聴覚の衰えや障害など、情報弱者向け情報伝達手段の整備 愛媛県宇和島市「聴覚障がい者等への確実な情報伝達」実証事業 テレビ画面に自動で情報をお知らせする テレビ・プッシュ を活用
2017-10-11 14:00
愛媛県宇和島市(市長:岡原文彰 以下、宇和島市)は、総務省と協力し実施する「戸別受信機等の情報伝達手段に係る実証事業」に、イッツ・コミュニケーションズ株式会社(本社:東京都世田谷区 社長:高秀憲明 以下、イッツコム)が開発し提供している情報伝達システム「テレビ・プッシュ」(※1)を「聴覚障がい者等への確実な情報伝達」に活用するシステムとして採用しました。
背景
愛媛県宇和島市では、コミュニティFMと連携した屋外拡声子局、広範囲屋外拡声器等の整備や防災ラジオの配布により「音声」の情報伝達手段は整備されているが、聴覚の衰えや障害など、情報弱者向けの情報伝達手段の整備は十分とは言えず、当該対象者に向けた新たな整備が必要とされてきました。
(住民の高齢化率は36%超) また、愛媛県宇和島市には2千箇所以上の土砂災害危険箇所や、警戒区域/特別警戒区域が点在しており、土砂災害発生危険時に当該エリア住民への情報伝達の徹底に多くの時間と手間を擁していました。
この実証実験では、テレビ・プッシュの特徴である「テレビの電源を自動でオンにし、テレビ画面で情報を告知する」機能を活用し、情報弱者とされる「聴覚障がい者」等に対し、緊急情報等の確実な情報伝達の効果検証を行います。また、情報伝達の高度化、多様化を推進する上で、防災情報配信端末が平常時も活用される取り組みが重要と考えており、日常的に活用される情報を配信し、テレビ・プッシュの接触頻度が向上するか否かの有効性を検証します。実証事業期間は2017年11月~12月の2ヶ月間を予定しており、期間内に防災訓練の実施等も予定しております。
本実証事業のイメージ


ご参考:テレビプッシュについて
