2012年には燃料電池システムの出荷数が28,000台を上回る

株式会社グローバルインフォメーション
2013-08-29 18:00

株式会社グローバル インフォメーションは、市場調査会社Navigant Research (formerly Pike Research)が発行した報告書「Fuel Cells Annual Report 2013: Market Development for Fuel Cells in the Stationary, Portable, and Transport Sectors (燃料電池の年次調査:定置型・可搬型・輸送用燃料電池市場の発展)」の販売を開始しました。

弾力性に富む分散化エネルギーシステムを作り出そうという世界的な関心の高まりに後押しされ、燃料電池産業はまずまずの成長期を迎えています。定置型の燃料電池が相変わらずこの業界の中心勢力となっていますが、輸送部門においても数量的な伸びが加速しています。同調査レポートによれば、この業界は、2012年には出荷量で124メガワット(MW)、販売で10億米ドルという収益を記録しました。

同レポートでは、2012年には全体で28,000台を超える燃料電池システムが出荷されたとの調査結果を示しています。

Navigant ResearchのリサーチディレクターであるKerry-Ann Adamson氏は、「新製品が市場に送り出されてきたこと、ならびに新たな政策による義務化の動きと結びついて燃料電池技術への関心が高まり、2012年は燃料電池市場にとって重要な年となりました。以前はこの産業が生き残れるのかということが問題になっていましたが、今日では多くの点で燃料電池部門は嘗てないほど強靭で健全な市場となっています。」と述べています。

2012年には新たな企業や市場分野が出現しましが、同時に多くの企業が市場から消えています。Navigant Researchでは、現在、商用の燃料電池製品を扱っている企業53社の追跡調査を行っています。この53社の中には、ますます数を増す中国の企業や欧州の新規参入企業も含まれています。上記調査レポートによれば、この業界は地域ごとの生産に移行しつつあり、こういったシステムを導入する市場にもっと近い所に小規模の製造工場を持つようになっています。

同調査レポートは、定量的および定性的な双方の観点から燃料電池産業の今後の展開について世界全体を見た分析を行っており、出荷電力容量や使用燃料、また電解質の採用率について詳細に分析することに加え、このレポートでは特に章を設け水素の需要と生産量についての分析をも行っています。同レポートは燃料電池システム分野の主要企業30社のプロファイルを提供しており、また、2018年までの世界全体の燃料電池システム導入量の市場予測を示しています。

市場調査レポート: 燃料電池の年次調査:定置型・可搬型・輸送用燃料電池市場の発展
Fuel Cells Annual Report 2013: Market Development for Fuel Cells in the Stationary, Portable, and Transport Sectors
http://www.gii.co.jp/report/pike195634-fuel-cells-annual-report-2011-market-development.html
出版日: 2013年08月12日
発行: Navigant Research (formerly Pike Research)

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