LTEスモールセルの出荷数は、LTEマクロ基地局の出荷数を2014年に超える見通し

株式会社グローバルインフォメーション
2012-04-17 12:00

株式会社グローバル インフォメーションは、ABIリサーチが発行した報告書「The LTE Base Station Market - RAN Evolution, Distributed Baseband, RRH, Small Cells, and Semiconductor SoCs (LTE基地局市場:RANの発展・分散型ベースバンド・RRH・スモールセル・半導体SoC)」の販売を開始しました。

セルラーネットワークのパラダイム変化が、従来のマクロセルから分散型基地局へ、そしてスモールセル基地局の利用拡大へと、基地局アーキテクチャにおける移行を促進しています。

この移行の主な促進要因は、データ通信量の増加、そしてスモールセル機器の配置によるOPEX 、CAPEXコストの削減が挙げられます。

関連事業者は、当初スモールセル機器を、ピコ層やマイクロセル層で展開しようとしますが、その後、ネットワークロールアウトの基本部分としての展開へと、急速に移行していくでしょう。

実際に、早くも2014年には、LTEスモールセルの販売台数(127,000)は、LTEマクロセルの台数(113,000)を超える見通しです。

しかし、LTE基地局の収益の大半は、ひきつづきマクロ基地局の収益が占める見通しです。スモールセルの収益は、10億9,000万米ドルで、2014年における収益全体、208億6,000万米ドルのわずか5.2%を占めるにすぎません。

2016年までには、LTE基地局市場全体の186億米ドルのうち、スモールセルの収益は、44億4,000万米ドル、つまり23.9%を占めるまでに成長すると予想されています。

機器メーカーは、RANアーキテクチャにおけるこの移行に素早く対応してきました。

Ericsson は、BelAir networksをHetNet戦略の一部として買収しました。Nokia Siemens Networks は、Flexi Zoneを発表し、Alcatel-Lucent は自社のlightRadio"! ポートフォリオを拡大し続けています。また、Huawei は、AtomCell 製品を発表しました。

ABIリサーチのプリンシパルアナリストであるNick Marshallによれば、「モバイルブロードバンドによるこのデータの嵐は、従来のマクロセルネットワークの容量を極限まで拡張し、ヘテロジニアスネットワークへの移行を促しています。」

同様に、半導体サプライヤーも、TI、Freescale、Cavium、MindspeedそしてDesignArtと共に、新しい”base station-on-a-chip” つまりSoCを提供する企業として、この市場に参入しようとしています。

「こうした基地局ベースバンドSoCは、現在、もっとも複雑なICの一つで、複雑さのレベルをさらに高めています。」

市場調査レポート: LTE基地局市場:RANの発展・分散型ベースバンド・RRH・スモールセル・半導体SoC
The LTE Base Station Market - RAN Evolution, Distributed Baseband, RRH, Small Cells, and Semiconductor SoCs
http://www.gii.co.jp/report/ab235811-lte-base-station-market-ran-evolution-distributed.html
出版日: 2012年03月
発行: ABI Research

【本件に関するお問合せは下記まで】
株式会社グローバルインフォメーション
Tel:044-952-0102
e-mail:jp-info@gii.co.jp
URL:http://www.gii.co.jp/topics/TL01_jp.shtml
〒215-0004
神奈川県川崎市麻生区万福寺1-2-3 アーシスビル7F