自動車産業向けのスマートガラスおよび関連コーティング材の売上高が2018年までに35億米ドルに達する見込み

株式会社グローバルインフォメーション
2012-12-20 17:30

株式会社グローバル インフォメーションは、NanoMarketsが発行した報告書「Smart Glass in the Automotive Sector - 2013 (自動車部門におけるスマートガラス)」の販売を開始しました。

NanoMarkets 社が自動車用スマートガラスに明るい見通しを抱いているのは、スマートガラスが高い安全性、スタイルの良さ、ならびに燃費経済性を推進するという事実によるもので、それらはまさにここ何十年にもわたって自動車業界で新技術を導入し続けて来た要因であるからです。現在のところ自動車向けとして大量のスマートガラスを使用しているのは調光ミラーしかありませんが、それでも年間4億5000万米ドル以上に上るスマートガラス消費量を計上するものとなっています。また一方で、ナノマテリアルやバイオマテリアル技術に基づく最新のコーティング材が出現しようとしています。これらは自動車用途に適した性能レベルにまで達したセルフクリーニング機能や自己修復機能を持ったガラスを生み出すことができます。

サンルーフとして広い面積のガラスを装着した自動車のモデル数が増えるに従い、個々の自動車の風防ガラス使用量は増加を続けています。ガラスは世界的な動向である小型車指向にとっても重要なものとなっています。ガラスをより多く使えば明るく広いという印象を作り出せるからです。こういったことから、自動車市場自体は沈滞した状況にあるにも関わらず、スマートガラスメーカーにとっては取り組むべき市場が広がっています。今や小型車の中には15枚ものガラス張りの面を持ったものもあり、これらの多くがその車の全体的な外観を際だたせるのに欠かせないものとなっています。

今後の10年間に亘り、自動車用スマートガラスメーカーにとっては風防ガラスが主要なターゲット分野となります。NanoMarkets 社では2018年までに全スマートガラス製品の内、風防ガラスが13億米ドルを占めるようになるものと予測しています。スマートガラスの開発努力は、ワイパー不要のフロントガラスやスマートUVカットガラス、また自己修復機能を持った風防ガラスといった構想につながるものとなっています。

自動車情報システム用のスマートガラスの売り上げも急速に拡大するものと見られます。すでにこういったシステムにはガラス面に埋め込んだ大面積のタッチセンサーを用いたタッチスクリーン技術が使われています。将来には外界の状況変化に応じてライトを点灯したりワイパーのスイッチを入れたりできるガラス埋め込み型のセンサーがもっと広く使われるようになるでしょう。ナビゲーションのために拡大した表示面を作るにはフロントガラスと計器盤のガラスの双方にスマートガラスが必要となります。ダッシュボードにデータが投影できるよう、フロントガラスの片面には反射型のコーティングを、また他方の片面には非反射型のコーティングを施す必要があります。こういった、デバイス埋め込み用途向けのスマートガラス売上高は2018年までに7億1000万米ドルに達するものと見られます。

市場調査レポート: 自動車部門におけるスマートガラス
Smart Glass in the Automotive Sector - 2013
http://www.gii.co.jp/report/nan256233-smart-glass-automotive-sector.html
出版日: 2012年12月03日
発行: NanoMarkets

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