大同メタル工業株式会社、メキシコの生産拠点で データセンター向け発電機用エンジン軸受の生産能力増強投資を決定 ~北米顧客との生産コミットメント契約締結に基づく 40億円規模の新工場建設~
大同メタル工業株式会社(以下、当社)は現在、2025年5月に策定しました中期経営計画のもと、2030年度に売上高1,700億円、営業利益率10%を目標KPIとして、企業価値の向上に取り組んでいます。その施策として、成長領域投資へのキャッシュ配分を高め、2030年以降を展望したビジネスモデル変革に本格始動しています。
斯かる中、当社は成長領域のマリン・エネルギー事業におけるデータセンター向け発電機用エンジン軸受(以下、データセンター向け軸受)の需要増加に対応し、このほど、北米のディーゼルエンジンメーカーとの間で、メキシコ合衆国における当社軸受生産拠点「大同メタルメキシコS.A. de C.V.」(以下、DMM)の生産能力増強を含む生産コミットメント契約を締結いたしました。これはデータセンター市場が近年世界的に拡張を続ける中で、その発電機用エンジンの需要の増勢に対応する当社顧客の増産方針を受けたものであり、当社は40億円規模の工場・生産設備を増強し同エンジン向け軸受を増産する当面の態勢を整えます。
生成AIの急速な普及などによるデータセンター市場の拡大に伴い、データセンター向けの電力需要は2035年には2023年対比で約2倍になるとの予測も示されています。こうした中で、電力供給の停止を回避しなければならないデータセンターに常備される非常用発電エンジンの需要が引き続き増加しているほか、北米地域ではグリッド電力(注)不足を背景とした常用発電エンジン向けの需要も伸びています。
当社は、本生産コミットメント契約のもと、2027年度までに40億円規模の資金を投じてDMMの既存の敷地内に新たに工場建屋を建設し、その後生産設備を新たに導入します。建屋は本年秋を目途に着工し、2028年の生産開始を予定して増産態勢を整えます。本件により、当社のデータセンター向け軸受のグローバルな生産能力は、現状比およそ1.5倍に拡大します。
なお、本件は、本年になって顧客からの要請に応じて検討を進めたものであり、当社が2025年5月に発表した「中期経営計画 Bridge to Daido 2030」の内容には含まれていない、追加的な投資となります。
当社は本件データセンター向け発電需要増に対応した設備投資により、2025年実績に対し2030年には、中高速エンジン向け軸受の売上高は全体で約1.6倍、うちデータセンター向け軸受は約4.8倍の事業規模となる予定です。データセンター向け軸受を含む中高速エンジン用軸受は、北米のみならず日本・アジア・欧州などでの潜在需要が見込まれるほか、将来的な脱炭素燃料を活用した次世代エンジンへの対応にも資するものであり、2030年以降の新たなビジネス機会を捉えることも可能と判断しております。
中期経営計画で大同メタルグループが目指す姿“世界唯一の総合すべり軸受メーカー”として、すべり軸受技術のポテンシャルを新たなビジネスに繋げ、企業価値の創造に努めてまいります。
(注)グリッド電力:電力会社等が発電し、送配電網を通じてユーザーに供給される電力。
工場拡張の概要
所在地 :メキシコ合衆国ハリスコ州(DMMの既存敷地内)
新工場建屋面積 :約14,000m2(予定)
投資額 :約40億円(予定)
生産能力増強規模:約1.5倍(グローバルベースの現状比、
データセンター向け発電機用エンジン軸受分)(予定)
生産開始時期 :2028年(予定)

DMM(現在の外観)
[関連情報]
当社について:
当社は、1939年(昭和14年)の創業以来、自動車、船舶、建設機械、一般産業向けなど、多種多様な産業分野で使用される「軸受(ベアリング)」を製造・販売している「総合すべり軸受メーカー」で、日本、北米、欧州、アジア、中国の5つの地域において、生産・販売・研究開発体制を構築しています。
自動車のエンジンに使用される半割軸受では世界シェア約39.6%、大型船舶のエンジンに使用される軸受では同約66.8%といずれも世界トップシェア、またデータセンター向けなどに使われる発電機用のエンジンに使用される軸受では同約27.9%と世界上位シェアを有しています。(シェアは2025年暦年ベース/当社推定)
[お問い合わせ先]
大同メタル工業株式会社 総務センター
TEL : 052-205-1400
E-mail: ccmg@daidometal.com