日本オラクル、名古屋の検証センターにて最新プラットフォーム製品群「Oracle 10g」の検証を開始
日本オラクル株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役:新宅正明)は、中部支社(愛知県名古屋市栄3-18-1)の検証センターにて日本オラクルの最新プラットフォーム製品群「Oracle 10g」の検証を2004年3月1日より開始することを発表いたします。
日本オラクルの中部支社では2003年の5月に日本ヒューレット・パッカード株式会社、デル株式会社、ミラクル・リナックス株式会社と協力してクラスタ技術の検証センターを開設し、高可用性、パフォーマンスの向上を実現するためのシステム構築を実証し、戦略的なIT投資を検討する企業を支援してまいりました。2004年春に控えた「Oracle 10g」の製品出荷にさきがけ、検証センターにて「Oracle 10g」の検証を開始することにより、「Oracle 10g」の基本的な動作からグリッドコンピューティングまでの広範囲にわたる技術検証が可能になります。対象は日本オラクルのビジネスパートナーの方々、エンドユーザーの方々としています。名古屋をはじめとする中部地方の自動車業界や製造業におけるITへのさらなる戦略的投資を支援してまいります。
「Oracle 10g」はシステム運用管理を自動化して、簡単便利にグリッドコンピューティングを容易に実現する初めてのソフトウェア製品「Oracle Database 10g」、「Oracle Application Server 10g」、「Oracle Enterprise Manager 10g」です。「Oracle 10g」の出荷開始に向けて、早期の定着と実績を確保するために技術検証施設の拡充を行ってまいります。検証センターでは1、顧客業務アプリケーション、データを用いた移行、動作、性能、運用検証、2、パートナーの開発したソリューションの移行、動作、性能、運用検証、3、ISV(独立系ソフトウェアベンダー)のアプリケーションの移行、動作、性能、運用検証、4、パートナーエンジニアを対象としたLinux、「Oracle 10g」の技術研修 を実施いたします。
中部地域では、中部地域におけるIT技術者の育成にも力をいれており、オラクルのデータベースに関する技術力を診断する「データベース技術力の診断コンテスト」や初心者向けの「これから始める人のためOracle講座」を無料で開催し、技術者支援策を強化しています。
今後初心者向けの講座につきましては、Oracle10g版として開催を予定しています。
● 「Oracle Database 10g」について
「Oracle Database 10g」は小規模サーバーから最大規模のSMPサーバー、クラスタからエンタープライズ・グリッドまで、全ての環境において効率的に実装できるように設計されています。自動化されたチューニング・管理機能により、作業の効率化とコスト削減を可能にします。ビジネス上の情報からOLAP、XML 文書、空間・位置情報まで、全ての既存データをネイティブで管理し、オンライン・トランザクション処理、ビジネス・インテリジェンス、データウェアハウス、コンテンツ管理アプリケーションなどでの活用を支援します。
● 「Oracle Application Server 10g」について
「Oracle Application Server 10g」を利用することにより、管理者は、サーバー利用率やエンドユーザーの応答時間といった情報に基づいてコンピューティング・キャパシティを調整することができます。また、月末の給与計算処理や四半期末ごとの決算処理など、あらかじめスケジュールしておいたイベントに応じた調整を行うことが可能なため、コンピュータリソースの有効活用が可能となります。
「Oracle Application Server 10g」は、クラスタやエンタープライズ・グリッド上で稼動するアプリケーションの信頼性を向上しました。新たに搭載した「Fast Start Fault Recovery Architecture and Failure Notification 」(FaN)では、データベースとアプリケーションサーバーのノード間の連携を簡素化し、ハードウェアやその他のシステムでの障害発生時のフェイルオーバーを行い、復旧したことをシステムが自動認識します。これにより、復旧から認識までの時間差がなくなり、システムの可用性がさらに向上します。
さらに、高度なアプリケーション統合機能により、単一の製品でアプリケーション間・企業間・Webサービスの統合を実現する環境を企業に提供します。その結果、企業は企業全体を包括する単一のデータモデルを構築して単一の情報のハブとして機能させ、将来のシステム統合プロジェクトに要するコストを削減することが可能になります。
また、WS-Iが策定する最新のWebサービス標準に対する完全なサポートや、.NET に準拠したWebサービスとの相互運用性により、企業は安全にエンタープライズ用途のWebサービスを実装・管理することが可能になります。
● 「Oracle Enterprise Manager 10g」について
「Oracle Enterprise Manager 10g」は、企業のコンピューティング基盤全体を完全に可視化する、自動化された管理用ソフトウェアです。システム管理者は、ビジネス上の要求の変化に応じて、ポリシーの強化、サービスレベルの管理、既存のコンピューティング・リソースとアプリケーションの再調整を行うことができます。
今回新たに搭載された「Oracle Grid Control」は、データベースやアプリケーションからストレージまで、オラクルのグリッド基盤全てを単一のコンソール内で監視・管理する、のグリッド管理製品です。「Oracle Grid Control」を利用することにより、管理者は複雑なクラスタ内の複数のサーバー管理を容易にし、コンピューティング・リソースの管理を自動化することができます。
「Oracle Enterprise Manager 10g」はオープンかつ標準準拠のアーキテクチャ上に構築されています。「Common Information Model」 (CIM) 、「Distributed Management Task Force 」(DMTF)により開発された「Web-based Enterprise Management」 (WBEM)など、主要な標準の管理をサポートしています。
●日本オラクル株式会社について
日本オラクル株式会社はオラクル・コーポレーションの日本法人として1985年に設立されました。国内を拠点とした情報システム構築のためのソフトウェア製品、ソリューション、コンサルティング、サポートサービス、教育の事業を展開しています。1999年2月5日の店頭市場への株式公開、2000年4月28日に東証一部上場。従業員数1,440名(2003年5月末現在)。
●ミラクル・リナックス株式会社について
ミラクル・リナックスは、Linux サーバ関連製品とサービスの専門事業会社として2000年6月1日より業務を開始し、Linux OS「MIRACLE LINUX」の開発および販売、マルチプラットフォームのホスト型不正侵入防止ソフトウェア「MIRACLE HiZARD」の提供、さらにLinux関連のコンサルティング、教育、保守等のサポート・サービスの提供等、事業を幅広く展開しています。
■ 本件に関する報道関係お問合せ
日本オラクル株式会社 マーケティング本部
コーポレート・コミュニケーションズグループ 広報 北川、石川
TEL:03−5213−6687 FAX:03−5213−6589
e-mail:natsuko.kitagawa@oracle.com
プレスルーム URL:http://www.oracle.co.jp/press/