NanoMarkets、最新レポート「医用高分子の世界市場予測(2013~2020年)」を発表
株式会社グローバル インフォメーションは、市場調査会社NanoMarketsが発行した報告書「Worldwide Medical Polymer Markets: 2013-2020 (世界の医用高分子市場)」の販売を開始しました。
同レポートによると、医用高分子の世界市場は2013年の23億米ドルから、2018年には35億米ドルに成長する見込みです。同レポートでは、現在および今後の医用高分子市場の機会を特定し、これらの市場機会が発生する技術的および規制的な枠組みに関するガイドラインを取り上げます。
現在生産されている医用高分子の約半分は移植用に使用されており、2018年までにポリマーの販売額は約16億米ドルに上ると予想されています。ポリマーはチタンなどの金属代替品に比べて低コスト、低重量であることから、移植市場に浸透してきました。当レポートではまた、医用画像の使用もポリマーのさらなる需要を生み出していると述べています。
同レポートでは、診断システム用のポリマーの売り上げは、2018年までに10億400万米ドルに達するとしています。毎年、体外診断薬は、専用および汎用プラスチックのうち、50,000から60,000メートルトンを占めています。今日、多くの診断工程は迅速化、多角化しており、プラスチックは必要不可欠なものとなっています。したがって、この分野は極めて強い成長が見込まれています。
同レポートは、2ポリメタクリル酸メチル(PMMA)、ポリスチレン(PS)、ポリプロピレン(PP)が、2013年の市場収益の26%を占めることから、医用高分子をリードしていると述べています。「ソフトタッチ」を提供する商用エラストマーは、カテーテルや手袋、注射器などに、ソフトなさわり心地を与えるために使用されています。今後は点滴薬物送達システム、心肺系、血液採取用具などでの使用増加が予想されます。
ここ10年間では、生分解性高分子が登場してきました。現在の動向をみると、近い将来、すべての人工器官がこの素材を使って開発されると見られます。生分解性高分子は診断用製品としては使用されない一方で、移植や臨床実験機器に取り込まれると考えられます。生分解性高分子の新しい医療用途の開発にさらなる関心が高まっていますが、新素材を法的に有効にするためには複雑で大掛かりな長期的研究が必要であることから、この分野への投資は制限されています。
市場調査レポート: 世界の医用高分子市場
Worldwide Medical Polymer Markets: 2013-2020
http://www.gii.co.jp/report/nan277643-worldwide-medical-polymer-markets.html
出版日: 2013年09月16日
発行: NanoMarkets
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