富山大学との共同研究で、露地栽培アガリクスKA21株に 「卵巣老化予防」「健康寿命延伸」作用を確認

2026-06-30 13:00
東栄新薬株式会社

東栄新薬株式会社(所在地:東京都三鷹市、代表取締役:元井 章智)は、富山大学和漢医薬学総合研究所、至学館大学健康科学研究所などとの共同研究成果として、露地栽培 Agaricus brasiliensis KA21による抗老化作用に関する研究成果を2026年6月14日に第76回日本東洋医学会学術総会にて発表しました。

研究のポイント

● 富山大学との共同研究
● 日本東洋医学会で発表
● 健康寿命延伸作用を確認
● 酸化ストレス耐性向上
● 卵巣老化予防作用を確認
● 卵巣機能改善特許を出願
● 露地栽培アガリクスKA21株と一般的なハウス栽培アガリクスを比較

本研究では、露地栽培アガリクスKA21株の摂取により、健康寿命の延伸につながる可能性、酸化ストレス耐性の向上、加齢による卵巣機能低下の抑制、生殖機能維持への寄与が示されました。さらに同研究グループは、これらの成果をもとに「卵巣機能改善組成物」として特許出願( https://www.atpress.ne.jp/news/409266 )を行っています。

露地栽培アガリクスKA21株

露地栽培アガリクスKA21株

●演題名
「露地栽培 Agaricus brasiliensis KA21による抗老化作用の検討」
第76回日本東洋医学会 演題番号 P-072

共同研究実施機関

富山大学和漢医薬学総合研究所、至学館大学健康科学研究所ほか

本研究の背景

日本では平均寿命が世界トップクラスとなる一方、「健康に自立した生活を送ることができる期間(健康寿命)」をいかに延ばすかが重要な社会課題となっています。
健康寿命の低下には、加齢に伴う酸化ストレスの増加や運動能力の低下、生殖機能の低下などが関係すると考えられており、これらを抑える食品素材への期待が高まっています。

発表内容

(1)健康寿命の指標となる活動性を維持
今回の研究では、露地栽培アガリクスKA21株を35日間摂取したショウジョウバエ*について、寿命や活動性、酸化ストレスへの抵抗力を評価しました。
*ショウジョウバエは、老化研究で世界中の研究機関が利用している代表的な実験モデルです。

その結果、露地栽培アガリクスKA21株の摂取により、以下が確認されました。
・平均寿命が有意に延伸
・加齢による活動性(運動能力)の低下を抑制
・酸化ストレスへの耐性が向上

ショウジョウバエは年齢を重ねると活動性が低下しますが、露地栽培アガリクスKA21株を摂取した群では若齢時の活動性が維持されており、健康寿命の延伸につながる可能性が示されました。

(2)卵巣機能の維持にも作用
研究では、生殖機能への影響についても検討した結果、以下を確認しました。
・加齢による卵巣サイズの低下を抑制
・加齢による産卵数の低下を抑制

また、詳細な解析では、露地栽培アガリクスKA21株を摂取した老齢個体の卵巣が若齢個体に近い特徴を維持していることが示されました。
これらの成果から、露地栽培アガリクスKA21株は健康寿命だけではなく、生殖機能の維持にも寄与する可能性が示されました。

露地栽培アガリクスと一般的なハウス栽培アガリクスとの違い

「アガリクス」と呼ばれるキノコは、菌株や栽培方法、産地によって含有成分や機能性が大きく異なることが知られています。今回の研究では、一般的なアガリクスではなく、露地栽培アガリクスKA21株を対象として評価しています。そのため、本研究結果はすべてのアガリクスに当てはまるものではなく、KA21株について得られた研究成果です。

露地栽培アガリクスKA21株は、一般的なハウス栽培アガリクスと比較して、大型に生育し、以下が報告されています。
・β-グルカンを豊富に含む
・ビタミンDを豊富に含む
・抗酸化活性が5倍以上高い
さらに今回の研究では、同じKA21株でも露地栽培品(KAOD)とハウス栽培品(KAID)を比較した結果、健康寿命延伸作用は露地栽培したKA21株で認められました。これは、菌株だけでなく栽培環境も機能性に影響する可能性を示す重要な成果です。

左:ハウス 右:露地栽培アガリクス 

左:ハウス 右:露地栽培アガリクス 

抗酸化活性の違い

抗酸化活性の違い

研究成果を受け、卵巣機能改善特許を出願

今回の研究成果を受け、共同研究グループは、「卵巣機能改善組成物およびこれを含む医薬、飲食品および飼料」として特許を出願しています(特願2024-147585)。
関連リリース: https://www.atpress.ne.jp/news/409266

今後は、更年期世代の健康維持や妊活サポートなどへの応用に向け、さらなる研究を進めていく予定です。

今後の展望

今回の成果はショウジョウバエを用いた基礎研究ですが、露地栽培アガリクスKA21株が健康寿命の延伸や生殖機能の維持に寄与する可能性を示す新たな知見となりました。
今後はヒトを対象とした研究を進めるとともに、更年期世代の健康維持や健康寿命の延伸などへの応用に向け、大学・医療機関との共同研究を通じて科学的根拠のさらなる蓄積に取り組んでまいります。

東栄新薬株式会社

東栄新薬株式会社は、露地栽培アガリクスKA21株のメーカーとして、30年以上にわたり大学・医療機関との共同研究を推進しています。これまでに国際論文34報(2026年6月現在、アガリクスメーカーとしてトップクラス)、国内特許6件、米国特許2件を取得しています。
共同研究先には、麻布大学獣医学部、慶應義塾大学SFC研究所、国立長寿医療研究センター、順天堂大学医学部、東京大学食の安全研究センター、東京薬科大学薬学部免疫学教室などがあります。
これまでに、免疫、自律神経調整、睡眠、ストレス( https://www.atpress.ne.jp/news/365676 )、健康寿命、男性更年期( https://www.atpress.ne.jp/news/575710 )、腸内環境(Akkermansia muciniphila)、ダイエット( https://www.atpress.ne.jp/news/384459 )、育毛( https://www.atpress.ne.jp/news/397792 )、認知機能( https://www.atpress.ne.jp/news/550551 )、肝機能、心機能など幅広い分野で研究成果を発表しています。現在も国内外の大学・医療機関との共同研究を継続しており、今後も新たなエビデンスの創出に取り組んでまいります。