかし健康診断では、病気や異常がみつかる場合が22%もある。
特に7歳以上になると病気・異常の発見率が3割近くにまで上昇するため、健康診断で早期発見・治療することは、言葉を話せない大切なペットと長く暮らすためにはとても大切です。
Team HOPEでは、7歳未満では年に1回、7歳以上では年に2回以上の健康診断をすすめています。


今回の調査について
一般社団法人Team HOPE 代表 ゼファー動物病院グループ代表 上條 圭司

私たちTeam HOPEは「ペットの健康診断」を日本に根付かせるために啓発活動を推進しています。2013年から活動をスタートし、12年経った現在、犬猫の健康診断受診は着実に定着してきています。
動物は少し体調が悪くてもそれをご家族に言葉で伝えることができません。自分の体調の悪い様子を周囲に隠してしまう習性もあります。ですから、具合が本当に悪くなって、ご家族が気づいた時には、手遅れになってしまうことが少なくありません。
そのようなことを避けるためにも、健康診断を受けていただくことはとても大切です。調査結果にもあったように、若い時には健康でも、7歳以上になりますと病気発見のリスクが高まります。実は、ペットが健康な時にこそ健康診断を受けていただき、普段の健康な時の正常値を知っておくことで、具合が悪くなった時にとても参考になるのです。毎年健診を受けると年齢的な変化にも早く気づくことができるので、健康な時から健康診断を受けさせるという事は決して無駄な事ではありません。Team HOPEが定めている健康診断は、問診、視診、触診、尿検査、レントゲンの項目があり、全国どこの動物病院でも同じ内容で受けることができます。飼い始めから、その子をよく知っている獣医師にその子にあった健康診断について相談していただき、人間同様ますますペットの健康寿命が延びることを今後も期待しています。
調査概要
調査方法 :インターネット調査
1)調査対象者:犬、猫のご家族 412名(全国、20歳以上)
内訳 犬のご家族 206名
(最年長の犬の年齢7歳未満 103名、7歳以上 103名)
猫のご家族 206名
(最年長の猫の年齢 7歳未満 103名、7歳以上 103名)
2)実施期間 :2025年11月26日~30日
体調不良をご家族に見せない習性があり、病気の発見が遅れがちな猫にも、健康診断受診の必要性を啓発するために、Team HOPEでは2021年に「猫の健康診断の日」を制定しました。Team HOPEの賛同動物病院ではこの日に合わせて、猫の健康診断を積極的に実施しています。
賛同病院の検索はこちら https://www.teamhope.jp/approval
